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アイドルの努力と疲労

リステージ再放送嬉しいです。

「今日はここまでかな」

『お疲れ様でしたー!』

全員の声とは思えないが声が響き渡る。

最低でも寝夢先輩は言ってない。


「間に合わないね、このままじゃ」

「急ですからね」

ダンスは覚えた。

歌は今回は無しだ。


「歌は最悪流すとしても、ダンスばかりはしょうがないからな。私もなんだが」

カラさんは向こうで自主練習だ。

「舞台のまとめを作ってる余裕あるんですか、それ」

「‥‥‥無いよ」

顔は(やつ)れている。

ここまでくると体が心配になる。


「愛先輩、これ以前のまとめ出してもらって良いですか?出来る限りまとめておきます」

「そんなことをしてもらうわけには‥‥‥」

「助けてもらってますし、このくらいはさせてください。他の先輩には頼りますし」

「‥‥‥ありがたく受け取るよ。そのご厚意」


出口から出たのを確認したので私も帰る準備をしよう。

「カラさん。そろそろ帰りますよ」

「ああ、すまない」

振動凄かったけど大丈夫かな‥‥‥


結局帰る間に何かあった訳じゃないけど。一応ね。

「でも少しふらついてますから、気を付けてください」

「おっと、自分では気が付かないものだね。ありがとう」

「いえいえ気を付けてください」


練習は大変だけど、楽しいから問題ない。

「さて、私も頑張らなきゃ」

「お姉ちゃん、お風呂空いたよ~」

「はいはーい」



「さて、こんな感じかな」

2日ほどまとめることに集中してたから踊りを少し練習し直そう。


「ここで後ろに‥‥‥ここでターン。ここで入れ替わって。っと」

まとめてたのもあってだいぶ覚えてる。

「うん、問題ないかな」


「愛先輩、不備があったら言ってください」

「自分のダンスは?」

「多分問題ないと思います」

さっき試したばかりだ。

ぬかりはない。

「はーい!つばち先輩参上!」

「おはようございます、つばち先輩」


つばち先輩が現れた。

スーパーハイテンションだ。


ぞろぞろ皆が入ってきた。


「あれ?ちょっと疲れてる?」

「え?」

カラに指摘された。

自分では気が付かないものだとは二日前のカラさんだ。

「僕と依沙、休憩してきていいですか?」

「ん?ああ、半分は私のせいだし、行ってらっしゃい。‥‥‥カラはダンス大丈夫だからだよね?」

「自分だけより依沙との方が効率良さそうなので」

私の手をとって、休憩室までゆっくりと歩いた。

「行儀は悪いのだろうが、構わない」と、言ってカラさんは私をベンチに横たわらせる。

「少しの間だけでも、目を閉じればいい。それで十分変わると思うよ」

そうして私の瞼を閉じるようにカラさんの手を見たのを最後に私の意識は遠のいた。



「今、何時!?」

私は飛び起きた。

だいぶ長い時間意識がなかった気がする。

時間にして二時間半。

休みすぎだ。


「す、すいません!!少しの仮眠のつもりが‥‥‥」

全員がこちらを向く。

そして代表したかのように、愛先輩が言う。

「結果的に悪いのは私だし、怒ってはいないよ。それに少し寝た程度で落ちるダンスの腕では無いだろう?」

私は息を吸って、

「はい、勿論です」

そう言ってダンスの輪に混じった。

舞石カルト

ダンス‥‥‥8位

歌‥‥‥‥‥10位


舞石ケイトの姉

お姉さん的立ち位置を維持したいせいかシスコン気味

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