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(20) 初めての共闘


「……あなたたちも魔法少女?」

「え……あ、はい! 魔法少女ルキアとリリィです!」

「そう……まぁいいわ。ここは私に任せて。あなた達は避難して」

「「えっ!?」」


 魔法少女ルーナと協力しようとしたが、まるで足手まといのならように扱われた。……思わずムカついて、私達は避難せずにシャドーへと向かって攻撃を仕掛け始めた。


「……逃げないの? まぁいいけど邪魔だけはしないでね。」

「えっ!? ルーナ、いいの!?」

「リュンヌ。私達は自分の仕事をするまでよ」


 とりあえず私達は戦力としては無視されているようだが、私達はシャドーへと攻撃を向けるだけだ。

 ルーナに続くように私達も走り出す。そしてそれぞれ魔法を放つ。炎や光、拳、それに対抗するように紫色の光が飛び交う。だが私達の方が強いらしく、順調にシャドーの数を減らしていった。


 ついに残ったのはあのドラゴン型のシャドーのみだ。


「あとはあいつだけ!」

「うん!」

「あっ!ルーナ!待って!」


 あの本体らしきシャドーは他のシャドーに比べて強力だと思い、力を合わせて倒そうとしたがルーナが飛び出していってしまった。


「もう! しょうがない! ルーナに合わせるよ!」

「いけるかな!?」

「やるしかないでしょ! フレイム!」

「そうだよね! ……ルミナス!」

「……邪魔しないで!」

「「なっ!」」


 せめて援護だけでもしようとするとルーナに怒られた。……なんなの!? イラつきながらも魔法を放っていると1人で突っ走っていたルーナにシャドーの攻撃が直撃した。言わんこっちゃない。

 ルーナの体は軽く弾き飛ばされ、なにかの建物に激突した。その衝撃によって建物の一部の壁が崩壊したのが視界に入った。


 

「キャッ! ルーナ!」

「……あっ! あいつルーナに止めを刺す気!?」


 ちょっとざまぁみろと思っていたが、シャドーがニタニタしながらルーナに近づいたことで一瞬でその気持ちは消えた。ルーナは瓦礫に挟まれ、うまく身動きができないようだ。ルーナへとシャドーの腕が振り下ろされるとき、急いで間に入りシャドーの腕を吹き飛ばす。

 シャドーの腕を思いっきり吹き飛ばすと隣にリリィがいるのがわかった。……やっぱり考えることは一緒みたいだ。


「さすがルキア」

「リリィもね」

「……あなたたちどうして?」

「話はあと! とりあえずあいつを倒すよ!」

「……うん」


 ルーナはとても驚いた顔をしていたが、ゆっくり話をしている暇はない。リリィと2人でルーナを瓦礫から助けだし、ドラゴン型シャドーへと視線を向ける。


「さぁ行くよ!」

「「うん」」


 3人の魔法少女は飛び出した。シャドーと互いに魔法や物理攻撃を仕掛け合いながら着実にシャドーを追い詰めていく。



 そしてしばらく攻撃合戦をしていたとき、ドラゴンシャドーに少し隙が生まれた。きっと長時間の戦闘であいつにも疲労が少し溜まっていたのだろう。リリィは信頼の視線で、ルーナはしょうがないから任せるという視線で私を見てくる。……さぁ止めだ。


「これで終わりよ! フレイム!」


 炎の呪文を唱えるとドラゴンシャドーは白い炎に包まれた。……そういえば、やばい! 核を回収しないと!

 白い炎を掻い潜りながらドラゴンシャドーの体へと近づいた。放った魔法は術者本人にはダメージを与えないため、私が単独で核の回収へと向かった。


 光の粒子が集まっているところへと近づくと核が存在するのを感じる。ドラゴンシャドーの体へ手を突っ込み核を回収する。……大きな核だ。あの伝説の勇者が倒したドラゴンの核ほどではないが、なかなか大きな核だ。その核を持って、リリィとルーナのもとへと戻る。


「これは?」

「今のシャドーの核よ。」

「核?」

「そう! 吸収するために回収してきたの。」

「え、そんなもの吸収して大丈夫なの!?」

「大丈夫なんだよ! 魔法少女なら浄化して吸収できるの。」


 ルーナは核の吸収のことを知らないらしく、汚いものを見るように核を見つめている。簡単に説明しようとすると手に持っていた核が白く光りだした。


「えっ!? ルキア魔力込めたの!?」

「え!? いや込めてないと思うけど……えっ、込めてた!?」

「知らないよ!」

「やばいの!? ちょっと巻き込まないでよ!」

「ここまで来たらルーナも道連れよ!」

「やめて!」


 3人でギャーギャー騒いでいると、核が宙に浮かび上がり爆散した。そして約3等分にわかれ、私達の体の中へと光が入っていった。無事に吸収されたようだ。


「なにこれ!?」

「魔力増強されたんだよ。いつもと違うけど」

「……強くなるならいいけど」

「そのクールキャラはもう無理じゃない?素が結構出てるよ?」

「……うるさい! リュンヌ! 帰るよ!」


 ルーナは急いで帰ってしまった。怖い人かと思っていたが、意外と可愛い人かもしれない。……あっ! 話、聞くの忘れてた!

 とりあえず遊園地には平穏な日常が戻ってきた。民間人が戻ってきてしまう前に、百合の家へと帰る。魔法少女の変身を解除し、ソレイユとシエルの手を握った。視界がぶれていく。

 ……なんとなくだけれど、またルーナと会えると思った。



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