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11話「はーい今からスカート脱ぎまーす」




 森の暗殺者、サイレント・オークとの死闘を制したオレたちは隣町「セルカークレックス」へとたどり着いていた。


 最初の街スコティッシュ・フォールドは水路や街路樹、噴水など水と緑豊かだったのに比べ、セルカークレックスの街はほとんどが建物で埋め尽くされている。

 ユーリが言うにはここは商売人の街らしい。


 その証拠に街の入り口から見えるメインストリートには左右いっぱいに様々な商業施設や商店が並び、街の至るところに屋台や露店、的屋まである。

 スコティッシュ・フォールドを出発したルーキー冒険者は基本的にこの街を拠点に活動し、ここで装備やアイテムを揃えていくのだという。

 ……屋台と露店と的屋の違いってなんだろうな。


 日が落ち、夜の闇が訪れても街の明かりや活気が収まる気配はなく、街中に色とりどりのランプや提灯などの幻想的な光が灯り、祭りの夜のように賑わっている。


 武器屋で吟味する冒険者たち。

 見覚えのない食べ物の屋台の前に並ぶ少女たち。

 屋台の隣に設置されたテーブルで陽気に酒盛りするオッサンたち。


 夜間の移動は危険ということで今日はこの街で一泊することになったオレたちも宿を探し、そんな喧騒の中を歩いて行く。


 電子魔導書を開き、何かを確認している剣士と魔法使い。

 楽しそうに談笑しながら歩くカップル風の男女。

 まだまだこれからだと言わんばかりに商品片手に客寄せをする商人。

 いきなりオレたちに絡んでくる見知らぬ酔っぱらいのオッサン。

 オレを盾にする緒見坂。

 見知らぬ酔っぱらいのオッサンにナンパされ太ももや胸にセクハラを受けるオレ。

 オッサンを撃退するユーリ。



 もうホント早く男に戻りたいんですけど。




*  *  *




「困りましたね」


「困ったわね」


「困ったのか」



 緒見坂とユーリが少しだけ難しい顔で悩む姿を見て、オレだけ疑問符を浮かべる。


 ナンパやセクハラや痴漢をくぐり抜け、無事にユーリが勧める宿屋へとたどり着いたオレたち。

 事件は宿屋のフロントで発生した。


「ごめんなさい。まさか二部屋しか空いていないとは思わなかったわ。普段はこんなことないんだけど……」


 フロントから戻ってきたユーリが言うには今日は大盛況でほとんど満室状態らしく、どうにか空いていた部屋をとるも二部屋だけだったという。


 二部屋もあれば十分じゃね? とオレは思うのだが、どうやら本物の女子にとってはそうでもないようで、ロビーにあるソファに腰掛け三人で難しい顔を寄せあっている。


「他にオススメの宿とかはないんですか?」


「あるにはあるけどここには劣るし、そもそも空いている可能性は低いでしょうね……」


「ここがこれなら、他の宿も満室と考えるのだが妥当だろうな」


「とりあえず二部屋とったものの、困ったわね」


「そうですよねー。二部屋だと何かと困りますよねー」


 言いながら緒見坂がチラッチラッとオレの方をわざとらしく見てくる。

 言いたいことはわかったから露骨に同室嫌悪アピールすんのやめろ。

 知ってたから。

 宿屋探してる時からなんとなくこういう展開になるとは思ってたから。


 しかし気になるのはユーリだ。


 緒見坂はオレが男だと知ってるから同じ部屋で寝るのが嫌なんだろうが、ユーリは完全にオレのことを同年代の女の子と思っている。


 なのに同室を嫌がる理由ってなんだ?


