PVPイベント後1
「ちょっと! 凄いじゃない! 準優勝よ! フーマ! あんたわかってるの!?」
「フーマ。自分の。やった事を。認識するべき。」
モーニとイブに詰め寄られたのは、クランホームに行った時だった。
「おぉ。あんまり実感無いけどな。ガムシャラに頑張った感じだし」
「フーマ! お前は四高一門の誇りだ!」
「ありがとう。あっ。四高一門のクラン名広めるの忘れてたわ」
「ハハハッ! まぁ、準優勝だから、広まるとは思うけどな! あっ! ランキング見てみようぜ!」
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個人戦闘ランキング
1.トクラ
2.ジン
3.ヒデオ
4.テンカ
5.フーマ
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クラン戦闘ランキング
1.武十館
2.冒険者連合
3.英雄達
4.戦国武者
5.四高一門
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「うぉぉぉぉぉ!! どっちにもランキング入ってんじゃん!」
「ちょっと、テンカさんとヒデオさんには勝ったじゃない!? なんでもっと上じゃないのよ!?」
「まぁ、怒るなって。これまでのレアボス倒したポイントとかもあるから、トータルでいったら勝てないんだよ」
「そうだぞ! それでも、両方ランキングに入ったということは、かなりのポイントが入ったということだぜ!」
「ふぅ~ん。そうなのね。まぁ、あの新世界とかいう奴らはマナーも悪かったしね。リーダーも途中で負けたんでしょ?」
「リーダーは今回Aブロックだったらしい! トクラさんが、一撃で場外出しちゃったんだよ!」
フーマはガントよく見ていたなぁと感心するのであった。
「なんか、嫌な予感するのよねぇ」
モーニが不気味なことを言い出す。
「なんだよ! 嫌な予感って! 変な事言うなよなぁ!」
「いやぁ、なんかちょっと気になって……」
「モーニの。勘は。当たる。」
嫌な予感がしながらも次の狩りをしに行く為に回復薬を買いに行く4人。
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『おい! あれ、暴風じゃないか?』
『ホントだ! あの4人で四高一門なんだろ?』
『ねぇ。フーマくんじゃない?』
『ホントだぁ! ランキング乗るなんて凄いよねぇ!』
『あれ、フーマくんだな』
『いやー、強かったよなぁ。おれじゃ適わないね』
『あたりめえだろ! お前なんかボコボコだっつの!』
「ねぇ。なんか凄い見られてない? 落ち着かないんだけど」
「まぁ。いきなりランキングに入って最初は多少注目されるだろう。気にせず行こう」
冷静に歩くフーマ。後に続く3人。すると、近づいてくる団体が居る。
「やぁやぁ。マグレでランキングに入った四高一門の皆さんじゃないですかぁ」
「おい! マグレってどういう事だ!?」
詰め寄るガントにそいつは言った。
「おれはトクラには負けたが、お前だってトクラには負けてるだろう? 俺だって違うブロックだったら! 準優勝なんて!! 簡単に行けた!!」
フーマに詰め寄りながら大声で捲し立てる。
「失礼ですが、ミヤビさんは、ヒデオさんとテンカさんには簡単に勝てると、そう言いたいわけですね? 俺は運良く勝っただけだから、ランキングに入るのに相応しくないと、そういう事ですか?」
「よくわかってるじゃないか! そうだとも! 俺こそがランキングに入るのに相応しい!!」
『そうだ!』 『ミヤビさんが入るべきだ!』
『俺たち新世界がランキングに相応しい!』
『お前達はマグレだ!』 『そうだそうだ!』
新世界の面々に絡まれたフーマ達。モーニの嫌な予感は当たってしまった。
フーマはどうするのか。




