初のエリアボス1
『ドスッ!!』
グリーンウルフが光の粒子へと変わる。
「ふぅ~。結構レベル上がってきたなぁ」
「少しHP減ってるわね。この位だと回復薬使うの勿体無いし、魔法で治してあげるわ」
「ヒーリング!」
パーーッ。
光に包まれてHPが回復する。
「サンキュー。モー二」
「回復は任せて!」
レベルが8まであがってるなぁ。序盤は上がりやすいのかな?助かるけど。
「フーマ、どのくらいレベル上がった!?」
「8レベルまで上がったよ。悪いな。付き合わせちゃって」
そう言えば、みんなレベルどれくらいなんだろう?
「そういえばさぁ、みんなレベル幾つなの?」
装備を見る限り割と上の方な気がするけど。
「俺は、23レベルだ! 半年くらい前からやってるからな! 基本ソロか、野良パーティだから、そこまで高くないぞ」
野良パーティ組んでプレイしてたのか。ガントはすごいなぁ。と感心していると
「私の方がまだまだ上よ! 18レベルなんだからね!」
なんでそんなに偉そうなんだ。胸張るなよ。目がいっちゃうから。
「私。20レベ。敵を殲滅する。それが仕事」
不敵に笑ってるよ。殲滅とか穏やかじゃないなぁ。コワイコワイ。
「この辺だとそろそろ、レベル上がんないから、エリアボス倒して次のセカンテナまで行っちゃおうぜ!!」
「待って! そろそろ1回ログアウトしましょう。リアルではお昼だし、警告出ても嫌だもの」
一同は1回ログアウトする為、ファステイアに戻る。戻った一同は一旦ログアウトするのであった。
1時間後、みんながログインする
「よしっ! 気を取り直してエリアボス行こうぜ!」
時おり出てくるモンスターと戦いながら森の奥へ進んでいく。
森の奥に進むと3mくらいの大きなクマが立ち往生していた。
でかいなぁ。あれがエリアボスかぁ。威圧感が半端じゃないね。
初めて見るエリアボスに圧倒される。
デカイクマだなぁ。これ、倒せんのか?
「流石にエリアボスでは、パーティで戦おう」
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ガントからパーティへのお誘いが来ています。
Yes/No
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Yesっと。タッチするとみんなのHPが表示された。
改めて考えるとバランスが良いんだよね。
騎士のガントが壁として敵を引き付けて、武術士の俺がアタックして、回復は神官のモー二がいるし、遠距離攻撃は魔術士のイブ。と非常にバランスが良い。
よしっ!さぁ戦闘だ!