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湊編 part6:完結

 物陰から出てきた人物を見て、誠と湊は立ち尽くす。


それはあまりに不釣合いな組み合わせで、なによりなぜここにいるのか、不思議でいられなかった。


「なんでお前らがいるんだよ。……瞳、李」


 目の前にいたのは瞳と李である。一緒におり、どこか親近感があるように感じた。


 すると、李は満面の笑みを浮かべてパチパチと拍手をした。


「おめでとう。二人は結婚するんだね。良かった良かった。これで大丈夫だね」


「どういうことなんだ? また何か企んでるのか?」


 誠が警戒しながら李を睨みつける。李は軽く前で両手を振った。


「もう何もしないよ。演技にも疲れたし。それに、そこまで誠くんのこと奪おうなんて思わないよ」


「演技? 演技って、いったいどういうことなんだよ」


 李は「う~ん」と困りながら考える。


「これは、私の口から言うより、瞳ちゃんから言ったほうがいいかな」


「瞳が?」


 湊が呟き、二人は瞳を見る。


瞳は少し申し訳無さそうにうつむきながら、コクッとうなずいた。




 四人は誠の家に帰ってきた。居間のソファに腰掛、誠と湊の前に、瞳と李が座る。


「それで、どういうことだ」


 まず最初に、誠が少し怒りを込めて問い掛けた。


「そんなに怒んないでよ。これも二人のためにやったんだよ」


「話しの内容次第だけどな」


 誠の言葉に李は苦笑する。そして嘆息すると、事情を話し始めた。


「ま、簡単に言えば、二人の絆が深まるようにするためのお芝居をしたの。そのために、私は瞳ちゃんの協力をしたの」


「だから、それはどういう――」


「全部、私が考えたの」


 唐突に瞳が口を開いた。うつむいた顔を上げると、誠と湊を見て話し始める。


「湊は私に言ったよね。『家族だけど、家族じゃない。兄妹だけど、血は繋がっていない。恋人だけど、みんなは兄妹だと思われている。二人の絶対的な繋がりって、何なんだろうね』って。これを聞いたときから、私はどうにかしないといけないと思った。確かに、私のスカイで批判や悪事はされない。でも、少なからず、違和感を覚えたり、心の中ではそうは思っていない人はいる。それに、二人の心の問題もできるかもって」


「心の問題?」


 瞳はコクッとうなずく。


「絆って、思ってるより重くて、深くて、重要なものなんですよ。これがなければ、付き合うことも、結婚だってできない。愛し合えるから絆ができ、絆があるからお互いを大切に思える。でも、二人にはそれがない」


「そんなことないぜ。俺たちは恋人として、大切にしてるし、それが絆になってる」


「そうだよ」


 誠と湊が反論する。でも、瞳は首を振った。


「でも、二人は世間からは兄妹と思われている。それが、絆を解く鍵になってるのです」


「……どういうことだよ」


「つまり、今のお兄さんと湊の状況は、南京錠の鍵の開いた状態のまま繋がっているって感じですね。ちゃんと鍵をかけないと、すぐに解いてしまうということです。だから、その開いた鍵を閉めるために、このような芝居を考えました。兄妹という不可能で禁断的な恋をしている二人は、いつかこう思うはず。……なぜ、兄妹なのに、付き合っているのかと」


 その言葉に誠は立ち上がった。


「そんなことあるはずない! 俺は純粋に湊が好きなんだ!」


 李はビクッと体を硬直させた。瞳は動じず誠に目を向ける。


「それならいいです。でも、それがこの先いつまでもつか」


 瞳は話し続ける。


「いつか、絶対に思うはずです。兄妹なのに、何で付き合っているのかって。恋愛は、いつか少なからず冷めるのです。まだもっといい人と出会う可能性があるんじゃないかと暗示がかかり。そしてその暗示が大きくなることにより、浮気や不倫を起こし、最悪離婚という結果になる。どんなに愛し合っていても、それは仕方ないこと。そのときに、そう思うはずです。そうなった瞬間、二人は混乱し、別れる可能性があります。だから、そうなる前に、このことを言いたかったのです」


「なんで、そんなことがわかるんだよ。別にないかもしれないじゃないか」


「ないならそれでいいです。ただ、二人の絆を深めて、そして、いつまでも幸せであってほしいからしたのです」


「……なんで、そこまで?」


 誠の質問に、瞳は優しく微笑んだ。


「それは、二人には幸せになってほしいからです。この世界中の、誰よりも。私の、最高の親友だから」


「瞳……」


 湊が少し潤んだ目で見る。瞳はスッと頭を下げた。


「ごねんね、湊。苦しめちゃったね。でも、本当に、私は二人がこれからずっと恋人同士で、いつか結婚してほしいと思ってる。誰が反対しようと、誰が邪魔しようと、私だけは味方だから」


