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空手青年戦闘記~負け続けていた青年が師匠を得て最強へと成り上がる~  作者: ゆるや


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リアルで稽古1

「今日もまたこの前の方のところで稽古してもらうのか?」


そうきりだしたのは、父である。


朝の日課を終わらせてリビングに行くと父がご飯を用意してくれていた。


「そうだよ。扱いてくれるらしい」


「はははっ。それはいいや。存分に扱かれてこい! この前帰ってきた時は何か吹っ切れて帰ってきたようだしな! 強くなれてるんだろう? 最近勝てなくて悩んでたみたいだし、頑張ってこいよ!」


「うん。凄く良い人達なんだ」


「今度、キチンとお礼に挨拶に伺わないとな!」


「うん。そうだね」


いや、あそこは行ったら父さんでも驚いて腰が引けるだろうから、行かない方がいいと思うけど。


密かに思う疾風であった。


「そろそろ、迎えに来てくれる時間だから行くね。行ってきます。」


「行ってらっしゃい! 頑張ってこい!」


ガチャ  バタン


「お迎えに上がりました」


礼をして迎えてくれた執事さん


「今日からしばらくの間毎日お世話になります」


礼を返す疾風


車に乗ると数十分で十蔵の屋敷につき、降りると


「「「「「「「いらっしゃいませ」」」」」」」


大人数で出迎えられる。


「しばらく毎日お世話になります。宜しくお願いします。」


恐縮して礼をする。


中に案内される。


「こちらで着替えて道場でお待ちください」


「はい。ありがとうございます」


更衣室で着替え、道場へ行くと


神棚へ向けて黙想している十蔵と十色がいた。


「来たようじゃのぉ。時間がもったいない。早速始めるかの」


十蔵が言うと十色が話を進める


「では、まずは、演舞を見せてもらっていいかい? じいさんから聞いたが、毎日やっているそうじゃないか。見せてもらって指導内容を考えるよ」


「はい!」


中央へ行き、自然体の姿勢で呼吸を整える


「フッ!!」


横への中段突きから始まった


流れるように蹴り、受けなど普段の鍛錬の時と同じように演舞を披露する。


十蔵は頷きながら、十色は真剣な眼差しを向けてジッと演舞を見ている。


「フーッ」


自然体でまた呼吸を整え演舞が終わる


パチパチパチパチ


十蔵が拍手をしていた。


「その歳で、その練度とは、やはり素晴らしい原石じゃ。磨けば必ず輝くわい。どうじゃ、十色。ワシの目に狂いはなかったじゃろうて」


「そうだな。前に1度来て手合わせした時は飛んだ腑抜けだと思ってじいさんの目を疑ったんが、ちゃんと鍛錬した軌跡がみえたわ。」


十色もフーマの演舞を見て褒めたたえる。


「これは、鍛えがいがあるわ」


十色が気合を入れるように言うと


「ふぉっ。ふぉっ。ふぉっ。程々にせんと、いきなりやりすぎると怪我したら大変だからのぉ」


物騒なことを言いながら笑う十蔵を見て冷や汗を流す疾風であった。

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