103,スキルツリー開拓。
〈擬態幻魔〉から得た強化素材によって、魔改造鍬〈スーパーコンボ〉はLv.5653となっていた。
ここに〈黒膜幽魔〉より得た強化素材を使う。
これにより、武装Lv.6021へと上がった。けっこう上がるのはいいが──
私は、あることに気づいた。武装Lv.のカンストは9999だという。
強化素材によっては、ただレベルを上げるだけのものもあれば、新たなスキルツリーの【領域】を開拓してくれるものもある。
そして武装Lv.9999とカンストしてしまえば、新たな強化素材は受け付けないのではないか? すなわち新たな【領域】開拓はできなくなる。その危険性があるのだ。
どうやら、そろそろ強化素材も吟味する必要が出てきたようだよ。
とにかく〈擬態幻魔〉さんの強化素材によって、【擬態領域】が新たな開拓された。
一方、〈黒膜幽魔〉強化素材では、スキルポイントだけか。すでに開拓してある【隠密領域】に、《闇膜》スキルパネルが追加されてもいいのに。
ただ、そう都合よくはいかないものなのだ。
では、では。
まずは【擬態領域】より《擬態Lv.1》パネルを解放。
つづいて【栽培領域】で、《無題》パネルを連続して解放していく。
いつになったら、《耕作:熟練者》の次なるスキルパネルが現れるのだろうか。もしかすると、もう【栽培領域】は《耕作:熟練者》が最高位パネルなのかもしれない。
だけど、まだ次があるのかもしれない。
うーむ。そういうことが確実に分からないのが、スキルツリーの意地悪さであり、面白いところなのだなぁ。
というわけで、もう一個だけ、500ポイントつぎ込んで、【栽培領域】の《無題》パネルを解放してみよう。
さぁ、その次に待つ未解放パネルは──
ふむ、また《無題》パネルかぁ。
《無題》地獄に歓びを感じ始めたので、ひとまず【栽培領域】から離れよう。
【打撃領域】の(打撃Lv.)を43から50まで上げておく。
特殊効果型ルートから、デバフ系スキル《痺ノ打》パネルを解放。
【防御領域】はまず(防御Lv.)を55から60へ。
《鎧装甲:地獄》の上位互換スキル《鎧装甲:要塞》パネルを解放。
ただし《:要塞》はその名のとおり、要塞を構築するスキル。《:地獄》より防御力は高いが、自由に動けなくなる。すると、これは上位互換とも言い切れないかな。上手く使い分けよう(ちなみに《:要塞》の中には、パーティ仲間も入れられるそうだ)。
ここで整理しよう。
現在、実戦でも頼りになるスキル、つまり今となっては弱体スキルは排除してみると、こうなる。
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【打撃領域】(打撃Lv.50)
破壊力型ルート。
《地滅嵐打》→5秒のチャージ後、破壊力抜群の一撃。
バランス型ルート。
《桜氷雪打》→打撃力は《地滅嵐打》には劣るが、連続発動が可能。
特殊効果型ルート。
《夢ノ打》
《遅ノ打》
《痺ノ打》
【防御領域】(防御Lv.60)
『己を守護する』型。
《鎧装甲:地獄》→物理攻撃への高い防御発動。
《鎧装甲:要塞》→《:地獄》を超える要塞型の防御展開。
《鎧装甲:状態異常》→状態異常スキルの攻撃を高い確率で防衛。
『パーティ仲間を守護する』型。
《結界α》
《結界β》→自分とパーティ仲間の位置を入れ替える。
《結界θ》
【射程領域】
『打撃を飛ばす、または打撃領域を広げる』型ルート。
《波動砲Lv.3》→90メートル先まで波動砲を飛ばす。オーソドックスなタイプ。
《阿吽竜巻》→切れ味抜群な竜巻を創り出す。敵が格下の場合、体内から発生させられる。
《氷雪豪雨》
《黒体波動》→空中に闇黒球体を生み出す。周囲10メートル以内の敵(自分やパーティメンバーは除外)を吸い込む。30秒で消滅。動かすことも可能。
《大地愛暴》→攻撃範囲を定めた領域への、土石系攻撃を行う。
『強化武器(〈スーパーコンボ〉)自体を飛ばす』型
《操縦》→手元に〈スーパーコンボ〉を呼び寄せるのにも使えるが、何より飛行に応用できる。
《電光石火》→《操縦》の攻撃型であり、飛行加速にも使える。
【栽培領域】
《耕作:熟練者》→バトル開始で発動可能。そのバトルに勝てるスキル実が発芽される。収穫までの時間は、バトルの状況に左右される。スキル実で得たスキルは、一度使用すると使えなくなる。
【怠惰領域】
《怠惰心地》→自分以外の時間の流れを緩慢にする。スキル使用者の体感時間で、30秒連続して発動できる。
【毒化領域】(耐毒Lv.1)
《毒ノ国》→打撃対象を80%の確率で毒化。
【隠密領域】
《視界不良》→敵から発見されにくくなる。
《視界滅界》→33秒のあいだ、確実に敵の視界に入らなくなる。
【呪術領域】
《人形殺し》→致命傷を受けると発動可能。バトル終了まで、受けた物理的ダメージを全て、この人形に保存できる。バトル終了時に、保存したダメージは全て本体に返る。
【擬態領域】
《擬態Lv.1》
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ふーむ。
【怠惰領域】、【隠密領域】、【呪術領域】あたりをもっと開拓したいのだけど、なかなか難しい。やはり強化素材で得た【領域】というのは、向き不向きもあるのだろう。
オルト城砦内で与えられた居室で一考していたところ、カイト少年が呼びに来た。『絶滅言語』について書かれた古文書を見つけた、という。
ほう、それは興味深いよね。
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