「うん……うん……」


 湊は嬉しそうに微笑みながら目じりを拭く。瞳も安堵し、ようやく笑顔を見せる。


 瞳の孝作がわかり、一段落して誠は質問をあげた。


「それで、瞳と李はどういう関係なんだ?」


「ああ、私と瞳ちゃんは従姉妹だよ。お互いの母親が姉妹なの。だから知り合いなんだ」


「へ~。そうなのか。でも、お前、よく嘘でもキスできるな」


「へへ、瞳ちゃんから頼まれたからね。でも、おいしかったな、誠くんのキス。ね、もう一回していい?」


「だ、ダメに決まってるだろ!」


「冗談だよ」


 李がおかしそうに声を上げて笑う。こいつはどこか腹が立つやつだ。


 李は笑い終えると、一息吐いて問い掛けた。


「それで、二人はいつ結婚するの?」


「え?」


「だって、誠くんはプロポーズしたし、それを湊ちゃんは受け入れたんでしょ? ね、いつするの?」


「そ、そんなの知るか! いつかだよ、いつか」


「いつかっていつ? 私も参加したい。早く決めてよ」


「なんでそんな早く決めるんだよ! つーか、俺らまだ学生だろうが!」


「でも、誠くんはもうすぐ卒業だし、湊ちゃんはもう十五歳過ぎてるから大丈夫だよ」


「そんなこと言っても、早すぎるだろーが!」


「そんなことないって。そしたらあみだくじで決めようか」


「は? なんでくじなんかで決めるんだよ!」


「いいじゃんいいじゃん。そんなに大声出したら近所迷惑だよ」


 そういって李はあみだくじを作り始めた。こいつの行動には理解できないし、いちいち頭にくる。


「さ、できた。はい、選んで」


 広告に裏に適当に書いたあみだができた。四つの直線があり、下は折りたたんで隠している。


「じゃ……これ」


 湊は右から二番目の線を選んだ。


「これね。…………。…………あっ」


「どうした?」


 李は紙を持ち上げて二人に見せた。


「今年のクリスマスだ」


「はぁ! なんで今年なんだよ! 少しは考えろ!」


「考えたよ。これでも遅い方なんだよ。他にはジューンブランドとして六月とか、夏休みのために海の日とか、秋で体育の日とか」


「全部今年じゃねーか……」


 誠はガクッと落ち込み嘆息する。


「でも、決まったんだから、約束は守んなさい」


「誰が守るか。勝手に決めんな。俺らで決める」


「え~、せっかくしたのに意味ないじゃん。だったら、私のキス代ちょうだい」


「……いくら?」


「一千万」


「一千万?!」


「そうだよ。こんな美少女で、可愛くて、おしとやかで、スタイル良くて、おまけに超モテモテの私とキスを二回もできたんだから当たり前じゃん。払えないなら約束は守りなさい」


 クソ。こいつ、マジで腹立つ。


「……でも、私、クリスマスに結婚式挙げてもいいよ」


「え?」


 湊の唐突な賛成にみんなが耳を傾けた。湊は頬を赤らめながら話す。


「どうせするなら早くしたいし。兄さんと結婚するのは本当に嬉しい。それに、クリスマスは、特別な日なの。クリスマスで、私の誕生日で……お父さんとお母さんの……命日」


「湊……」


「私、お父さんとお母さんって、どんな存在なのかわからないんだよね。ずっと兄さんと一緒だから、親の温もりがわからないの。それに、何一つ親孝行してないし。だからね、せめて命日に、息子と娘の一生で一度の壮大な式を挙げたい。それが、自分ができる精一杯のことだと思う」


