第二最前線エリアボス1
「そろそろエリアボスが出てもいいと思うんだけどなぁ」
警戒して歩きながらそう口のするフーマ。
「そうだな! そろそろだと思うぞ!」
見えてきたのは大きめの湖であった。
「おっ! 湖だな! ここも綺麗な水だな!」
手を入れて「気持ちいいなぁ」と言っていると、奥から何やら影が迫ってきた。
「ガント! 危ない!」
後ろから首元を掴んでグイッと後ろに力いっぱい引っ張って2人とも尻もちをつく。すると
バクンッ
長い口のようなものが先程までガントが居た所に出現し、閉じた。
「あ、危なかった。もう少しで喰われてた」
「ふぅ。気をつけろよぉ」
冷や汗をかきながら肩をポンポンと叩きながら立ち上がる。
「こいつがエリアボスか?」
「そうみたいだな! たしかココのボスはアオカイマンだ! 青いから水と見分けがつきづらいんだ!」
「怖いモンスターだな。こんなん現実で居たらシャレにならねぇ」
フーマが引き攣ったエビを浮かべながら言うと、衝撃の事実を知る。
「いや! アマゾンには居るらしい! 名前はクロカイマン! 体長5メートル狂いらしいからな! こいつと同じだな!」
「いやいや、現実ではお目にかかりたくはないねぇ」
ノッシノッシ
凶暴な目をして近づいてくる。
「ワニって、獲物を捕まえるときってたしか……」
ダダダダダダダダッ
「散開!!」
みんな一斉に横に飛ぶ。
「あっぶねぇ!! 挑発!! しゃあ、来い!」
ダダダダッ
ズガァァァン
盾に体当たりしてくるアオカイマン。
その横に移動するフーマ。
「フッ フッ!」
左右の中段突きを放つ。
ドスドスッ
攻撃が入るが
ブンッ
フーマにしっぽが迫る。
「やばっ!」
咄嗟に両手をクロスさせて防御する。
バキッ
しっぽにぶっ飛ばされ
「ぐわぁ!」
「うわっ! ぐあぁぁ!」
ガントを巻き込み飛んでいく。
ズドォォン
2人とも木に打ち付けられて止まる。
「くぅ。いきなりやられたな」
「ちょっと大丈夫!? エリアヒール!」
「サンキュー。モー二」
「攻撃が効かない。体がかてぇ」
「内部からの攻撃ならどうだ!? カザドタウンの前のエリアの時やってただろ?」
ガントが提案する。
「ちょっと試してみるよ」
「よっしゃ! 挑発!!」
ダンッ
駆け出すフーマ。
「身体強化! 身体加速!」
急速にアオカイマンに肉薄する。
タイミングを合わせたかのように、しっぽが迫る。
「あぶねっ!」
ザッ
下がって避ける。
「はぁぁ! 風震!」
ズドォォォォォン
『グルルルルル』
少し下がるアオカイマン。
僅かにHPが減っている。
「やっぱりあまり効かないな」
一旦下がるフーマ。
またしても攻撃が効かない相手。
打開策はあるのか。
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