表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
タクシードリーマー  作者: 山口大生
9/13

本日休みではないですよ。

赤いパーカーを着た女性はお姉さんに「星奈(せいな)さん。あなたは採用担当ではないですよね?」と少し怒っているような感じで言ってきた。女性の顔は笑顔ではあるが虫唾が走っていた。「えーっと久米井(くめい)さんが休みのときは採用の仕事もしてますよ私は。」とおどおどしたような声でお姉さんが言い訳すると、赤いパーカーの女性はぶち切れて「私、久米井 真弥(くめい まや)は、本日休みではないですよ。」と言い、お姉さんの腕を引っ張って会議室から連れ出した。この様子を見て唖然としていると、女の子が「さっきの方から何かされてませんでしたか?」と私に聞いてきた。「いや。何もされていないですよ。」と答えると、「さっきの方は若い女性が大好きで、暇さえあれば採用担当装って新人にちょっかい出すんですよ。まあ、夢野タクシーで働くなら気をつけてください。」と返した。そして、「もう少ししたら、本物の採用担当の方が来ますのでしばらくお待ちください。あと、さっきは変な態度を取ってごめんなさい。」と言って女の子が頭を下げるとそのまま会議室を後にした。会議室には私一人が取り残された。この時、「これ以上この場にいても話がややこしくなってしまうので、もう帰ったほうがいいのでは」と思い、「イケメン」タクシードライバーへのお礼はあきらめ、会議室を出ようとした。しかし、扉を開こうと取っ手を持った瞬間、先ほどの赤いパーカーの女性が中に入ってきた。結局、会議室を出ることができず、もう一度先ほどと同様に椅子に座った。赤いパーカーの女性は、私が座ったのを確認すると話し始めた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