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ネズミがオーパーツ的な透明マントを手に入れた話。

作者: ライーダ山

黒ネズミ主催の夢の国宝クジで透明マントを手に入れたぞ!

透明マントを手に入れたからには、やる事は一つ……猫にイタズラするのだ!

早速透明マントを被って猫の元へゴー!



「……ふにゃー……すぴー……すやぁぁ」


ふっふっふ……どうやらターゲット()は寝ているようだ。

これは……イタズラするしかないな!


「ヂュー!」


まず、髭を引っ張る! 思いっきりだ!

そして頭の上でぴょーんぴょーん!

鼻をクリップで留めてぇ……落書きもしちゃうもんね!


「!……ふじゃーーー!!」


おっとターゲットが起きた!

だが大丈夫! 何故なら透明マントがあるから!

ターゲットの目線が俺にロックオンされている気がするけど気のせい気のせい。

ほらほら、お尻ペーンペーン!

そして振られる猫の前足。


「ヂュ、ヂュ!?」


あ、危ない……何故ばれた!?

ターゲットは鼻をヒクヒクさせて……は!?

まさか匂いか!

くっ、撤退だ!

覚えてろよおおおぉぉぉ (おおおおおぉぉぉぉ)ーーー!


「ヂュヂュ、ヂュー!」



◇◆翌日◆◇



クックック……昨日は匂いでばれてしまったが、今日は大丈夫!

何故なら水浴びをしてきたから!

ふっふっふ、今日もターゲットは寝ておる。

ならば早速イタズラじゃー!


「ヂュッヂュー!」


まず! 髭を蝶々結びにする!

そして水を頭からバッシャーン!

仕上げに尻尾をネズミ取りでバッチーン!


「ニャ、ナーーン!?」


猫の目が覚めたけど問題ナッシング!

何故なら水浴びをしてきたから。

目線にロックオンされてても大丈夫!

何故なら水浴びをしてきたから!

ふふふ……水浴びをした俺は無敵ッ!

だがそこにニャンコの牙が迫るッ!


「ヂュー!?」


ふ、ふふ……尻をかじられかけた、怖ぇぇ……

何故だ!

ターゲットは耳をピクピク動かして……音か!

く、くそ、こうなったら……!



◇◆翌日◆◇



……抜き足……差し足……忍び足……

ゆっくりと寝ている猫に近付き、その頭にハリセンを思いっきり叩きつける!

そして反転、全力で逃げる!


「フシャー!」


「ヂュッヂュヂュー!」


ふはははは!

透明マントなんぞ無くともこの足があれば問題なし!

今日も今日とて、イタズラするぞー!

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― 新着の感想 ―
[良い点] 面白かったです。 最後までオチが読めなかったw
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