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空手青年戦闘記~負け続けていた青年が師匠を得て最強へと成り上がる~  作者: ゆるや


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PVPイベント7

「ほぉっ。ほぉっ。ほぉっ。ここまで来るとは期待以上じゃわい」


「強くなりたい一心でここまで来ました。胸を借りるつもりですが、勝つ気で戦います!」


「よいよい。そうでないと張合いがないでのぉ。ほれ、始まるぞい」


トクラが言うとアナウンスが始まる。


『ついにやって参りました! 決勝戦です! 武神 トクラ選手はランキング1位ということもあって、かなりのプレイヤーに知られていますが、暴風 フーマ選手はこの度のイベントで脅威の強さで決勝戦まで勝ち進んできました! どんな戦いになるのか楽しみです!』


『それでは……決勝戦、試合、開始!』


「最初から全力で行きます! 身体強化! 身体加速!」


「風神!」


ダァン


「ハァァァ!」


跳びながら回し蹴りを放つ


ガッ


「ほぃ」


難無くガードして掌底を放ってくる


「フッ……ハァ!」


避けながら腕を掴み投げる


「ほっっほっ」


クルリと回り着地するトクラ


着地してすぐ前蹴りを放ってくる。


後ろに下がり


「風砲」


ドォォォォォーーーー


「圧拳」


ズゥゥゥゥン


ドズゥゥゥゥン


なんと魔法が押し負けたのだ。


「縮地」


被害のないところに逃げる。


「くそっ。押し負けた」


「ほぉっ。ほぉっ。ほぉっ。まだまだじゃのぉ」


トクラが笑いながら悠然と立っている


「攻めなきゃ何も始まらない!」


「縮地」


トクラの目の前に移動する


「風衝」


風を纏わせた拳を放つ


スッ


ドパァァァァァン


手を添えられ、避けられる


「ほっ!」


背を当てられる


咄嗟に後ろに跳ぶが


ズドンッ


ガードした左腕に衝撃が来る


左腕が痺れている


「くぅ。まさか鉄山靠してくるとは。いったいどんだけの武術を使うんだ?」


おれは、そこまでの武術は使えない。これはゲームなんだ。ヒデオさんも言ってた。ゲームが上手いだけだって。何か策はある筈だ。


「まずは、できることを試す!」


ダァン


「風斬」


手刀で攻撃する


「無刀」


ギィィィン


ギィン


ギン ギン


ギィィィン


下がるフーマ


ダァン


跳び上がる


「ダウンバースト」


上空から飛来し


「風衝」


「圧拳」


ズドォォォォォォン


あの技は凄まじいな。なんでも相殺されてしまう。


力技じゃダメなんだ。スピードと威力で勝負するしかない。


「身体加速」


スキルを掛ける






膝を落とし






「ふぅぅぅぅ」






魔法のイメージを固める





駆け抜けて、翼の風圧で攻撃するイメージで行く












「疾風」











一瞬でトクラの目の前に迫る。


風の翼が成形されている。


行ける!











「武神」


ズバァァァァァァァン











勢いのまま通り過ぎ、フーマは振り返る











「千拳」


ズガガガガガガガガガガ・・・・・・・・・


視界が真っ暗になり


気づいたら場外にいた。


『素晴らしい戦いでした! 決勝に相応しい中身の濃い戦いだったのでは無いでしょうか!1位のトク・・・・・』


控え室に戻るフーマ。


呆然として


「負けちまった」


落ち込むフーマ。だが、


「何シケた面してんだよ! トクラさんに負けたのは悔しいだろう! けど! やっぱりフーマはすげぇよ! あんなにトクラさんと戦えて羨ましい! 落ち込むことなんてねぇ!」


励ますガント。そこに


「ふぉっ。ふぉっ。ふぉっ。いっちょ前に悔しがっているのか。面白い。ワシに負けて悔しがるヤツなんぞ、久しぶりじゃ! 愉快じゃわい! みな負けるのが当然のように悔しがりもせんでのぉ。お主は張合いがあるわい。まだまだ楽しみじゃな! ふぉっ。ふぉっ。ふぉっ。」


手を出してくるトクラ。


「いい試合じゃったよ。楽しめたわい」


手を握り返すフーマ。


「楽しかったです。ありがとうございました。まだまだ、トクラさんの背中は遠いなと、実感しました」


「当然じゃ! まだ若いものには負けておれんわ!」


「また、稽古つけてください!」


「勿論じゃよ。何時でも言いなさい。こちらは大歓迎じゃ」


「はい! よろしくお願いします」


頭を下げるフーマ。


「では、またのぉ」


ヒラヒラ


手を振りながら去っていくトクラ。


この背中を追って行けば必ず強くなれる。強くそう思うフーマであった。

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