騒動の始まり
どうも、こんにちは。いそべのいきもの、といいます。はじめて長いものを書きました。初心者でお見苦しいですが精一杯努力します。
高校生に必要な1つのモノは何だと思う?
えっ、1つじゃ足りない?もっと必要なモノは沢山あるって?
そうか・・・1つじゃ足りないか・・・
ちっ、我がままだなぁ・・・質問されたどうりに答えろよな
あぁ、いや、こっちの話だから・・・気にするな、うん。
それなら、3つでどうだ?さっきの三倍だ。これでどうたい?
よしっ、じゃあ、改めて・・・質問させてもらってもいいかな?
「はぁ?高校生に必要な3つのモノは何かって?」
俺、出口適は教室に遅刻ぎりぎりで入ってきて、息をきらせながら席についた。もうその瞬間に隣りに座っているアホから話しかけられていた。
俺は疲れているから話しかけるなと言おうとしたら、
「なぁ、カナちゃん。高校生に必要な3つのモノって何だと思う?」
カナちゃんとは俺のことだ・・・このアホの酒匂政二が俺につけたふざけた仇名だ
俺は何度も止めろと言ったがあいつは面白がって止めない、それどころか周りの奴まで俺のことをカナちゃん、カナちゃん、と言いやがる始末だ。
ふざけるな、バカヤロー
「カナちゃんは止めろ!」
俺は叫んだ。
「でさぁ、カナちゃんは高校生に必要な3つのモノって何だと思う?あっ、もしかして俺の答えを訊きたい?しょうがないなぁ。カナちゃんは。」
ハイハイ無視デスカ・・・
「俺はさぁ、こう答えてやったんだよ。俺が思う高校生に必要な3つのモノは
「「女・女性・女子」」だってなっ!! どうよ?カナちゃん。」
「だから、カナちゃんは止めろって。まぁ、しかし、なんというか、煩悩丸出しだな、お前・・・いつもそんな事考えていんのか?」
俺は呆れた顔をして言ってやったよ。すると奴は意外そうな顔をして喋りやがった。
「ふつーのこうこうせーっていうのはコレしか考えてないだろ?煩悩?違うね、これは真理。そう、真理なんだよ。まぁ、話せば長くなるんだが、お前のために詳し〜く話すとだな・・・」
本当に長くなりそうなので俺は話を逸そうと違う話題をぶつけてみた。
コイツの真理などくだらん、つまらん、しょうもないが三つ揃っているに違いがない。
俺はそんなに暇じゃないし、お人好しでもない。
つまり、訊きたくない。
「つか、お前、誰に訊かれたんだ。そんな事?テレビか?それとも、雑誌?」
まぁ、一番無難なことだし、気になる。
「えっ、ああ、知らない人だけど?」
「ンなこたぁ分ってるわ!どんな奴だったとか、特徴とかを訊いてんだよっ」
「なに興奮してんだ?それに何で知らない奴って分るんだよ。カワイイ女の子かもしれないだろ?理由を教えろ。」
「まず、お前の知ってる奴からなら、「「○○から訊かれたんだけど」」とか言うはずだし、第一お前に寄ってくる珍しい女はいないからだ」
「ひでぇ、俺泣きそー。それで特徴なんだがな、黒い着物を着ていて顔には凄い髭があった。黒い帽子も被っいたし、杖もしていた。まぁ、元気そうな爺さんだったな。」
(あまり悲しそうではなかったが・・・結構分りやすい説明だった。
しかし、黒い着物を着た爺さんねぇ、いるのかそんな奴?)
俺がそんな事を考えていると奴は思いだしたように言ってきた。
「そんな事よりも俺が訊きたいのはな、カナちゃんの考える高校生に必要な3つのモノはってことなんだよ。教えろっその言葉っ。」
「どこの大佐だよ!?まぁ、俺の考える高校生に必要な3つのモノはだな・・・」
俺が少しもったいぶってから話そうとすると、向うから知らない女がツカツカと近ずいて来た
「君たち、少し、いや、かなりうるさいぞ。何をそんなに馬鹿でかい声で話しているのかね?かなり気になるね。」
何なんだ?この女は偉そうにベラベラと俺はこんな女知らんぞ?
「・・・たれだてめぇ。アホなことぬかしてるとひっぱたくぞ。」
「誰って・・・君、本当に言ってるのかい?」
そう言うと女はすぅぅっと息を吸い込み高らかに宣言(?)した。
「私はこの私立日進高校2の1の皆に愛されている委員長っ「「霧島黒江」」とは私のことよ!」
ほうほう、私立日進高校2の1の皆に愛されている委員長「霧島黒江
ねぇ・・・悪いが
「知らん。」
がーん
「そんな・・・私を知らないなんて・・・待てっ、君、もう五月だよ?」
言おうとしていることは分る
もう二年に進級して一ヶ月たつ
つまり、コイツはこう言いたいんだろう
もう二年生になって一ヶ月たつというのに君はクラスメイトの顔も知らないのかね?
君はこの一ヶ月間何をしていたんだ?……社交性(?)がないねってね。
「うるせぇ・・・お前には関係ないだろ。」
「関係ない?いや、多アリだね・・・。私は此のクラスの委員長。どういう訳か分るかい?」
「「いや?」」
おぉ、酒匂とハモッちまったよ!
「つまり、私は君のような人を・・・
キーンコーンカーンコーン♪
チャイムだ
「ムッ、チャイムが鳴ってしまったか・・・此の話はまた後でゆっくりと・・・」
奴はそう言うと自分の席に向かって歩きだした
「あっ、委員長も高校生に必要な3つのモノについて考えておいて。
後で訊くからさぁ。」
すると奴は足を止めずに分ったと言い自分の席に座った
酒匂め余計な事を言いやがって・・・まぁ気にはなるがな
そんな事を考えていると扉から担任が入って来て喋り始めた
俺は椅子にもたれながら思ったよ
怠いことが起きそうだとね
まぁ、現実にはもっと酷いことが起きたけどな・・・
最後まで読んでくださりありがとうございました。
もしできたらでいいので感想などお願いします。