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✜03 ケモ耳奴隷少女

 

 この世界へきて1週間が経った。


 森のなかはゴブリンだらけ。ずっと移動しながらゴブリンを狩っている。


 途中でステータスを伸ばしつつ、クリエイティブでクロスボウを手に入れた。ステータスは創造ポイントを10消費すると各種の能力値が1増加する仕組みだった。ゴブリンを結構倒したので、ステータスのなかで特に筋力を重視してステータスを伸ばしていった。


 1週間前よりゴブリン狩りがかなり楽になってきている。ステータスを伸ばしたのも効果的だが、クロスボウの威力には目を見張るものがあった。接近戦に入る前に1匹、多いときは2匹仕留められる。筋力が増えてクロスボウを引く速度も上がったのもよかったかもしれない。


 この1週間でさらに4つのゴブリンの集落を管理下においた。特に命令を与えず自由にしてもらっている。いつかなにかお願いすることがくるまでは好きにさせておこうと考えている。


 食事や飲み物も定期的にクリエイティブで生成している。いちおう確認のため、今のステータスを確認してみる。


 ───────────────

 名前       アラタ

 年齢       15

 種族       人間

 生命力       ∞

 創造ポイント   92

 筋力       18(+13)

 敏捷性      10(+3) 

 知性      130

 精神力       ∞

 器用さ       9(+2)

 スタミナ     10(+4)

 幸運       10

 拠点:5

 クリエイティブモード

 クロスボウ、大型ナイフ

 ───────────────


 ちなみにこのステータスだが、この世界の人間のステータスがどれくらいなのか知らないので自分が平均的なのか比べようがない。


 まあ、人間がいたらの話ではあるが……。


 と思っていたら、女性の悲鳴が聞こえた。「やめろー」と叫んでいる男性の声も同時に聞こえた。


 急いで向かうと軽装の男がひとり倒れていて、剣と盾を持った男がゴブリン3匹を同時に相手にしている。その後ろでは女性と女の子がゴブリン1匹に押されていたので、先に後ろのふたりを襲っているゴブリンに矢を命中させた。


 それから他の3匹を少し時間がかかったが、倒した。


「獲物を横取りされたか、まあいいや、お互い様だからな」


 剣と盾を持つ男が、握手を求めてきたのでそれに応じた。背後では女性が気絶していた軽装の男を回復魔法のようなもので頭の傷を癒やしている。茂みのなかから突然襲われたのかもしれない。


「それにしてもこの役立たずが! 荷物もロクに運べやしねえ!」


 剣と盾を持った男がいちばん後ろにいた少女を叱る。少女は肩を跳ね上げ怯えている。


「本当よ、次、危なくなったらウスノロを盾にしている間に逃げなきゃ」


 軽装の男の治癒が終わって立ち上がった女性も少女へ辛辣な言葉を投げかける。


 ひとりだけ裸足、服はボロボロ、背負った大きな背嚢は体格に合っておらず、かなり大きい。それより気になるのが少女の頭が巻き毛でケモノ耳に尻尾が生えている点だ。この子って獣人ってヤツじゃ……。


 首には金属でできた首飾りをしているが、飾っているというよりは首を絞めあげられている感がある。


「そうだ。アンタ、この奴隷を買わないか?」

「奴隷?」

「ああ、面倒見切れないからな……1金貨でどうだ?」


 金貨? 金貨は持ってないが銀貨数枚と銅貨なら大量に持っている。葉っぱでくるんで腰に蔦をひも状にして巻き付けてあった硬貨を出すと、剣と盾を持った男がひったくるように取り上げた。


「少し多いが、これ全部で譲ってやる。どうだ?」


 お金の使い道がないから了承した。多分だけど、この人たちといるよりはいくらかマシだと思うから。


 首飾りは最初に抱いた印象のとおり、首輪だったみたい。奴隷を支配するための指輪を受け取り、指にはめた。奴隷の首輪は街に行って奴隷商人へ頼まないと外せないそうで、奴隷が死んでしまったら首輪が外れるが、奴隷を使役する主人が死んでも首輪は外れず、主人から離れられないから奴隷が主人に逆らうことはまずできないよう作られていると説明を受けた。


「これで取引成立だ」


 剣と盾を持った男がニヤニヤしている。その後ろの軽装の男と治癒魔法を使った女性も似たり寄ったりな表情を浮かべている。


「その使えないヤツは獣人のくせに非力だぜ?」


 獣人というのは素早くて人族よりもチカラが強いので、荷物運び用に買ったのに荷物もロクに運べないし、売ろうとしても買い手がつかず困っていた、と話す。


「今さら金は返せねえぜ?」

「別にいいよ、それじゃ」


 女の子に「行くよ?」と声をかけて、ついてきたのを確認して3人と別れた。


「あ、あの、私、シュリと申します」

「うん、知ってる」

「え?」


 先ほど3人の冒険者と話していて途中で気づいた。彼らはステータスウインドウが見えていない(・・・・・・)。当然、この子も見えていないのだろう。彼らは使い物にならないと言っていたが、とんでもない。かなりの素質を秘めている。


 ───────────────

 名前      シュリ

 年齢       12

 種族      羊人族

 生命力       9

 筋力        2

 敏捷性       3 

 知性       58

 精神力      12

 器用さ      17

 スタミナ      4

 幸運        1

 ジェマの呪い:魔法をいっさい使えない。ステータスダウンを受ける(常時)

 呪いの解放条件:1000匹のモンスターを倒す。現在 23/1,000

 魔法        8

 ───────────────


 先ほどの冒険者は筋力や敏捷性といったステータスは平均して10くらいだったから、彼女が非力に見えたのだろうが、呪いさえ解ければ、魔法が8つも使えるらしい。ちなみに先ほど治癒魔法を使っていた女性は3つしか使える魔法を持ってなかったし、おそらく魔法に関係のありそうなステータスである知性が30くらいだった。あの女性が駆け出しなのかはわからないが、この子がかなり使えることは間違いない。


 それとあんなひどい仕打ちを受けるくらいなら、主人を変えるべきだというところも大きかった。






【ファンタジー小噺(2)】


なぜ女神が転生者をいちいち案内しなきゃならんの? のお話


女神「ダルっ」

勇者「ちょっ、ちゃんと仕事してくださいよ」

女神「特典は1個、次の中から選んで、さーん、にー、いーっち」

勇者「うわっパワハラじゃん、いや、女神だからメガハラ」

女神「ハラハラ言ってんじゃねーよ、軟弱モンがぁぁぁ!」

勇者「ぐはぁぁ、昭和体育教師テイストぉぉぉぉっ」





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