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(24) 新たなる力


 スマホに映し出された映像にはまたもやリリィとルーナが映っていた。

 もしかして前の続き? こちらとは時間の流れが違うし、地球ではそんなに時間が経ってないのかもしれない。


 映像に映し出された2人はまたもや口喧嘩をしながらシャドーへ攻撃を入れていく。反発し合っているように見えて、攻撃をうまく重ねたり隙を見せないようにしていたり、なんとなく息が合っているように感じる。

 ……私がいなくても平気そう?


 そんな風に映像に見いっていると、突然大きな攻撃を受けて2人が吹き飛ばされた。


「2人とも!」


 声が届かないとわかっているけれど、思わず叫んでしまう。攻撃が飛んできた方にカメラ? が向くと宙に浮いているノックスの姿が映った。彼の姿はこれまで見た姿と異なり、紫色の光をより強く全身に纏っている。

 そして彼から放たれる魔法は格段に威力が上がっているように見える。リリィとルーナはかろうじて避けているが、攻撃が当たるのは時間の問題だと思われる。


「……私……どうすれば……」

「お姉ちゃん! 助けにいきなよ!」

「えっ!? でもどうやって地球に行けばいいかわからない」

「お姉ちゃんならできるよ!」

「……そうだよね! とりあえず寝てみる!」


 いつもなんとなくで地球に飛ばされているため、故意的に移動できるのかはわからない。けれどもピンチになっている人を放ってはおけない。特に百合は地球で初めてできた友人だし。


 家へと戻り、ベッドに入ってみるが眠気が来ない。横ではランが応援してくれている。


「どうしよう! 眠くならない!」

「頑張って!」

「お願い! 地球に行かせて! 友達と友達になりたい子がピンチなの!」


 誰に話しかけているか不明だが、地球に行かせてと強く声に出した。

 ……すると空気中の魔力が私の体に集まってきたのが見えた。届いた!


「ラン! 行けそうだよ!」

「良かった! お姉ちゃんの友達たちを助けてきてね! こっちは任せて!」

「うん! 任せて! ……ランは無理しちゃダメよ! 特にモンスターとの戦闘なんて……」

「もう! そんなこと心配してないで! いってらっしゃい!」

「はぁ……仕方ない。いってきます!」


 そうして私の意識は暗闇へと落ちていった。



 目を開くと目の前にはソレイユが浮いていた。


「ルキア!」

「ソレイユ! 良かった! 来れた! リリィとルーナのところへ!」

「わかってる! 行こう!」

「ありがとう! メイクアップマジック!」


 魔法少女の姿へと変身し、ソレイユの手を握った。移動する感覚がする。


 映像に映し出された場所と似たような場所へと風景が変わった。きっとあの近くだ。2人はどこにいるだろうか。

 すると少し向こうの方で空が紫色に染められているのが見えた。ノックスの魔法だ!走って近づくと声が聞こえてきた。


「やめなさいよ! あんたこの子の兄なんでしょ!兄なら妹を守るものよ!」

「兄さん! 正気に戻って!」

「悪いけど君のことは知らない。持ち帰れって言われてるのはルキアだけなんだ。君たちにはここで消えてもらう」

「なっ!」


 ノックスは彼の頭上に大きな紫色の光の塊を出現させた。リリィとルーナにぶつけるつもりのようだ。それが放たれる前に私は2人の隣へと駆けつけた。


「倒して話を聞くしかないみたいだね!」

「「「ルキア!」」」

「まさか君が来るなんてね。……仕方ない。上には事故で間違えて処分してしまったと報告するか」

「止める気はないようね」

「……あなたまで。ここは私、1人で対処するわ。」

「ルーナ! またあなたは!」


 私が現れたことに、ノックスとルーナはどちらも眉を潜めた。まぁその表情に込められている感情は互いに違うものだろうけど。


「ねぇ、ルーナ友達になってよ」


 私が提案をするとルーナは怪訝そうに、リリィは不思議そうに私を見てきた。


「ルキア? 急にどうしたの?」

「ん? だって友達なら助けるのは当然でしょ?」

「そっか! じゃあ私も。イラつくとこはあるけど、あなたと友達になりたい」

「ルキア、リリィ……。……でも」

「はい! 手繋ご! これで友達!」

「ルキアは強引だね。でもいいね! あのバカ兄貴くんを倒そう!」

「はぁ……わかったわ。お願い手伝って」

「「もちろん!」」

「おや? 作戦会議は終わったかな? こちらも仕上がったよ」


 先ほどより大きな紫色の光の塊が浮かんでいる。これを受け止めきれるか。いややるしかない。


 3人で覚悟を決めて、ノックスを見据えたときに私達の体が光り出した。正確に言えば、体の核の部分が光り出したのだ。


「これはいったい?」

「頭の中にフレーズが浮かんでくる」

「合わせて唱えよう!」

「「「フォスアロー!」」」


 核から出た光に包まれると自然と頭の中に単語が浮かんできた。それを3人で唱える。それと同時にノックスも紫色の塊をこちらへと放ってきた。


 私達が唱えた魔法によって、目の前に大きな光のドラゴンが生まれた。そのドラゴンは私達の魔力で構成されているのがわかる。

 その光のドラゴンとノックスの巨大魔法が正面衝突した。すると辺り一帯が一瞬目の前が真っ白になるほどの光に包まれた。


「まぶしい!」

「いったいどうなった!?」

「あっ! 光が消えて……」


 光が落ち着くと光のドラゴンもノックスの紫色の魔法も見えなくなっていた。


「兄さん!」

「「ルーナ!」」


 先ほどまでノックスが浮いていたところの地面に、ノックスが倒れているのが見えた。その姿を見て、ルーナが走り寄っていってしまった。慌てて私とリリィもルーナを追いかける。


 ノックスのところへと近づくと意識を失っているようだった。どうしようかと2人へ話しかけようとしたところで、またノックスの後ろから空間の穴が出現した。まずい!連れ去られる!


 ドガッ!

「邪魔しないで!」


 ルーナが瞬時にパンチを叩き込んだことで、ノックスを連れ去ろうとしていた手が引っ込んでいった。そして穴は閉じていった。強い。

 そしてこの場には魔法少女たちと意識を失った敵が1人残された。



 

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