「さすがに二人で一部屋は狭いわよね。一応、部屋にベッドは二つあるけど化粧台やトイレ、バスルームは一つしかないし……どうしようかしら」


 ……きたわー。


 ここで王族と一般庶民の感覚の違いきたわー。

 オレとか安上がりだし三人で一部屋で良いんじゃねとか思ってたわー。

 宿屋とか寝る場所という認識しかなかったから最初この宿屋ついた時に「これもはや旅館じゃね……?」とビビったのは間違ってなかったわー。


 ふと周囲に目をやると卓球台で遊ぶちびっ子たちや、露天風呂帰りと思われる浴衣姿の美女たちが目に入った。

 完全に旅館だこれ。



「……なぁ、一人一部屋と考えているところ悪いが、オレと緒見坂はあんま金持ってないぞ?」


 円しか持ってないからあんまりというよりゼロなんだが。


「気にしないで。あなた達の分は私が出すわ。あ、もちろんクエストの依頼料とは別によ?」


「……いいのか? 見たところ、結構良い宿だろここ?」


「だから気にしなくて良いってば。この宿を選んだのは私だし、冒険者に成り立てのあなた達にお金を出させるなんて王族の名折れよ」


 所謂(いわゆる)ノブレス・オブリージュってやつか。

 まさに至れり尽くせりだな。


 護衛らしいことなんもやってないのにこの待遇はさすがにちょっと気が引ける。

 サイレント・オーク倒したのもユーリだし、もはやオレたちがユーリの護衛クエストやってるんじゃなくて、ユーリがオレたちの保護者クエストやってるレベル。


 そんなことを考えながらオレが緒見坂に目配せすると緒見坂も察したのか「仕方ないですね」みたいな顔をした後、小さくうなずいた。


「ここで悩んでいても仕方ないですし、今日はもう休んじゃいましょうよ。わたしとセンパイは同じ部屋で良いですから」


「え? でもそれじゃあなた達が……」


「ベッドは二つあるんだろ? なら問題ない」


「ごめんなさいユーリさん。センパイがどぉ~~しても、わたしと同じ部屋が良いみたいで。わたしとしてはユーリさんと同じ部屋が良いんですけど、センパイがどぉ~~してもわたしと一緒じゃないとイヤだというので」


「そ、そうなの? なら仕方ないわね」


 露骨に強調して言う緒見坂の言葉にユーリが(いぶか)しげな表情をする。


「そうなんです。センパイのすっぴんというか素顔とかマジヤバいですから。見たら死にますから。センパイが」


「私じゃなくて春海が死ぬの!?」


 本当の姿という意味での素顔なら合ってるな。

 正確には「殺される」が正しい気がするがまぁどちらにせよ死ぬのだから些細な問題だろう。

 早く男だってカミングアウトしないと……。


 しかし「見たら死ぬ系」はよく聞くが「見られたら殺される系」は新しいのではないだろうか?

 もしかしなくてもオレは新ジャンル開拓しちゃったんじゃないだろうか?

 でもよくよく考えなくても「見られたら殺される系」ってゴキブリと同ジャンルじゃないだろうか?



「……まぁ、良いわ。それじゃあまず、部屋に荷物を置きに行きましょう」


「ですね。はぁ~……あんなに歩いたの久しぶりだから、もう足がくたくたです」


 オレが自身のカテゴライズ先に一抹の不安を覚えているとユーリと緒見坂がゆっくりと立ち上がり、移動を開始する。


 フロントでルームキーを受け取り、軽やかな足取りで歩をすすめるユーリ。

 その後ろを歩くオレと緒見坂。

 部屋は二階の奥の方らしい。


「センパイ、今ならわたしをおぶる権利を与えてもいいですよ? しかもセール中なんで一度おぶったらもう一度おぶれる権利つきです。超お得でしょ? これはもうおぶるしかない!ってカンジですね」


「そうか悪いな。じゃあ代わりと言っちゃなんだがオレはお前に部屋まで自分の足で歩く権利を与えてやる。セール中じゃないが一生行使していいぞ」


「いえいえそれはわたしに好条件すぎで申し訳ないので謹んで遠慮させていただきます。センパイこそかわいい後輩に一生優しくしなければならない義務とかいかがですか?」


「思わずヨダレが出そうなほど魅力的な提案だけどオレだけ得しすぎで気が引けるからやめとくわ。ところでお前がたった今ゲットした先輩を敬う義務についてどう思う?」


「……もう着いたんだけど、あなた達それ、いつまでやるつもりなの?」


 ユーリが心底呆れた顔でこちらを見ている。

 気がつけばオレ達は目的地である部屋の扉の前まで来ていた。



 ほんと異世界まで来てなにやってんだろうな。色んな意味で。




*  *  *




 与えられた部屋へと入ったオレと緒見坂は、向こうの世界から持ってきていた学生鞄を床へと置き、高価そうなベッドへと身を投げ出し脱力していた。


 憑かれた。

 間違えた、疲れただった。


 まさか旅行気分で連れてこられた異世界でイキナリお姫さまの護衛依頼を受けることになるとは思わなかった。

 いくら七つの道標を満たすためだったとはいえ、異世界行きも、護衛も、オレらしくない行動だったと思う。


 仮に緒見坂との出会いや美少女化の一件がなければ、異世界への扉など見つけても間違いなく見なかったことにするだろうし、万が一異世界に来ても冒険者ギルドみたいな露骨なイベント発生ポイントになんぞ死んでも足を運ばなかっただろう。


