ラノベ作家流 熊の倒し方!
どうも皆さんこんにちは、白神天稀です。
このエッセイ始めて5回目となり、体験談ばかりもどこか味気ないかなと思うようになりました。
ま、おもろい内容になりゃなんでもいっか!
ということで今日は創作界隈の鉄板ネタ!
『ラノベ作家は熊を素手で倒さなければならない』
について考察していこうと思いますwwwwwwwwwwww
※注意:今回は完全にネタ企画ですので、真面目に捉えないで下さい。
自分も発生源がどこかはよく分かっていないのですが、
『ラノベ作家たるもの熊を素手で殺さなくてはならない』
という名言(?)がございます。
これはどういうことなんだろうか? と、僕はとても考えてみました。2分ぐらい。
そこで僕が出した結論が
熊を倒せる = 戦闘について理解が深い ≒ バトルシーンの書き方が上手い = ラノベ作家として実力がある
つまり書籍化しているプロ作家であれば、熊を倒せるほどの力がある。それほどバトルにおいては専門家である。
という結論に至りました!!
確かにこの理論であれば納得ですねー!!!!(棒)
てな訳でそんなラノベ作家の皆様がどのようにしてあの熊を屠っているのかをシュミレーションしてみましょう♪
今回のラノベ作家は日本の方、あるいは日本在住の方と仮定させて頂きますので、お相手は日本に生息しているヒグマで設定します。
まずはヒグマのステータスから。
熊
学名:Ursus arctos
身長:2〜3m(立ち上がった時はバスケットゴールほど)
体重:250〜500kg(オスメスでも変わる)
速度:56km/h(ボルトより速い)
知能:犬より賢いらしい
嗅覚:犬並み(人の2100倍)
聴覚:すっげぇ聞こえる。高音は特に
視力:人よりも光を集めやすく、夜目が効く
特技:木登り、泳ぎ(どっちもオリンピック級)
称号:日本国内において最強の陸上生物
武器:鋭い牙と爪、クマパンチ、体当たり
習性
・小熊がいると母熊は守るため襲ってくる
・テリトリー意識高め
・巨体が過ぎると良いサイズの寝穴がなく冬眠できない状態(穴持たず)になり、動き回るので危険度爆増
・ちな冬眠は虫みたいに動かないんじゃなく、普通にお腹減ってるの我慢してるだけ。起こしたら食われる
・獲物は余ったら保存のためにどっかに埋める。
・執念深い
・学習能力鬼高い。車のドアとか普通に開けられるレベル
・ここまでの習性も知能の高い個体だと当てはまらない場合がある。かなり厄介
(当社調べですので大雑把です)
人間
学名:Homo sapiens sapiens
身長:平均170cm(クソが!)
体重:平均70kg前後
特性:賢い、数いっぱい、武器作れる
能力:個体差が激しい
以下略……
何だこの生物としての性能格差!!!!
くまのプ○さんみたいなほんわか要素どこだよ!!!!
絶対あれのせいでクマは性能舐められてるやろ!!!!!!!
とまあ、性能だけでここまで差があるわけですが。ここからはシチュエーションを設定して考察してみましょう。
ラノベ作家は素手で倒すとのことですので、まあ正面からエンカウントのタイマン勝負でしょうか。環境は北海道の森の中、正面5m先、ラノベ作家に武器はなし、としましょう(絶望)
ではシミュレート開始ッ!!
――ラノベ作家は加速する。自身の出せる最高速度、最大威力、全身全霊で熊目掛け飛び出した。標的は己より遥かに大きく、速く、重い。
だからこそ、その土俵では戦わない。その巨躯が反応するより前に機先を制す。それこそがラノベ作家が現状を覆せる一手、勝利条件だ。
狙うは頭蓋。目、鼻、そして脳という生物共通の弱点を集中させた最大のウィークポイント。ラノベ作家は決死の跳躍で接近、熊の顔面に向け渾身の力を込めた拳を振るう。
だが熊の反応速度が上回った! 鋭い爪を備えた熊の一薙ぎに肉はいとも容易く切り裂かれ、ラノベ作家だったものは地に転がる。
【判定】ラノベ作家死亡!!!!
