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僕の性日記  作者: 水野 流
衝撃
6/85

不機嫌な姉


家に帰ると、やはり姉は怒っており、「早よ帰って来てって言うとったやろ。どこ行っとったん?」と即座に怒りの言葉を浴びせてきた。僕は「リョウちゃんとこ」とだけ答えて、家の中に入った。


飯台には母が準備し、姉が炒めただけの野菜炒めが乗っていた。

「早よ食べてよ」と相変わらず不機嫌な姉に「なんでそんなに怒っとるん?」と聞いた。


はじめ姉は「別に・・・」としか言わなかったが、やがて「あんたもお母さんたちと一緒に旅行に行けばよかったんよ」と言い出した。

「本当は、今晩優子ちゃんとこに泊まりに行くはずやったんやから・・・」


それを聞いた僕は「行ったらええやん」と答えた。

「別に僕一人でもこの家に居れるし」と言うと、姉は少し考えた後、「ホント?」と聞いてきた。


「ホントや。あと風呂に入って寝るだけやん」と言うと姉は嬉しそうに「お母ちゃんには言わへん?」と聞いてきた。

「言うわけないやん」と僕が答えると「ホントに内緒やで、ほんなら優子ちゃんに聞いてみる」と嬉しそうに電話をかけに行った。



僕にとっても、姉がいない方が好都合であった。


電話が終わった姉は「優子ちゃん、今からでも来てええ言うてくれた。ほなら、お姉ちゃんは優子ちゃんとこ泊りに行くけん、あんたは一人で鍵かけて寝てな」と言うと、「お風呂、先入るよ」と言ってバタバタと自分の部屋に入って行った。


ウチのお風呂は廊下で服を脱いで入る、脱ぎ場のない風呂であった。昔の風呂はみな同じような感じだった。



僕は小便がしたくなり、廊下の先にある便所に行った。

便所から出ると、ちょうど姉が風呂に入るところで、服を全部脱ぎ、素っ裸の状態だった。

僕は、今までにも何度もそういう状況に出くわしていたが、その日は、リョウちゃんのお母さんの裸を見たこともあり、立ち止まって、まじまじと姉の裸を見てしまった。


姉はその時高校2年生だったので、身体はすでに大人であり、乳は程よい大きさになり、その上についた乳首はピンク色であった。


腰はくびれ、その下にある股の部分には、ちじれた陰毛がびっしりと生えていた。


僕が姉の裸を観察していることに気づいた姉は、「何見よるんよ、スケベ」と言って、バスタオルで、その裸を隠した。


「なんも見てないわ」と僕は我に返って答えた。でも、姉が言うとおり、その姉の裸とリョウちゃんのお母さんの裸がリンクし、とてもスケベな気持ちになっていた。



姉は風呂から上がると、急いで自分の部屋に入り、お泊り道具を鞄に詰め込んで、そそくさと家を出て行った。

「しっかり鍵かけとってな。ええ、絶対私が優子ちゃんちに泊りに行ったことは内緒やで」という言葉を残して・・・・・・



これで、今晩何をしようと自由になった僕は、一刻も早く、先ほどの続きを見にリョウちゃんの家に行かなければと思い、急いで、姉が出たばかりの風呂に入ることにした。


風呂に入ると、先ほど見た姉の裸が再び脳裏によみがえってきた。そうして、今リョウちゃんの家で行われていることも考え合わせ、妙に興奮してきた。


姉のことを女として見たことなどこれまで一度もなかったが、あらためて見ると、きれいで艶っぽく、そして、この今浸かっている風呂の湯にさっきまで裸の女性が浸かっていたのかと思うと、これから見に行こうとしている情景の想像と一緒になって、たまらなくなった。


風呂には、先ほど姉が落としたのであろう、長い髪の毛と短いちじれ毛も落ちており、僕は無意識にそれらを拾い上げると、固くなったおちんちんを右手でしごいて風呂場の床に射精した。

さっきリョウちゃんの家の庭に射精したので、その日二回目の射精であった。



僕は、僕の精液で汚れた風呂の床と自分のおちんちんを丁寧に洗うと、身体を洗うのはほどほどに、急いで風呂を出た。


先ほど姉には一人で大丈夫と言ったが、真っ暗なシーンとした部屋に戻ると急に一人であることに心細くなり、「お化けが出るのでは?」との恐怖で頭の中がいっぱいになった。


「大丈夫、大丈夫」と自分に大声で声をかけ、気持ちを奮い立たせようとしたが、やはり怖くて、泣きたい気持ちになった。あんなうるさい姉でもいて欲しいという気持ちになった。


でも、再び、リョウちゃんの家で今行われているであろうことに気が行って、こんなことをしている場合でないと気持ちを奮い立たせ、急いで服を着た。


僕は、とりあえず玄関に鍵をかけ、音を立てないようそっとリョウちゃんの家に向かった。


リョウちゃんの家に行く道は、とても暗く、懐中電灯を持ってこなかったことを後悔した。

それでも、毎日行き来をしている場所なので、昼間の感覚で歩いた。

何か、魔物が後ろから襲ってきそうで、ふと後ろを振り返ると、そこには闇夜に光る小さな二つの点があった。


僕は、びっくりしてひっくり返りそうになったが、よく見ると、それは近所の山根さんが飼っている黒猫の『タンゴ』だった。


『タンゴ』とは、その当時『黒猫のタンゴ』という歌がヒットしていて、山根さんの猫も黒猫なので、それにちなんだ単純な命名だった。


僕がひっくり返りそうになったことに『タンゴ』もびっくりして遠くへ逃げ去った。


僕も怖くて家に逃げ帰りたい気持ちにもなったが、そんな気持ちを自分で叩き潰し、それこそ、姉が言った『スケベ』心を強くして、夜の魔物に対する恐怖心を打ち消した。



そんなことをしながら、何とかリョウちゃんの家の土塀の端の隙間までたどり着いたが、そこは、今までの小道にも増して、さらなる暗闇だった。


でも、ここまで来ると、夜の魔物に対する恐怖心よりも、リョウちゃんのお母さんが裸にされて、白石のおっちゃんにいいようにされているのだろうところを覗きたいというスケベ心の方が勝っていた。


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