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空手青年戦闘記~負け続けていた青年が師匠を得て最強へと成り上がる~  作者: ゆるや


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武十館入門試験

「以上の5名と1本勝負をしてもらう! 先取した方が勝ちだ!」


「「「「「「押忍!」」」」」」


「では、1人目、一葉!」


中央へ2人とも向かい合う。


「お互いに、礼!」


「「押忍!」」


同時に礼をする


「では、始める。試合、開始!」


「えぇい!」


スパァン


いきなり上段蹴りが飛んでくる。なんとか腕を挟んだが、これは速い!


「えぇい!えぇい!」


上段突き、中段付きのワンツーを放たれる


パンパァン


疾風も弾く


「せいっ!」


前蹴り放つが、後ろに避けられる


速いなら合わせればいい。


トンッ トンッ


「えぇい!」


スパン


トンッ トンッ


「えぇい!えぇい!」


パンパァン


トンッ トンッ


「えぇい!」


上段蹴りが放たれる


タァン


回り込んでさけ


「せいっ!」


中段蹴りを胴へ放つ


スパァン


「やめっ!」


「疾風の勝ち!」


「お互いに礼!」


「「ありがとうございました!」」


なんとか、相手の癖を見抜けてよかった。じゃなかったら危なかったな。


「次、猛!」


「おぉう!」


中央に来ると向き合う。


目の前に来るとデカさが際立つ。


「お互いに礼!」


「「押忍!」」


「試合、始め!」


タァン


「せいっ!」


中段突きを放つが


ドスッ


腕でガードされる


「オラァ!」


首に向け、上段突きが放たれる。凄い威圧だが、遅い。


チッ


頬をかするが


「せいっ!せぇいっ!」


上段、中段突きのワンツーを放ち


スパンスパァン


「やめっ!」


「疾風の勝ち!」


「お互いに礼!」


「「ありがとうございました!」」


中央で待つ、疾風だが、次の人からが心配なのだ。空気が違う。


「次、拳吾!」


「おっす!」


「お互いに礼!」


「「押忍!」」


「試合、開始!」


タァン サッ


タァン サッ


踏み込もうとするが、巧みに躱される。


行くしかない。


ダァン


「せぇい!」


前蹴りを顎めがけて放つ


タァン


即座にかわされ


「ハッ!」


上段突きが飛んでくる


前蹴りの勢いのまま前に回る


クルッ スタッ


再び向き直る。


今のは危なかった。避けなきゃ、決められてた。


でも、攻めなきゃ負ける気がする。


「せいっ!」


パァン


中段突きを放つが、弾かれる。


「せいっ!」


上段蹴りを放つ


タァン

ダァン


後ろに避けられるが、追う


裏回し蹴りを放つ


スパァン


「やめっ!」


「お互いに礼!」


「「ありがとうございました!」」


『マジかよ。拳吾が負けるのか』

『拳吾は若手で2番手だぞ!?』

『あいつ何者だ?』

『でも、流石に十月かんなさんには敵わんだろう』


「次、十月かんな!」


「おす!」


「お互いに礼!」


「「押忍!」」


「試合、始め!」


ジリジリ ジリジリ


間合いを読みあっている。


タァン サッ


中段突きを放つが既に避けられている。


タァン ササッ


読まれてるのか?避けるのが速い!


「えいっ!」


パァン


上段突きを弾く。


「えいっ!」


上段蹴りが放たれる


仰け反って避ける


「えいっ!」


裏回し蹴りが来る


クルッ


回りながら避け


「せりゃあ!」


ズバンッ


裏拳を放つ


「やめっ!」


「疾風の勝ち!」


「お互いに礼!」


「「ありがとうございました!」」


『……』

『……』

『……』


若手で1番に勝ち、何も言えなくなる門下生。


「次、正樹!」


「はいよ!」


「お互いに、礼!」


「「押忍!」」


「試合、始め!」


「せいっ!」


前蹴りを放ち様子を見る


が……


ダァァァン


「ほいっ」


コツン


足をすくい上げられ、顔に拳を置かれる。


呆然とする、疾風。


まさか、あの一瞬の足を伸ばす瞬間を狙ってすくい上げられるとは思わなかった。


「やめっ!」


「正樹の勝ち!」


「お互いに礼!」


「「ありがとうございました!」」


一旦端に下がる。


「では、疾風の入門に賛成のものは挙手!」


全員が手を挙げる。


「それでは、疾風の入門を認める! 皆、ありがとう! では、戻って続けてくれ!」


こっちに来る十色さんが


「上には上がいるもんだろう?」


そう言うので、納得せざるを得ない。


「はい。ビックリしました。ムラマサさんが戦えるとは思いませんでしたよ」


「ハッハッハッ! あいつは変わったヤツなのよ! ゲームでは生産ばかりして戦わないからな」


こうして、武十館入門の試験は幕を閉じた。

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