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空手青年戦闘記~負け続けていた青年が師匠を得て最強へと成り上がる~  作者: ゆるや


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地方大会本戦1

イベントから数日経ち、注目されることに慣れ始めた頃


「なぁ、フーマ、もう少ししたらリアルの地方大会の本戦だろう? またトクラさんのとこ行って稽古付けてもらうのか?」


「そうなると思うけど、ちょくちょくトクラさんの所には稽古しに行ってるんだ」


「だから、たまにログインしない時とか合ったんだな!」


「あぁ。そうなんだよ。だから前みたいに集中的に行くことは無いかな。基本的な事は教わったから、自分で反復練習して実戦経験積みにトクラさんの所に行く感じだから」


「そっか。また皆で応援しに行くからな!」


「あぁ。ありがとう」


――――――

――――

――


地方大会本戦当日


悠人、朝陽、結陽は疾風を応援するべく、会場へ足を運んでいた。


「へぇ~っ。地方大会ってこんなに人が集まるのねぇ!」


「凄い。人が多い。酔いそう。」


「そうだぜ! 地方大会本戦ともなるとかなりの人が集まるんだ!」


3人で話しながら人をかき分け、会場へ入っていく。客席はほぼ埋まっており、空いてる席を見つけるのが大変なくらいであった。


「あっ! あそこ丁度三席空いてるぜ!」


「ラッキーね! 早く行きましょう!」


3人で座り一息つく。


「ふぉっ。ふぉっ。ふぉっ。あやつが勝てるかどうか見ものじゃのう。勝てたらやはり我が武十館に来てもらわねばのう」


そんな声が聞こえ、横をむくと着物を着た白ひげのガッシリとしたおじいさんが居た。


「もしかして、トクラさんですか?」


悠人が恐る恐る聞いてみると


「ふぉっ。ふぉっ。ふぉっ。そうじゃ。リアルでは十蔵だがの。お主達は悠人くんに、あとの2人は名前が分からんが、モーニと、イブじゃな?」


笑いながら答えた。なんと、隣に座っていたのは十蔵。そして


「私もいるぞ! アイツの勝つところを見に来たわ!」


着物を気崩したショートカットの綺麗な女性がいた。


「もしかして、テンカさん!?」


「そうだぞ! こっちでは十色だがな! 何をそんなに驚いている?」


「いや、リアルでは初めて見たんで、驚きました!」


「疾風は幸せ者だな! こんなに応援に来てくれて!」


――――――

――――

――


「ふぅ。なかなか緊張するなぁ」


疾風は待機所で待機していた。


「あっ。そろそろ始まる」


試合場所へ向かっていると


『疾風! 勝てよ!』


上を見ると悠人が拳を挙げて声を出していた。


拳を挙げて答える疾風。


試合場所へ行き待機する。


疾風は青の防具と帯を付けている。


「それでは、次!」


真ん中へ行き礼をする。


遂に地方大会の本戦が始まる。


「それでは、始め!」


「エイッ」  スッ 「エイッ」 パァン


上段突きを横に避け、中段突きを弾き


「セイッ」 スパァン


上段蹴りを入れる


「やめっ!」


「青 一本!」


「始め!」


――――――

――――

――


「青の勝ち!」


「「ありがとうございました!」」


試合が終わり、戻る最中に客席にいる悠人達に拳を挙げる。すると、横にいるのが十蔵さんと十色さんであることに気づき、礼をして歩いていく。


「ふぉっ。ふぉっ。ふぉっ。最後辺りまで疾風の相手にはならんかものぉ」


笑いながらそういう十蔵であった。


実際、決勝戦までは苦戦しないで勝ち上がった。

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