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初めて触れる地球のもの

「(8)地球で過ごす日」の小話です。

明日も幕間の小話を1話更新します。

その後から第2章を開始します!よろしくお願いします!




 百合の家に招いてもらい、ソファーへと座った。

 私の家とはまったく違うつくりの家だ。ゆっくりと座っていてと言われたが気になるものが多すぎて、すぐに立ち上がってしまった。


「これは……?」

「それはリモコンって言うんだよ」

「ソレイユ!リモコンってなんなの?」

「とりあえずこのボタン押してみて」

「……爆発とかしないよね?」

「だーいじょうぶだって!」


 恐る恐るそのボタンを押すと、目の前にあった大きな板から音と光が発生した。


「キャー! なにこれ!? ……中に人が……?」

「なになに!?」


 思わず驚いて悲鳴をあげると、お茶の準備をしていたらしい百合がかけつけてくれた。心配してくれている百合にどうして悲鳴をあげてしまったのかを説明した。


「あー! テレビね! 確かに驚くよね」

「テレビって言うんだ。この板の中に空間でも作られてるの?」

「違うよー! 遠い場所の映像……景色を記録して、電波……見えない力みたいなので送ってもらってるんだよー!」

「魔力みたいなものかな? へぇー! じゃあこれはどこかで実際に起こってることなんだ!」

「うん! 物語を絵で流してるのもあるね!」

「そうなんだ! この世界には色々と便利なものがあるんだねー!」


 ピピピ!

「何の音!?」

「あ、お湯が沸いたみたい!」


 魔法のポットらしきもので沸いたお湯でカップラーメン?というものを食べた。私の世界にはないものでこれにも驚いた。



 無事にお腹いっぱいになり、部屋の中を紹介してもらう。

 主に百合が説明してくれているが、ときどきシエルやソレイユも知識を披露してくれる。そのおかげで部屋にある家電? というものはほとんど理解できた。

 特にゲームというものにハマってしまって、なかなかやめられない。私が負けず嫌いということもあって、勝つまで何回も試合を申し込んだ。今はルーレットを回して、ゴールするゲームで勝負中だ。


「あぁ! 借金……」

「ルキア弱いねー!」

「ソレイユだって、借金あるじゃない!」

「僕の方が借金少ないよー!」

「どっちもどっちですよー」

「逆に百合とシエルはなんでそんなに儲かってるの……?」

「「運かな?」」


 魔法少女とお供の妖精は似たところがあるのか、見事に勝ち組と負け組にわかれてしまった。


 ♪~

「お風呂がわきました」

「なんか音楽流れてきた!」

「お風呂わいたみたい! いったんゲーム止めて、入っちゃおっか」

「お風呂? すごいね! お風呂があるなんて」

「え? ルキアのところはないの?」

「王都にいる貴族とかの家にお風呂があるって聞いたことあるぐらいかな」

「王都!? 貴族!? 本当に物語の世界みたい」

「物語?」

「うん。私、本が好きでしょう? 読む本の中にルキアの世界みたいなものが舞台の話が結構あるんだよね」

「へぇー! 気になるなー!」

「いつでも出入りしていいし、好きに読んで! ここから廊下出てすぐ右の部屋が書斎だから」

「わかった! ありがとう!」

「いえいえ! じゃあ初体験? のお風呂行こー!」

「了解!」


 私と百合はお風呂へと向かうことにした。

 ソレイユとシエルは入らないらしい。勝手に体は清潔に保たれているらしい。……本当に? まぁとりあえず2人、いや2匹には待機しててもらうことにした。

 ソレイユは小腹が空いたらしく、軽く料理を始めていた。



 お風呂の扉を開けると暖かい空気が体を包んだ。まさか裸になるとは思ってなかったので、寒いと感じていたところだった。とっても心地いい。

 裸ということで恥ずかしさはあるが、百合が堂々としてるので私の恥ずかしさも薄れてきた。


 体を洗わないと暖かいお湯にはつかれないらしい。シャワーというお湯が出てくる装置の使い方を教えてもらい、いざ体を洗浄!

 シャンプーやボディーソープという石鹸の液体版を使って体を洗うということを教えてもらった。顔を洗うときに目に洗顔ソープ? が染みて激痛だった。


 トリートメント? というも貸してもらった。ぬるぬるの液体を髪に塗りつけると不安が増した。


「これ本当に大丈夫? なんかぬるぬるしてるよ」

「流せば大丈夫!」


 百合の言葉を信じてシャワーでトリートメントを落とすと……!

 驚くべきことに髪がツルツルになった! 私の金髪がいつも以上に輝いて見える。百合の髪が綺麗なのもこのトリートメントというもののおかげかもしれない。

 

 綺麗になった髪に感動していると髪を結ぶように言われた。なぜ? と思っていると、湯船につかるときに髪がお湯についてしまうからだそうだ。なるほどと納得し、軽く結び百合の動きを見守る。

 百合は不思議そうな顔をしながら湯船に入っていった。

 なにか他に特別なことをするのかと観察していたのだが、その必要はなかったようだ。私もゆっくりとお湯へ足を入れた。


「極楽ー!」

「極楽?」

「あー、天にも昇るような気持ちよさって感じかな」

「へぇー! じゃあ極楽だー!」

「いいねー! じゃあお風呂で歌う歌を教えましょう!」


 2人でゆっくりと湯船に浸かって会話する。百合の家は大きい方らしく、2人でお風呂に入っても狭いとは感じない。

 リラックスしながらのんびりと会話がとまらない。お風呂で歌う歌を教えてもらったり、スキンケア?について聞いたり知らないことを知れて楽しい。


「あれ? ルキアちゃん顔赤くない!? もしかしてのぼせちゃった?」

「え?」


 目の前の景色が揺らいでいく。視界が閉じる前に見えたのは慌てている百合の顔だった。


「ルキアちゃーん!!」



 このあと百合が頑張って私を助けてくれたようだった。

 途中だったゲームは私が最後には勝ったとだけ言っておこう。



 

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