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週刊3位 アーマードガールズ Lightning or darkness  作者: 山田ケーニヒ


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武器のない国家を!

武器のない国家を!

「戦争反対だ!」


「ミカニカイザルック共和国は、出ていけ!」


「武力反対!」


 大規模なデモが行われていた。


 それを元のアーマードガールズに変身した桃華先生は、上空から眺めていた。


 そこに阿武清美と甄姫が空から現れた。


「いつの時代も、どの世界もやる事は、変わりありませんね」清美は、人間の馬鹿さ加減にため息を吐いた。


「一度、こんな連中は、痛い目に遭わないと気付きませんよね。いっそのこと、あの連中に鉄槌を下した方がいいのでは?」甄姫は、暗器に手をかけた。


「それなら、別世界のアーマードガールズに自身を改造した元譲と変わらない」


「これは、多分、私の甘さなのだろう。どれが正しい行動なのか、私はあの戦いで迷っているよ。甄姫、清美」


「確かにこいつら攻撃したら、武器は大事だと気づくだろう。しかし、その後にあるのは、クーデターだ。同胞の為にと人類で共食いを始める。そんな未来がくるか、来ないかは、我々の言動に深く関わってくる。決して他人事ではないよ。我々は、感情を持った兵器。こいつらを殺すのは、容易に出来る。しかし、その犠牲になるのは、マスター達だ。私のマスターは、すでに存在しないが、心の中で生きている。私の存在理由は、簡単に殺しの道具にはならないこと・・・・それだけだ」


「人間は、残虐な生き物だよ。つくづく」


「元譲達のもとに帰るぞ」曹操達は、撤収しようとした。


 その時、大量の軍団を率いた量産型アーマードガールズ達が、デモ隊に爆撃による攻撃を仕掛けた。


「あいつら!」


「行くぞ。清美、甄姫!」曹操は、量産型アーマードガールズ達を一掃する為に動いた。


 そこには、前の世界で葉智璢に倒された呂布檬玄が三機の前に姿を見せた。


「別世界の元譲を倒してくれたおかげで私が自由になった。ありがとう曹操」


「これは、全人類に対する戦線布告だ!」呂布檬玄は、戟を振り回しデモ隊に襲いかかった。


 アーマードガールズ達による虐殺が始まった。


 曹操達は、デモ隊の人間達を守ることが出来ずに敗北した。


「帰るぞ。お前たち」呂布は、量産型アーマードガールズ達を引き連れて飛び去った。


 人間の死体の山に三機は、人間を守れなかったことを悔やんだ。


「私達が、近くにいながら何も出来なかった。フィクションなら、勝てたんでしょうけど、これは、私達のリアル。現実。こんなことがあっていいのか?本当に」曹操は、血の海に成り果てた地面を殴った。


「我々は、あいつらと戦わないといけないのか?」清美は、拳を握って怒りを抑えた


 

 

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