別パターン
――草を毟り土を掴み、飛散させるように熊の顔面へぶち撒けた。目標は攻撃ではなく撹乱、目潰しのみに絞ってラノベ作家は地に伏せた。
牙を剥き出した口、凶刃を生やした前腕のある上半身は危険地帯だ。想定可能な脅威が多過ぎる。
ゆえに作家が狙ったのは下腹部だった。オスにしろメスにしろ、股間が急所であることに変わりは無い。
ラノベ作家は編集に土下座してきた経験を糧に地面へ全身を這うように近付け、熊の視界から完全に外れる。
一方で熊は予想外の目潰し攻撃を受け、パニック状態に陥る。好機とラノベ作家は読んだが、それは誤りであった。
パニック状態の熊が無造作に放った一踏みにより、ラノベ作家の身体は押し潰された。巨体の持つ超質量に人間の体は為す術もなくひしゃげて肉塊と化す。臓腑は潰れ、肉は彼岸花の如く真っ赤に染まり破裂する。
やがて広がる血溜まりの中でラノベ作家だったものの肉が散らばっていた。
【判定】ラノベ作家死亡!!!!
――踵を返してラノベ作家は疾駆する。
獣に頭脳戦で仕掛けるべく、作家は地の利を求めた。崖、狭い穴、高低差、僅かながらでもアドバンテージを得られるものを求め走る。走りながら思考に全神経を回し、生存への糸道を手繰る。
されど熊は瞬時に追いつく! 足を食い千切り速度を奪った所で、ラノベ作家の頭を確実に噛み砕いた。言うまでもなく作家は絶命。
【判定】ラノベ作家死亡!!!!
――木を登る。も、クマパンチでぶっ飛ぶ!
【判定】ラノベ作家死亡!!!!
うん、☆無☆理☆(分かり切ってる答え)
これタイトルの時点で想像できてたやつだよね?(ブーメラン)
それにラノベ作家はインドア派多いから身体能力にあまり期待が……ゲフンゲフン
だがそもそも! 作家が追求するのはリアルだけだろうか……?
魔法という存在しない法則を考え、登場人物に使わせ、白熱した戦いを繰り広げさせる。自作においては創造神も同然!
そんなラノベ作家が、リアリティだけを求めるだろうか? エンタメ性も、夢も希望もない、そんな話をするだろうか?
否。というか作家はマジに熊殺さなくても良い(暴論)
熊の件はあくまで、それっぽくリアリティを出せば問題なし!!
つまり、ラノベ作家の性能はこうだーッ!!!!!
性能向上! 身体強化! 『強運』発動! 『物理法則』緩和! 『集中力』最大化! 『極限状態』付与! 特性『異世界主人公』臨界! 『主人公補正』適応!
ついでにヒグマにもデバフじゃーい!!!!!
ヒグマ弱体化! レベル『成体』から『成体前』まで退行! デバフ状態『寝起き』付与! 特性『温厚』付与! 異常状態『子なし童貞』付与! 『臆病』付与! 『痛風』発症!
これが素手で熊を殺せるラノベ作家の力だ!!!!
