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空手青年戦闘記~負け続けていた青年が師匠を得て最強へと成り上がる~  作者: ゆるや


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地方大会本戦2

フィクション作品の為、実際とは違う部分もありますので、ご理解下さい。

あっという間に決勝戦である。


観客、選手の皆に注目されながら、真ん中で相手と対面する。相手は昨年の地方大会優勝者である。疾風は青の防具と帯をしている。



「それでは、両者、礼!」


2人で礼をする。


「始め!」


ダァン


「シッ!」


ザッ


相手の上段蹴りを下がって避ける


「シッッシッ!」


右左の中段突きを横へかわし


がら空きの胴へ中段突きを放つ


「セイッ!」


パァン


外へ流され


顎へ上段突きがくる


上体を後ろへ反らし、上段蹴りを放つ


スパァン


「やめっ!」


「青 一本!」


「始め!」


次は疾風が攻める


ダァン


相手に肉薄する


「フッッフッ!」


左で上段突きを放ち、右で中段突きを放つ


タァン


下がって避けられる


ダァン


疾風は踏み込んで前蹴りを放つ


サッ


横に避けられ、逆に胴へと突きが放たれる


ダァン


相手の横へ踏み込み


後頭部へ向けて裏回し蹴りを放つ


スパァン


「やめっ!」


「青 一本!」


『クソッ!』


「始め!」


相手がイライラしているようだ。怒りに負けているようじゃ勝てるな。


そう思っていると


「ラァ!」


目前に迫りながらも当たる様に突きを放ってくる。


サッ


咄嗟に避けるが


「ラァ!」


首筋目掛けて上段蹴りがくる


バギッ


なんとかガードして受け止めるが衝撃で体制が崩れた。


「ラァ!」


スパァン


反対の脚での相手の上段蹴りがきまる。今度はちゃんと寸止めである。


「やめっ!」


「赤 一本!」


「始め!」


この人ガード出来そうなやつを本気で打ち込んで体制崩させてんのか。そういうやり方かよ。なら、全部よけりゃいい。


「ラァ!」


また上段蹴りを放ってくる。


ザッ


後ろに下がって躱す


「ウラァ!」


顔目掛けて突きを放ってくる


サッ


横に避ける


「ラァ!」


前蹴りを喉元に放ってくる


パンッ


疾風は横へ弾く


中段突きを放つ


ドスッ


相手が前に出て来てわざと受ける


「やめっ!」


疾風を指しながら


「忠告!」


――――――

――――

――


客席では朝陽が憤慨していた。


「ちょっとぉ! アイツ明らかに当たるように攻撃したのをガードしたのは何ともないのに! なんで疾風が攻撃したのにわざと相手が当ると忠告なのよ!」


「まぁ、まぁ、落ち着けって!」


「ふぉっ。ふぉっ。ふぉっ。そうじゃのう。あれはそういうちょぅと小狡い上手さではあるのぉ。しかしの、安心せい。疾風はそんなの関係ないわい。」


「疾風が。強いから?」


十蔵が疾風の実力はもっと上だといい。結陽がそれにつおて聞くと。


「そうじゃのう。相手も上手いが疾風はそれを凌ぐ鍛錬とワシらとの実戦経験がある。あんなの屁でもないのぉ」


「そうなの!? なら、大人しく見てるわ」


腕を組みながら座る朝陽。


笑顔で見つめる十蔵。


――――――

――――

――


試合中の疾風は考えていた。


普通に攻撃してはダメだと。


「ラァ!」


上段突きが繰り出される


パァン


弾き


「フッ!」


突きを放つが


近づいて来るのを警戒してあまりちゃんと打ち込めない。


「ウラァ」


喉元に完全に当る前蹴りである。

受けても良いが、それでは負けな気がする。


咄嗟に脚を上へすくい上げる。


ズダァン


相手が仰向けに倒れ


「セリァ!」


顔に全力で寸止めの拳を放つ


ズバンッ


相手は呆然としている。


「やめっ!」


「青 一本!」


「判定!」





「青の勝ち!」


「「ありがとうございました」」


互いに礼をし、去る。


疾風の完全勝利に終わった。

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