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テガミ  作者: 蒼原悠
二〇一五年十一月二十六日。
15/23

Re:dialogue Escape




『Dialogue September-23ー2015 at the Child welfare center.』





「事務長! 事務長っ!」

「何だ何だ、落ち着きなさい。どうしたんだ、こんな夜中に。何かあったのか」

「先ほど宿舎棟を回っていたのですが、207号室の扉が空いていまして……!」

「207? まさか……誰か居なくなったのか!?」

「拓磨くんが見当たりません! もしやと思い裏門に走ったところ、錠が内側から外されていて……」

「……何て事だ。このタイミングで、どうして……あんなに大人しい子だったのに」

「やはり、あの手紙の件が──」

「事務長! 宿舎棟一階の管理室のドアが空いています!」

「なに!?」

「物色の形跡があります! 数万の手持ち金を管理していた封筒が破かれていたのと、ここに届いた手紙を入れてある封筒も引き裂かれていて……。数えてみたら一枚、足りません! もしも敷地内に泥棒がいたら……!」

「ど、どうしましょう……!」

「いいか、落ち着くんだ。とにかく本人に話を聞かねばならないが、我々職員だけでは探すには数が足らん。警察に捜索を依頼しよう。おい、電話を取ってくれ!」

「はい!」

「僕が今から連絡をする。君は207号室の子たちに事情を聞いてきなさい。同じ部屋の子供たちなら、何かしら動機や行先を知っているかもしれん」

「分かりました!」

──「もしもし、警察ですか? あのですね、子供が一名、行方不明になってしまいまして……捜索していただけませんか?お願いします!」




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