大事な穴
「ごめんなさい」
僕は一言謝ると、静かになってそのまま場の雰囲気が悪くなるのが怖く、とりあえず、思いつく質問をした。
「おばさんの、そこって、とっても気持ちよかったけど、どんなになっとるん?」
「お尻の穴が二つあるん?」
おばさんは、はじめ黙っていたが、自分の股に何回かお湯をかけ終わると、
「ケンちゃん、お尻の穴とは違うんよ・・・女の人にはね、男の人にはない、もう一つとっても大事なところがあるの」
「・・・大事なとこ?」僕はその意味がすぐには理解できず、おばさんに聞き直した。
「そう、赤ちゃんの生まれてくる大事な大事なところ。ケンちゃんが、さっきおちんちんを入れたところは、その、大事な大事なところ」
僕は、さっき意図的におちんちんを入れたように言われ、少しむきになって
「違う、入れたんじゃない。自然にすうっと入っていったんや」とまた同じ言い訳をした。
「ほんと?・・・」おばさんは僕の顔を見て、いたずらっぽく笑った。
「ほんとうや」僕は本気でむきになった。
「ごめん、ごめん・・・ケンちゃんがそう言うんならそういうことにしとく・・・・・・」
「だから、白石さんのことも今のことも誰にも言わんといてね」
もう一つ、誰にも言ったらいけない秘密事が増えた。
おばさんは、自分の髪や背中についた僕の白いネバネバを洗い流すと、僕の方に向き変わり
「また、おちんちん洗わないけんね」と言って僕のおちんちんにお湯をかけた。
僕は「自分で洗える」と言って、今度は僕がおばさんから風呂桶を取り上げると、石鹸をつけて、ゴシゴシと自分の小さくなったおちんちんを洗った。
さっきの一件で、僕のおちんちんは完全に皮がむけ、皮をひっぱり下げると、痛みもなく亀頭全体が顔を出すようになっていた。
おばさんは、その様子をじっと黙って見ていた。
僕は、それに気づいて恥ずかしくなり、とりあえず何かしゃべって恥ずかしさを紛らわそうと「おばさん、なんで、おばさんの大事なところは、あんなに気持ちがええん?」と聞いた。
おばさんは、さっきと同じようなバカげた質問に少し呆気に取られていたが、それのあと笑いながら「そう、気持ちよかったん?・・・・・・」
「おばさん、男の人じゃないけん、よう分らんわ」と言った。
「もう一回入れたい」僕はどさくさにまぎれ無理なお願いをおばさんにした。
「エッ!?・・・」おばさんは、はじめキョトンとした顔をした。
「もう一回って、ケンちゃん、もう無理やろ・・・」と聞き直してきた。
僕のおちんちんは、自分で洗っているうちにまた固くなり始めていた。
それを見たおばさんは、少しあきれ顔で「若いとすごいんやね・・・・・・」と言った。
「でも、ケンちゃん、さっきも言うたけど、本当は、さっきのことは大人にならんとしたいけんの。それに、ケンちゃんも、これから大きくなって好きな女の子ができると思うわ。初めての時は、その好きな女の子とせんと・・・こんなおばさんが最初の女の人やったら後悔するよ」
「でも、もう僕、おばさんの大事なところにおちんちん入ってしもたもん・・・それに、さっき、おばさんは僕のこと大人やって言うたやん」
僕は、もう一回あの気持ちのいいことをしたいという欲望から思いつくあらゆる口実を並べ立てた。
「もう一回させてくれたら、僕、本当に白石のおっちゃんのことは誰にも、絶対に・・・ゼータイに言わんから・・・」
それを聞いたおばさんは「あれ?・・・それは、さっきのことで、約束成立よ」と言った。
僕は、自分が不利になったと思い、おばさんに抱きついて甘える作戦に出た。
「ねえ、させてさせて・・・」
おばさんは「困った子やね。ケンちゃんは頭がええから、もう少し聞き分けがええんかと思うとったよ、おばさん・・・・・・」と言い、盛りのついた猫のように甘えてくる僕に困惑していた。