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(3) モンスター討伐

本日も3度更新予定です!こちら1度目の更新です!



 急いで集合場所へと向かった。


「ごめん!」

「お! やっときたー!」

「寝坊しちゃって……」

「なるほどー! でも今日はモンスター少なかったから楽だったぞ!」

「少なかったの?」

「うん。ファイアーラビットがちょくちょくいた感じかな」

「ファイアーラビットか、それならいっか」


 ファイアーラビットは体に炎をまとっているモンスターだ。炎に耐性を持っているモンスターのため、メインが炎の魔法である私はあまり役に立たない。そんな日で良かった。

 ……ただファイアーラビットはいつも森の奥で隠れているから見かけるなんて珍しいな。


「ちょっと! ルキア! だからって遅刻してもいいってことはないんだからねー!」

「えへへ……ごめんね!」

「もうルキアも水魔法使えるんだから戦力にならないと!」

「アクアほどじゃないもん」


 アクアは村一番の水魔法の使い手だ。私が失敗した炎魔法の処理をよくしてくれている。私も一応水魔法を使えるが、やっぱり一番できる人に任せるのが良いと思う!

 アクアの水魔法が100だとすれば、私が使う水魔法は10くらいだ。いや10もあればいい方? とにかく威力がまったく違う。


 ……そういえば夢でソレイユが炎が効かないシャドーがいるかもって話してたな。もしかしたらまたあの世界に行くかもしれない。夢の中にはアクアはいないし、特訓しとこうかな……


「ルキアは来たけど、もう何もいなそうだから今日は解散にするか」

「そうだねー」


 ドガーン!

 解散の流れになっていたとき、少し遠くから轟音が鳴り響いた。そして森の奥の方で粉塵が舞い上がっているのが見えた。


「「「え?」」」


 思わず声をあげてしまう。あんなに大きな音がするということは何かが暴れているのかもしれない。

 私達モンスター討伐隊は音の方へと急いだ。みんなにも焦りがあるようで、いつもよりバラバラと動きながら走り出した。



 たぶん何か暴れているモンスターがいるのは確実だろう。あの臆病なファイアーラビットを見かけたことが証拠だ。小動物系のモンスターが大型動物系のモンスターから逃げてくるのはよくあるのだ。

 討伐をしているときに、臆病なモンスターが村近くに出るときやシャドー系と呼ばれる性質のモンスターを見かけなくなるときはだいたい大型動物系モンスターが暴れていることが多い。


 ちょうどモンスターの話が出たので、軽く解説! それぞれのモンスターは取り込んだ魔力の性質によって異なる特徴を持つ。

 その中でシャドー系は影に潜り込むことができるのだが、何の魔力を取り込んで生まれたのかは未だ解明されていない。……誰に解説してるんだか。


 森の中を駆けながらみんなと話し合う。その表情には少しの不安と気楽さが浮かんでいる。大型系モンスターであろうと、ここにいるメンバーなら倒せるだろうという気持ちなのだ。


「何か大きなモンスターかな?」

「ファイアーラビットたちがそのモンスターによって逃げてきてたんだな」

「シャドー系のモンスターも影に隠れてたから今日は見かけなかったのかも」

「ファイアーベアとかかな? そしたら私、役に立たないんだけど」

「それならルキアの水魔法の練習にしようぜ笑」

「しょうがないなー! 練習台にするかー!」

「ん……? なんか大きな……?」


 音のもとへ近づけば近づくほど、強いプレッシャーを感じる。先頭の人が何かを発見したようだけど、言葉がつまったようだった。

 ……不思議に思い、前の方に目を向けるとこれまでに見たことのないほど大きなモンスターがいる。……大きなトカゲ?

 その姿はまるで大きなトカゲだった。しかしトカゲと異なるのは絶大なプレッシャーを放っていること。それと炎に覆われた分厚そうな表皮だ。これまで見てきたどんなモンスターとも似ても似つかない。私達に緊張が走った。


「これって……」

「ドラゴン!!」

「ドラゴン!? ……あれって架空の生き物じゃ?」

「いや村長に聞いたことがある。100年くらい前にドラゴンが現れたって」

「それっておとぎ話じゃないの!?」

「いや実際、ここにいるってことは実話ってことだろ」


 目の前に現れたのはドラゴンだった。



「んで、どうする?」

「どうするって言っても……倒す?」

「倒す!? なんで! 無理じゃない!?」

「でもこのままじゃ……」


 しばらくドラゴンの様子を伺っていると、暴れながらイリオス村の方へと向かっているのがわかった。このままドラゴンが村に行っても危ないし、それでなくともドラゴンから逃げたモンスターたちが村へと向かってしまう。

 ……倒すか、追い払うしかない。


「倒そう。私達ならいける」

「ルキア……」

「といっても、あのドラゴン炎まとってるから私じゃあんまり戦力になりそうにないけど笑」

「……せっかくカッコ良かったのに台無しだよ」

「ごめんごめん笑」

「とりあえず倒すとしてどうやって倒す?」

「確かドラゴンを倒した伝承があったよな?」



 イリオス村には代々語り継がれてきた物語がある。


 世界が闇に包まれうるとき、太陽の使者に呼ばれる者あり。

 世界の均衡を保つため、光の名をもつ者は闇を払う。

 光はドラゴンでさえ、貫き滅する。

 命の地脈は世界を繋ぎ、花開く。


 よくわからない物語だけど、確かにドラゴンは倒せる的なことを言ってる気がする。


「貫き滅するってことは魔法をドラゴンの体に貫通させれば倒せるんじゃないか?」

「光が貫いてるらしいけどね」

「それがわからないんだよな……光魔法なんてないし」

「何かの比喩なのかもね。とりあえず今できる全力で倒すしかないってことだね」


 話し合っている間にもどんどんドラゴンは村へと近づいていく。あそこには多くの戦えない人たちが住んでいる。そこにつく前に私達がなんとかしなければ。


「私が水魔法でドラゴンの表皮の炎を消すよ。その間にみんなはドラゴンの体を貫いて!」

「さすがアクア!」

「あんまり長時間は維持できないけどね」


 ドラゴンへ挑むときだ。




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