 そう考えるとヒロイック・ヒロインの思惑通り、オレは強制的に矯正され変わり始めているのだろうか。


 ――――いや、違う。


 これは変化ではない。

 正確には回帰という表現が用いられるはずだ。


 なにしろ昔のオレは異世界の扉なんて見つけたらノータイムで飛び込んだだろうし、冒険者という職業にはロマンチシズムを感じたであろうから。




「センパイセンパイ、お風呂なんですけどどうします?」


 セーラー服姿のままベッドで仰向けになり、綺麗な天井をぼーっと見つめていると緒見坂が声をかけてくる。


 こいつも疲れているのだろう。

 オレと同じ黒色のセーラー服にはちらほら皺があり、トレードマークの栗色のゆるふわ髪も今はさほどゆるふわしてなかった。


「どうするって、入るけど? ユーリも言ってただろ、先に風呂で汗を流してから食事にしましょう、って」


「もう、違いますよ。わたしが聞いているのは部屋風呂で済ますのか、それとも露天風呂に行くのかですってば」


 察しが悪いオレの様子に緒見坂がふくれる。


 あー露天か。

 そういや旅館みたいな宿屋だったなここ。


「ほら、もしセンパイが露天風呂に行くのなら、順番に行かないといけないじゃないですか」


「は? なんで?」


「なんでと言いましたかこの人は……」


「時間ずらしたらユーリを待たせるかもしれないし、せっかく泊まってるんだから部屋風呂じゃなくて二人で露天に行けば良いじゃんか」


「……せんぱい、そんなにわたしの裸が見たいんですか?」


 呆れ赤面顔で見下ろす緒見坂の反応で、ようやく今の自分が何湯に入らなければならないのかを思い出す。


 ……失念していた。

 今のオレは紳士ではなく淑女なのだ。


 いくらメンタルは男のままとはいえ、いつもどおり全裸で紳士側へとエントリーしたら逆に全裸の紳士たちにエントリーされる可能性すらある。

 温泉なのに想像するだけで背筋が凍るな……。



「悪い。疲れでうまく頭が回ってなかった。オレは部屋風呂で済ませるから、お前だけでも入ってこいよ」


「え、良いんですか? 少し早めに出れば、二人順番でも大丈夫だと思いますけど」


「いや、さすがにオレが女湯に入るのは倫理的に問題だろ」


 女湯への雑念を振り払い、努めて興味なさげに返す。


「……センパイって基本的に腐ってるのに変なところで律儀というか真面目ですね」


「放っとけ。というか、お前だってオレに見られたくないから順番決めようとしたんだろ? ならそれが答えじゃねぇか」


「それはまぁ、そうなんですけど……少しくらい興味もってくれても良いような……」


「見られたくないのか見せたいのかどっちなんだよ……」


 釈然としない、煮え切らないといった風に両手を前でもじもじと遊ばせる緒見坂。


 「乙女心は複雑」などとよく聞くが、あれはオブラートに包んだ言い回しだと思う。

 ストレートに表現すると「乙女は面倒くさい」


「ほれ、もう良いだろ。オレも今から部屋風呂入るから、お前もとっとと行ってこい」


「もう、なんですかそのテキトーな扱い……あ、そうだ」


 ぶつぶつ文句を言いながら扉へ向かっていた緒見坂が、何かを思いついたようにこちらを振り向く。


「浴衣に着替えてからお風呂行きたいんで、着替えてる間、こっち見ないでもらえますか?」 


「え? いやお前、んなもん持って行って露天あがりに着替えれば……」


「はーい今からスカート脱ぎまーす」


「わかりましたよ見ませんよ壁向きに設置された呼吸するインテリアになりますよ」


 緒見坂による脱衣テロに屈し、渋々仰向けの身体をうつ伏せにする。


 室内に静寂が訪れ、次いで艶めかしい衣擦れの音が聴こえてくる。

 ときおり漏らす吐息や「ん……」みたいな小さい声が実にわざとらしくあざとい。



 ……しっかし、なんだってこいつはオレなんかを偽装結婚の相手に選んだのやら。


 許嫁との婚約を避けるため、両親を説得しやすいパートナーとして適任だったからと緒見坂は語った。

 確かに理屈はとおっていたし、そうかもしれない。

 だが限度というものがあるのではないだろうか。


 自分で言うのもなんだが、オレは捻くれ者で、つまらない男で、性根だって中々に腐ってると思う。

 いくら自分の目的を達成するためとはいえ、そんな奴と偽装結婚契約を交わし、異世界にまでやってくるバイタリティとメンタリティは普通じゃない。

 少なくともオレが緒見坂の立場だったらとっくに愛想を尽かして別の相手を探している。

 出会った時にも言ったが、別にオレを選ばずとも両親に好まれる義理の恋人の条件や候補はいくらでもあるのだ。


 にも関わらず未だオレと行動を共にし、こうして同じ部屋で無防備に着替えを行うほどオレを許容している答えはひとつ。



 ――――もしかすると緒見坂には、相手がオレじゃなきゃ不都合な理由が他にあるんじゃないだろうか?




