第二最前線4
「あぁ! 気持ち悪い!」
ベチャベチャしながら歩くガントを後ろからダラダラ付いていく3人。
しばらく歩いていると
ザァーーーーーー
「ん? なんか聞こえる」
音のする方へ歩いていくと
「よっしゃ! 川あるじゃん!」
そういうと走り出した。そして
ドボォォォン
川に飛び込むガント。
「はぁー! 生き返る―!」
バシャバシャバシャ
入念に体を洗うガント。
CWOの仕様上、裸にはなれないが下着姿にはなれる。
下着の状態でヌメヌメした液体を一生懸命に洗い落とす。
「フーマも入ったらどうだ!? 気持ちいいぜ!」
「そうだなぁ。俺も少し粘液浴びたし、水浴びしようかな」
ドボンッ
装備を外し、一緒に川に入るフーマ。
「あ゛ぁぁぁぁぁ。気持ちいい」
「おっさんみたいだぞ!」
笑いながらおっさん扱いするガントに
ブァシャァァ
「うわっぷ。……なにすんだ!」
「はっはっはっ! おっさん扱いした罰だ」
ガントに水をかけ遊んでいるフーマに文句を言うガント。
「モーニとイブもどうだ!? 気持ちいいぞ!?」
ガントが余計なことを聞く。
フーマは「マズイ」と思い少し離れる。
ヒュンッ
ガヅンッ!!
「ヴッ!」
プカーッと浮きながら流されていくガント。
一緒に流されていくメイス。
武器は一定以上離れると自分のアイテムのインベントリに戻ってくるからいいが、キャラクターは違う。
「このっ! 変態!!」
「ガント。救いようない。バカ。」
またしてもモーニとイブの逆鱗に触れてしまったようだ。
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しばらくするとどこまで流されたのか「はぁはぁ」言いながら戻ってきたガント。
「ひでぇよ! こっちは川が気持ちいいから誘っただけなのに!」
「ふんっ!」
ガントが抗議をするが、あさっての方向を向いて話を聞かないモーニ。
「まぁまぁ、ガントも悪気があったわけじゃないからさぁ。許してやってくれ」
少しの沈黙の後に
「……しょうがないわね! 今回は許してあげるわ!」
「仕方ない。今回は。不問。バカなんだから」
モー二とイブが許してくれたようだが、酷い言われようである。
イブの最後の言葉は誰にも聞こえないのであった。
「よかったな。ガント」
ポンッ
肩に手を置くフーマ。
「納得できねぇ」
肩を落としてガックリ項垂れるガントを励ますフーマ。
悲しいかな。ガントの扱いは変わることは無いのであった。
もうすぐエリアボスだ。
四高一門は果たして倒せるのだろうか。
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