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こびと探偵はじめました  作者: 柚子桃しずく
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解決しちゃった

「ルーク、迎えにきてくれてありがとう」

「ルナ、ちゃんと休んだか?」

「うん」


「待たせたな」


レオンがきた。


「お待たせ」


ステラもきた。


時計もないのに、月の大体の位置だけで集まれるなんてすごいな。


「じゃあ、行こうか」

「「「おっけい」」」


昼間と同じ道だから、わたしも安心してついていけた。

草や木のジャングルを駆け抜け、葉っぱトランポリンで湖を抜け、ターザンで川を渡った。

夜は人間もあまり外にいないので、楽勝らしい。

道路も車に気をつければいいみたい。

昼間と違ってあっさりと畑についた。


「あとは、犯人を待つだけ」

「犯人がきたらどうするの?」

「それは……」

「しっ……きた」


来たの? どこ?

なんか大きな目がぎょりょりと光っている。

たぬきだとわかっていても、今のわたしはこびとだから大きさ全然ちがうんだろうな。

怖さすら感じる。

ルークとレオンが犯人の前に飛び出した。

えっ? 大丈夫なの?


「おい、きみはたぬきくんか?」

「ん?」


たぬきは振り向いた。


「だれだ、よんだか?」

「ここだよ」


たぬきはあたりをみわたし、ルークとレオンをみつけたようだ。


「なんだ、よんだのはきみたちか?」

「そうだよ。最近この辺の畑のお野菜を食べているみたいだけどどうしてだい?」

「裏の山で生活してるんだけど、壊されて家を建てられぼくたちの食べ物がなくなっちゃったんだよ」

「やぱっり、そういうことだったのか」


「交渉だ」


「なんだ?」


「ローゼン5丁目の裏山に人間が虫に食べられて売りに出せない野菜や、育ち過ぎて商品にならなくなった野菜を置いている倉庫があるんだ。そこの野菜なら食べてもいいと人間から了解を得ている。どうだ? そっちに行く気はあるか?」

「そこはいくらでも食べていいのか?」

「ああ、大丈夫だ。わたしたちもそこからいただいている」

「じゃあ、そこに移動するよ」

「だが、条件がある。その倉庫の横にもうひとつ倉庫があるんだが、そこに排泄をしていってほしいんだ」

「は? 食べて横で糞をしてもいいってことか?」

「そうだ。人間はその糞を土と混ぜ野菜の肥料にしたいようだ」

「それは、ありがたいことだ」

「じゃあ、人間の畑は荒らさないって約束してくれ」

「わかったよ、約束する」

「交渉成立だな」


たぬきたちは山へ帰っていった。


「よ~し、これで解決だね」


人間が捨てている野菜ってもったいないな~

でも、野生の動物たちが食べれて、動物の糞を肥料にすることができるならありかも。


「じゃあ、おれたちも帰ろう」


「「「おっけい」」」


わたしたちはまた、来た道を戻ってローデン村に帰ってきた。


「「「「ただいま、ビリー」」」」


「おかえり、無事に解決したかい?」

「もう、畑荒らさないって」

「ごくろうさま、じゃあ依頼者に解決報告の手紙を書くとしよう」


解決したら手紙をかくのか。ふ~ん。

どうやって依頼がきてるんだろう。


「ルナ、今どうやって依頼がきてるのか気になったかい?」

「えっ? なんでわかったの?」

「ルナの顔にかいてあるよ」

「えっえっ」


わたしは顔にかいてある文字を消すかのようなそぶりをした。


「「「「はっはっは」」」」


みんなに笑われた。

恥ずかしい。


「明日、どうやって依頼がくるのか一緒につれていってあげるよ」


「じゃあ、みんなお疲れさま」

「じゃあ、またな。おやすみ」

「「おやすみ」」

「おやすみなさい」


ルークたちは帰っていった。


わたしも疲れていつものように、ベッドに横になるかならないかぐらいでもうすでに寝てしまったのだろう。

そのあとの記憶がない。

朝まで爆睡した。


――――


チュンチュン


鳥の鳴く声で目が覚めた。

窓を開け、思いっきり空気を吸った。

すぅ~っ はぁ~

あ~気持ちがいい朝だ。

天気もいいし、今日はどんなことが起きるか楽しみだな。

着替えて1階に降りよう。

今日は水色のワンピースに少し濃いめの短パンで青コーデに決めた。

1階に降りた。


ビリーさんはすでに起きていて、テーブルの上に朝食のサラダが用意されていた。


「ビリーさん、おはようございます」

「おはよう、ルナ」

「ビリーさん、手伝います」

「じゃあ、このパンをテーブルに運んでくれるかい?」

「はい」


ん~いい香り。

焼きたてのパンの香ばしい香りだ。


「ビリーさんは毎朝パンを焼いているんですか?」

「そうだよ。パンが好きなんだ。ルナは嫌いかい?」

「いえ、大好きです」

「ならよかった」

「毎日パンを焼いていてすごいなと思っただけです」

「そうかい? 好きなものをおいしく食べたいだけなんだよ」


好きなものをおいしく食べたいとは思うけど、やっぱり毎日パンを焼くってパン屋じゃなかったら焼かないよな。


「ルナ、できたよ」

「わ~ぁ、今日はスクランブルエッグだ」

「スクランブルエッグを知ってるんだね」

「あっ、はい」

「よし、じゃあいただこうか」

「はい、いただきます」


ん~ やっぱりパンおいしい~

昨日のパンとは違ってすこし柔らかめだな。

昨日の硬めのパンも好きだけど、今日の柔らかめのパンも好きだな。

ん~ ごっくん。

ミルクも最高。

あんなに大変な思いをしてもらってきたミルクだからか、すごくおいしく感じる。

スクランブルエッグも甘さと塩っけが最高にマッチしていておいしい。

このケチャップのようなものはトマトから作ったって感じで酸味を感じる。

本当においしい。


「ルナ、食べたら準備して謎を解決しに行こうか」

「はい、準備します。ごちそうさまでした」


急いで、歯磨きをして準備をした。


よ~し、今日も冒険に行くぞー

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