七話 はい、ぶっ倒れました?
「ラララーーーーーーーー」
歌が始まった。
この歌を歌歌うの最後じゃん!
どうせなら、しっかり歌おう!
この時私は、それは立派に歌えた。
今思い出せば、良くマジメに練習して無いのに歌えたなぁと思うが。
それはさておき。
私は舞い上がってしまった。
「私歌の才能あるんじゃない?絶対あるよ!」と。
卒業式が終わった後、スカウトされて歌手デビュー、なんて事も真剣に考え
た。
実にくだらない。
終わった後、この事を話し中に考えれば、と悔やんだ事は言うまでも無い。
事件は起きたのだ。
歌っている最中クラッときてしまったのだ。
話の途中1回あってあって心配だったのだがまさかここでくるとは!
椅子に座っていればいいが、今は立っている。
やばいたおれる!
あれっ?倒れてない。
「シーー。」
コクンとうなずく。
支えてくれたのは、間違いなく。
奴だった。
このことで私の脳・心・体は緊急会議を開き今後の対応を検討しはじめた。 歌手の事なんて頭から吹っ飛びすっごく冷静に。
とにかく私は奴に助けられたらしい。
これリアルなんですよーーーーーー。
いやーーまさか奴に助けられるとは・・・・・・・・
思ってなかった思ってなかった。