 湊はクスッと小さく笑った。


「湊」


 誠はそっと湊の頭を掴み、自分のもとに引き寄せた。


「わかったよ。今年のクリスマス、その日に式を挙げよう。それまでに費用は俺が絶対貯めるから。お前はそれまで俺のサポート頼むぞ」


「兄さん……うん」


 二人は嬉しそうに笑みを浮かべた。幸せそうに、温かな空間に包まれる。


「あの~、幸せなのはいいけど、私たちのこと忘れないでね」


 瞳と李はテーブルに肘をつきながらじーっと見ていた。


「あ、悪い。忘れてたわけじゃないんだ。ごめん」


「ふん。いいもん。誠くんの部屋に行ってエッチな本でも探すから」


「なっ! ちょ、ちょっと待て!」


 李は急いで誠の部屋へと向かい、誠はその後を追った。


その様子を見て、湊と瞳はおかしそうに笑っていた。




 十二月二十五日。この日はクリスマス。そして自分の誕生日でもあり、両親の命日。


でも、行事はもう一つ増える。今日から、新しい記念が残る。


 湊は閉じていた目を開け、綺麗に輝くウエディングドレスを身にまとい、協会の扉が開くことを確認すると、ゆっくりと歩き始めた。


 その姿を見て、左右にある関係者の席は口々に感嘆な息が漏れる。


「綺麗だね」


「すっごい可愛い」


「私も憧れる」


 クラスメイトが羨ましそうな表情で言う。


「湊ちゃん綺麗だね。ああ~、ちょっと悔しいけど、仕方ないか」


 香が残念そうに嘆息する。


「ふふ、本当に可愛いね。私もいつか素敵な人と結婚したいな。誠くんみたいな人とね」


 雫が微笑みながら言う。


「やっぱり二人はお似合いだよね。ベストカップルだよ」


 茜が腕を組んでうなずく。


「よかったね、誠くん……」


 一人端の方で、透明な泉が誠を見つめながらそう呟いた。


「瞳……。あんたの親友、すごく立派になったね。瞳のおかげで」


 李が話し掛ける。瞳は首を振った。


「私は何もしてないよ。ただ……湊が頑張ったんだもん」


 湊はそっとうつむいた顔を上げ、前の方を見る。


そこには凛々しく立ち、堂々と自分を待っている兄でもあり、夫でもある誠がいた。


 誠の元に着くと、二人は見詰め合った。


「湊……」


「兄さん……」


 神父は一つ咳払いをすると始めた。


「それでは、清水誠殿。あなたはこの清水湊を妻とし、生涯愛し通すことを、誓いますか?」


「誓います」


 誠は堂々とはっきりと言う。


神父はうなずくと湊に向き直った。


「清水湊殿。あなたはこの清水誠を夫とし、生涯愛し通すことを、誓いますか?」


 湊はゆっくりとうなずいた。


「誓います」


「それでは、指輪の交換を」


 二人は向き合うと、綺麗に輝く宝石の着いた指輪を交換した。そしてお互いの薬指にはめる。


「それでは、誓いの口づけを」


 誠は湊のベールを後ろへ回す。湊の顔を出すと、そっと肩を掴んだ。


「湊……」


「兄さん……」


 二人はそっと目を閉じた。そして、永遠の愛を誓い、唇を重ね合わせた……。




 それから四年が経ち、凍てつく十二月の冬の日。


(みのり)。お父さん起こしてきて」


「は~い」


 左右にリボンで結んだ小さなツインテールを作り、可愛いパジャマ姿の稔はドタドタと階段を駆け上がり、一つのドアを開ける。


そのままの勢いで、ベッドの上におもいっきりダイブした。


「パパ~! 朝だよ~! 起きてよ~!」


 ドスッと大きな音を立てる。


ベッドで寝ていた誠は呻き声を上げ、腹を抑えながら稔はどかした。


「わ、わかったから……。頼むからもう少し優しく起こしてくれ……」


「は~い」


 稔は大きく返事をすると部屋から出て行った。


誠は頭を掻きながら、ぶるっと体を震わせ、会社に行く支度を始めた。


 スーツに着替え、居間に降りるとすでに朝食ができており、湊は稔の幼稚園の仕度をしていた。


庭にいる犬のソラはワンワン吠えている。


「もう、どれだけ寝れば気がすむの。早く食べないと片付かないんだけど」


 湊が少し怒った口調で叱る。稔はおかしそうに笑っていた。


「ははは。パパ怒られている~」


 誠は稔にべ~っと舌を出すと、新聞を開いた。ちゃんと政治面や経済面を読む。


 テレビには茜が帰国したことを報道していた。カメラマンの数が多すぎる。


それも無理ない。今ではハリウッドスターで、日本を代表するアイドルなのだ。


「あなた、もうすぐ墓参りだから、その日は休みとってね」


「ああ、わかった」


 そこで誠はふと息を着き、壁にかけてある写真を見る。


