地方大会予選2
「始め!」
二回戦目が始まった。
シッ
シッ
相手が手数を出してくる
「フッ!!」
胴に突きを放つが
回って避けられる
シッ
シッ
避けて
受ける
「フッッフッ!!」
疾風も攻めるが避けられる
シッ!
「やめ!」
「青 有効!」
ふぅ。ポイント取られたか。
動きを止めさせよう。
「始め!」
シッ
シッ
「ハァッ!」
中段蹴りを逃げる方に放つ
相手が反対に向かう
「セィァ!」
前蹴りを放つ
「やめ!」
「赤 技あり」
「始め!」
この調子で誘導して攻撃する
シッ
タイミングをズラす!
「フッッフッ!!」
スッッスッ
避けられるが
避けられた方に
上段回し蹴りを放つ
「セィ!!」
スパァンッ!
「やめ!」
「赤 一本!」
「始め!」
「フッ!!」
攻めるが
スッ
スッ
警戒されて逃げられる
シッ
「フッ!!」
スッ
スッ
逃げられる
焦るな。焦って突っ込んだらダメだ。
シッ
「フッ!!」
突きを放つが
スッ
くっ!惜しいのに。中々あたらない。
膠着状態が続くと
「やめ!」
相手が警告される
ここで決める。
「始め!」
ダンッ
右への回し蹴りと見せかけ
左からの後ろ上段回し蹴りを放つ
スパァン
「やめ!」
「赤 一本!」
「赤の勝ち!」
「お互いに礼!」
また勝てた!
礼をして戻ると
また騒がしいところを見ると
今度は悠人、朝陽、結陽がニコニコして喜んでくれていた。
「やったじゃない! 行けるわよ!」
「もう、疾風に敵はいない! お前は強い!」
「行ける。がんば!」
3人とも応援してくれる。
力が湧いてくる。
「おう! 絶対勝つ!」
ガッツポーズをしながら、待機場所へ向かう。
ここからまた、一段と相手が強くなる。
精神統一しながら、気持ちを高める。十蔵さんと十色さんとの修練を思い出しながら、瞑想する。




