第二最前線2
「ホーリーレイ!」
ズドォンッ
モンスターが光の粒子に変わる。
「結構奥に来たけど、エリアボスまだかしらね?」
「もう少しだと思うぜ!」
順調すぎてモー二とガントが楽しそうに話をしている。
フーマは辺りを警戒しながら進んでいる。
ーーーーッ
バサバサバサッ
「何が来るぞ!」
小さな鳥のようなものが集団で飛んでくる。
「ハッ! ハァッ!」
フーマが何匹か倒すが、数が多い。
「いてっ!」
「きゃぁ!」
「いたいっ!」
残りの3人が攻撃を受けてしまう。光の粒子が3人からモンスターに流れていっているように見える。
「みんな! HPが吸収されてるぞ! コウモリのモンスターだ!」
フーマが言うと
「くそっ!」
ザンッ ザンッ
少しずつ倒すガント。
「フッ! フッ! セイッ!」
中段突きと上段蹴りで何とか倒していくフーマ。
「やぁ!」
バキッ
モーニもメイスを駆使して、群がるコウモリを何とか倒していく。
「ふぅ。やっと倒せた」
フーマはホッとしながら休んでいると。
「こんなのがいるなんてな! 油断してたぜ!」
「ここからが、本番らしい。油断せずに行くぞ」
「おう!」
ガントにフーマが激をとばす。
「エリアヒール!」
「一応回復しておくわね!」
「サンキュー! モー二! じゃあ、行くぞ!」
奥へ進む
「この先って何の町なんだっけ?」
「この先の町はエルフの町だぞ!」
「エルフって、あの耳の長い種族だよな?」
「そうだな! そして、魔法にたけている種族だ!」
「魔法に。私。楽しみ。」
エルフに会うのを楽しみにし始めたイブ。
魔法に関しての知識を深めたいイブには願ったり叶ったりの町である。
ガサガサガサッ
「なんだあれ!?」
ガントが戸惑っていると
「オオクモか!」
フーマが回答を導き出すが
「ぎゃーー!」
「クモ……やだ」
後ろに後ずさるモー二とイブ。
「ガント、前頼む!」
ガントに前を任せるとフーマは横に回る。
「風斬!」
ズバンッ ズバンッ スバンッ
ドシィィィーン
片側の足が全部なくなり倒れ込むオオクモ。
しかし、お尻をフーマに向けている。
「フーマ! 気をつけろ!」
ガントが大声で叫ぶ。
バシュッ
ダンッ
何とか避けた
かに見えた。
「ぐっ! なんだこれ!」
ネバネバした白いものが足についていて、地面にくっ付いてしまっている。
バシュ バシュ
迫る粘液
ドガァァァァン
フーマに目掛けて放たれた炎に吹き飛ばされる。
おかげで粘液がとれたが、ダメージは受けてしまった。
「フーマすまない! 助ける方法がそれしか思いつかなかった!」
炎の正体はガントの放ったエクスプロージョンだったようだ。
「いや、助かった!」
ダンッ
クモへ肉薄するフーマ。
頭付近の関節部目掛けて迫る。
バシュッ
また粘液が飛んでくる。
「風籠」
風を体の周りに巡らせる。
ズルッ
風の壁にぶつかって落ちていく粘液。
「風斬!」
ズバァァァァァン
首の関節から光の粒子が溢れて消えていく。
「ふぅ。危なかったな。モー二、もうクモは居なくなったから回復してくれ」
「エ、エリアヒール!」
「サンキュー! モー二!」
「いいわよ! 私役立ってないし……。」
モー二が段々と小声になっていった。
「まぁ、嫌いなもんはしょうがないって。気にするなよ」
フーマが励ますと
「ありがと」
小さい声で言ったモー二の声はフーマには聞こえていなかった。
最前線はまだ続くのだった。
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