「もうそんなに経つのか……」


 写真には結婚式で撮ったものがあり、誠や湊はもちろん、瞳、李、香、茜、雫、密かに泉も映っているが、誠にしか見えていなかった。


「あなた、幼稚園のバス来たから稔を連れていって」


「ああ。よし、いくぞ、稔」


「うん!」


 二人は元気良く玄関を出る。凍えさせる寒風が襲いかかり、身を縮ませる。


すでにバスが止まっており、中から先生が出てきた。


「おはようございます。稔ちゃん。そして、誠くん」


 長い髪が風でなびき、可愛らしいエプロンを着けた女の先生が丁寧に頭を下げる。


誠も笑顔を見せて挨拶した。


「おはよ、雫。今日も頼むな」


 雫は顔を上げると、ニコッと微笑んだ。


「はい。誠くんの娘なので、責任を持って守り通します」


 雫は専門学校を卒業後、幼稚園の先生となった。職に就いて二年くらいで、すっかり馴染んでいる。


「普通でいいよ……」


 誠は苦笑いを浮かべる。


「本当は私の子を産んでほしかったけど……」


 雫が頬を赤くして手で抑えながら恥ずかしそうに呟く。


「はいはい。早くいってらっしゃい」


 そしてバスが出発していく。


「パパ! いってきま~す!」


 窓から稔が顔を出し、大きく手を振っていた。雫も手を振っている。


それに応え、誠も手を振る。


 そのとき、後ろから声を掛けられた。


「ご苦労様、お父さん」


 声を聞いて、誠は笑みを浮かんで振り返った。


「こんなところで道草食っていいのか? 国家試験対策の勉強しろよ」


 誠の目の前には香がいた。手には参考書が握られている。隣にはペットのラッキーもいた。


「たまには息抜きも必要よ。あと一年後には国家試験合格して獣医になるから」


 香は東京の獣医学のある国立大学に一発で合格したのだ。現役大学生である。


六年制なので、あと二年間勉学に励み、来年は国家試験だ。それに合格すれば獣医という資格が貰える。


「お前なら大丈夫か。万が一のときは誰かの心を読んでカンニングすればいいし」


 そこで香は参考書で誠の頭を叩いた。


「バカ。そんなことするわけないでしょ」


 誠は頭を擦ると軽く笑った。


「獣医になったら、家のソラも頼むぜ」


「もちろん。可愛い稔ちゃんのためにね。私に似て、動物が大好きだからね」


「はいはい。それじゃ、よろしく頼むな。俺は仕事だ」


「いってらっしゃい。気をつけてね」


 誠は一旦家に戻ると湊に一言告げ、家を飛び出し会社へと向かう。


 その途中、瞳と李に出会った。


「あら、誠くん」


「あっ、お兄さん。これから会社ですか?」


 李は大学院に通い、瞳は大学四年生だ。一緒の学校で、将来は特に決まっていないらしい。今就職活動中だ。


「ああ、そうだよ。あと、親父さんに給料上げてっていってくれ」


「そんなこと言ったら逆に減給ですよ」


 瞳が苦笑する。


「稔ちゃんは元気にしてる?」


 李が目を輝かせながら問い掛ける。稔を相当気に入っているようだ。


「ああ。病気一つせず元気だぜ。元気過ぎて困るくらいな」


「そっか。ね、クリスマスの日は、瞳の家でパーティーあるからサボらず来なさいよ」


「わかってるよ。みんな来るんだろ? 香と雫、ま、来るかわかんないけど、茜にも連絡取るよ」


「お願いね」


 李はウインクする。誠は苦笑すると仕事に向かおうとした。


そのとき、瞳が問い掛けた。


「ね、お兄さん。前から訊こうと思っていたんですけど、どうして稔って名付けたんですか?」


「あ、それ私も聞きたい。なんで?」


 その質問に、誠はほくそえんで答えた。


「稔の意味はな、努力がよい結果をもたらすことなんだ。だから、スカイなんかに頼らず、自分の力で夢を叶えて、それが良い結果になって欲しいと思って名付けたんだ」


 その説明に二人は納得する。


「うん。ぴったりだね」


「それじゃ、お兄さん、お仕事頑張ってくださいね」


「おう!」


 誠は手を振って再び歩き出す。


 そのとき、ふわっと風が吹き、目の前に透明であるが、髪の長い一人の女の人が出てきた。


「頑張ってね、誠くん……」


 女の人は、ニコッと笑みを浮かべると、再び風が吹き、目の前から消えてしまった。


「泉……」


 誠はふと呟き、そして笑みを浮かべた。


 誠は走り出した。新しい家族を守るため。そして愛する人を養うために。


 晴れ渡った青空が、島全体を包み込み、今日も新しい一日が始まった……。

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