「はい、良いですよこっち向いても。おまたせです」


 言われたとおり身体を起こし振り返ると、そこには浴衣姿の緒見坂が立っていた。


「どうです? 似合ってますか?」


 見せつけるように両手を広げるポーズをとり、尋ねてくる緒見坂。

 無邪気な顔も、ゆるく開いた胸元も、帯でよりきゅっと細くなったウェストも、色々反則だった。


「……まぁ、良いんじゃねぇの」


「えっへへー、ありがとうございます♪ それにしても、今のシチュエーションは着替えてる最中に振り向くところですよセンパイ」


「なんだその無茶振り。お前が振り向くなって言ったんだろうが」


「女の子の言葉をそのまま受け取っちゃだめですよ。『お腹すいたなぁ~』は『食事に誘って』という意味ですし、『わたし、スマホの操作遅いからPCのメアドで良い?』は『お前にLINE教えたくない』って言われてます」


「なんなの……? 世の女たちは男はみんなエスパーかサトリだと思ってるの……? 超こわいんですけど……」


「エスパーは無理でも魔法使いにはなれるじゃないですか。年齢制限ありますけど」


「うんお前もうちょっと黙ろうか」


 これ以上この不毛な会話を続けていると心に傷を負いそうな気配がしたので速やかに打ち切る。

 やっぱあれだな。

 コイツに深い考えとかないな。

 さっさと風呂入って気を取り直すか。



「センパイ」



 綺麗に畳んで用意されていた自分の分の浴衣をとり、バスルームへと向かうオレを緒見坂が呼び止める。

 その表情は先ほどまでとは違って真面目なものだった。


「記念すべき義理のお嫁さん一日目やった感想なんですけど、やっぱりセンパイはもうちょっと試したり、手を出したり、足を伸ばしたり、とにかく色々やってみたほうが良いと思います。確かにセンパイの言う護身みたいな度を通り越した事なかれ主義は安全で、平和です。でもそれじゃ、楽しくなくないですか? せっかくの人生なんですから楽しんでいきましょうよ」


「……放っとけ。そんなことは重々承知だ。今更お前に言われたくらいでオレはこの生き方を変える気はねぇよ」


 そう、確かに生きてるんだったら楽しまなきゃ損だろう。

 人は幸せを追い求めないと、なんのために生きているかわからなくなる。

 だが一つの幸せの周りには、いつだってたくさんの不幸がうろついてるんだ。


「でもわたしは、センパイにも笑って楽しく生きて欲しいなぁ。ほら、七つの道標に『ハッピーエンド』ってありますし。楽しくなきゃ幸せな結末にはならないですよ」


「……………………」


 主人公最強・恋愛・ハーレム・バトル・成り上がり・友情・ハッピーエンド、か。

 目指せば目指すほど遠く感じる。

 オレは本当に元の姿に戻れるんだろうか。


「と、いうわけでまずはその枯れ男な部分からどうにかしていきましょう。はいこれ」


「ん?」


 お疲れ様の缶コーヒーでも渡すようにオレの手の上に乗せられたのは、たった今脱いだ緒見坂のセーラー服だった。


「なっ……!?」


「匂い嗅ぐくらいなら良いですよ♡ 汚すのはNGです」


 丁寧に畳まれた布から伝わるまだほんのり温かい感触が両手に広がる。

 よく見たら靴下やキャミソールまであった。


「もうちょっと女の子に免疫つけないと『恋愛』はおろか『ハーレム』なんて夢の夢ですよせ~んぱい? じゃ、お風呂行ってきますね~」


 言いたいことだけ言い、やりたいことだけやった緒見坂が部屋から出て行く。


 前言撤回。

 やっぱりアイツが何考えているかわからん。


 あの脳天気で自由な振る舞いが素なのか、計算なのか、判断がつかない。



 わかっていることと言えば、アイツがやっぱりゆるふわビッチだということと、オレの顔が熱いことくらいだった。





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