(もうどうとでもなれ思考)
――熊がまだ状況を飲み込めていない遭遇直後、ラノベ作家は空前絶後の集中状態へ突入する。
死を間近に感じさせるその獣を前に、作家の脳は締め切り直前と同等以上の覚醒に至った。世界が静止して見え、その間に自分だけが高速で思考を続ける。
生命危機を判断した脳は身体能力のリミッターを解除し、潜在していた力を120%以上解放するまでに達した。
ラノベ作家はコンマ一秒の間に地面と付近の木を蹴り抜き、ヒグマの体長を越す高さまで飛び上がった。空中を舞いながらラノベ作家は四肢を広げ、自身の身体を可能な限り大きく見せる。
ここで初めてヒグマはラノベ作家の存在を知覚した。寝起き直後のヒグマは状況の処理が追い付かず、半覚醒状態でようやくその生物を知ったのだ。
ヒグマから存在を認知されると同時にラノベ作家は腹の底から咆哮を上げた。
「GRAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!」
自然に生息しないその異物を獣は恐れ、驚愕し数歩後退した。
熊が立ち上がりバランスの悪い体勢を取ったと共に、ラノベ作家は全力のドロップキックをヒグマの顔へ沈めた。蹴りに捻りを加え、ヒグマの眼球を完全に潰し切ることに成功する。
眼から走る激痛に悶え叫びながらヒグマは反撃を試みようとする。だが痛みで全身を逸らした勢いで仰向けに倒れた。その衝撃は熊の脳を激しく揺らす。
「これだけじゃねぇ!」
ヒグマの視界を殺したラノベ作家は未だに滞空していた。そして既に次の攻勢を整えていたのだ。
仰向けに倒れるヒグマの股間へ、作家はその70kgの全体重を真上から食らわせた。
子なし童貞の熊はメスを求めて下腹部を常に臨戦態勢にしていたことがあだとなったのだ。叫ぶことさえ出来ずヒグマはオスとして最悪レベルの苦しみに悶絶していた。
「そうだ。それで良い」
暴れるクマはその腕を周囲に振り回すも、これを読んでいたラノベ作家には当たらない。闇雲に振った腕は近くの木を薙ぎ倒し、勢いのあまり爪の一本が折れて幹に取り残される。その爪を折った衝撃は痛風のヒグマには更なる痛みを送り込む。
尚も暴れる熊。周りにお構い無しで動き続け、次々と木を倒していった。これがヒグマにとって最悪手であった。
視界を奪われたまま暴れ回ったのだ。破壊したものの末路をヒグマは観測できない。
自身でなぎ倒した木はヒグマへ牙を剥く。一本二本三本と熊に向かって倒木し、その巨大生物の体を制圧したのだ。
下敷きとなり身動きの取れなくなった熊の元へ、一人のラノベ作家が迫る。
この北海道の生態系において頂点に君臨するヒグマ。その絶対的な強者ゆえに、獣は敗北を知らなかった。自分に向かってくる外敵も、自身の生命を脅かされるという恐怖も。
自然とは勝負に敗北した者が死に、勝者のみが生存する世界。その構造こそがこの瞬間、ヒグマへ前代未聞の恐怖を与えるという奇跡を作り上げた。
恐怖に怯える者と、その命を刈り殺さんとする者。その精神の差は戦いを大きく左右する。
幹に刺さったままだったクマ自身の爪を引き抜き、ラノベ作家はヒグマの首へ一直線に突き立てる。爪は巨体の肉を裂いて喉の奥深くまで至る穴を開けた。
その巨体に血液を行き渡らせるには相応の血圧が必要だ。その圧が喉元から止めどなく多量の血を流させる。ラノベ作家はヒグマがまた起き上がらぬよう、何度も爪を熊の喉や顔へ刺した。
先程までの体力も遂には無くなり、ヒグマはやがて静かに眠る。全霊をもって挑んだ闘争にラノベ作家は生存という勝利をその手で掴み取った。
【判定】ラノベ作家、熊を殺す!
これがラノベ作家の力じゃぁーーーーーーッ!!!!!
……どういうことやねん(´・ω・`)
ということで最後に本日の結論はこちら
『熊を素手で倒したラノベ作家、君ジャック・ハンマー?』
※『ラノベ作家は素手で熊を殺せなくてはならない』理由は結局未解明のまま。
もしくは板垣先生か……?
漫画家だけども。