表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
こびと探偵はじめました  作者: 柚子桃しずく
8/27

図書館

言葉の秘密が少しでもわかればと、図書館に行くことにした。


「ビリーさん、いってきます」

「いっておいで」


わたしはルークの家に向かった。

でもさっきステラが遊びにきてたけど大丈夫かな?

まあ、とりあえず行ってみるか。


するとちょうどルークとステラ、それにレオンが向かってきた。


「ルナ!どこかに行くのか?」

「うう~ん。ルークにお願いがあってきたの」

「ちょうどよかった。おれらもルナを遊びに誘うつもりだったんだ」

「ルナのお願いってなんだ?」

「あの~図書館にいきたいの」

「図書館かぁ。行き方難しいからビリーがルークに連れていってもらえとか言ったのか?」

「うん、よくわかったね」

「あ~もうわかるよ」


ステラもレオンも顔を上下にふっていた。


「「わかる、わかる」」


「じゃあ、いまからみんなで行こうか」

「いいの?」

「「いいよ」」

「ところで何を探しに図書館に?」

「それは……人間界と小人族の間の言葉かな」

「言葉?」


レオンはなんとなく気にはなっていたようだ。


「人間界で使われている用語と一緒ってことだろ」

「レオン、何か知っているの?」

「違和感は感じていたけど、ちゃんと調べたことはなかったんだ」


「じゃあ、探偵団でしらべよう!」


ルークが声をあげた。


「「そうしよう」」


レオンとステラも賛同した。


「ありがとう」


わたしもなんとかこの謎を解き明かそうと思った。

なにかわかれば、わたしがこびとになったこともわかるかもしれない。


「そうと決まれば出発だ」

「とりあえず、図書館に行こう」


「「「GO!!」」」


出て東に向かって走った。

ちょっと道がごつごつしていて走りにくかった。

砂利のような石がたくさんある。

草と草の間が狭くて走りづらかった。


「あまり図書館に行く人がいないから、草もぼうぼうなんだ」

「あ~だから同じ村なのにわかりにくいって言ってたんだね」

「どこを歩いているかわからなくなるんだ」

「ほんとにどうやって来たのか、すでにわからなくなっているよ」


「あそこだよ」


ルークが指をさした場所をみると、これまたログハウスのようなかわいらしい家が建っていた。

ビリーさんやルークの家をきのこで例えるとマッシュルームで、図書館はひらたけといったところでしょうか。

すこし大きめの家だ。

さっそく入った。

中はだれもいなかった。

周りをみわたした。

本がぎっしり並んでいた。


「ルーク、ここはだれもいないの?」

「うん、たまに掃除に村の人が交代でくるけど基本はだれもいないよ」


じゃあ、いつきてもいいんだ。


「ルナ、たぶん言葉関係はこの辺にあるはずだよ」

「レオン、見たことあるの?」

「すこし興味があって調べようと思ったけど当時のぼくには難しくてあきらめたんだよね。そして今まで調べるのを忘れていた」

「そうか難しいのか」

「まあ、見てごらんよ」

「うん」


わたしは、『人間界の言葉』という本を取り出した。

中を見てみると人間が話をする言葉と意味が書かれていた。

しかも驚いたのはすべて手書きだということ。

人間界でいえば辞書というところだろうか。


隣の本も取り出してみた。

『人間界の料理』と書いてある。

中を見ると、これは料理本だ。

【『オムレツ』オムレツとはフランス料理の卵焼きの一種である。溶いた卵に少量のミルクを入れ、塩・こしょうで味付けフライパンで焼き上げた料理】

と書いてある。

まさに料理本だ。

他にも人間界の料理がのっている。

しかしよく見ると、こびとの世界で手に入る食材で作れるレシピだけ載っているようだ。

これもすべて手書きだ。


これはだれが書いたんだろう。

よく本の最後に、本の作者とか寄贈者とか名前が書いてあることを思いだし最後のページをみてみた。

すると『善』と書いてあった。


「ねえ、レオン。この善ってなんのことかわかる?」

「これは善さんっていう人が書いたってことでしょう」

「やっぱり? この人どこにいるかわかる?」

「もう、だいぶ昔の人だよ」

「そうかぁ」


まあ、そうだよな。

あきらめかけていた時、ステラが思いだしたかのように話した。


「でも、善さんの孫ならいるはずだよ」


「「ああ」」

「「確か」」

「「リンさん!!」」


「リンさんに会いたい」


ルークとレオンとステラは顔を見合わせていった。


「「「よし、いこう」」」


「ありがとう」


図書館はまた今度きて調べようと思った。

でも今はリンさんに会って、善さんの話を聞きたいと思った。


「リンさんの家って南通りのどの辺だ?」

「まあいってだれかに聞けばいいでしょ」


ルークとステラの会話だ。


「ローデン村って広いんだね」

「えっそうか?」

「南通りがあるって知らなかったから」

「そうか、ルナはまだローデン村を知らないんだな」

「うん」

「じゃあ、南通りに行けばびっくりするぞ」

「えっ?」

「「そうだね、フフッ」」


ステラとレオンも笑っていた。

なんだろう。

南通りには何があるんだろう。


――――


「ここからが南通りだけど、リンさんの家はどこだ?」


リンさんの家を探しながら、南通りを歩いていた。


ステラが急に大きな声をだした。


「あっ!!」


あ~びっくりしたぁ~


「おい、急に大きな声だしたらびっくりするだろ」

「どうしたんだよ」


ルークとレオンも驚いたようだ。


「思いだしたことがあって……」

「なんだよ」

「リンさんの家、紫色をした屋根だったと思う」

「そうなのか?」

「うん、たしか」


あたりをみわたし、紫色の屋根を探した。


「あった、あそこ」

「おぅ、行ってみよう」


家の前についた。


「なんだこの家は……」

「面白いかも!」「続き読みたいかも!」などなんとなく思った方は、ぜひブックマーク、下の評価を5つ星 ☆☆☆☆☆ よろしくお願いします!


していただいたら作者のモチベーションも上がります!


ぜひ、よろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