クランホーム作成
資金が集まって翌日、ログインすると
「よっしゃ！ 早いとこクランホーム買おうぜ！」
「とは言っても、どんなのがいいんだ？ 北欧風とか？ レトロゲームの時代に流行ってたみたいだけど」
フーマが言うと
「そうねぇ。 今は高層マンションばっかりじゃない？ 平屋の大きい家に憧れるなぁ」
「トクラさん達のクランホームみたいにか？」
「そう！ あんなには大きくなくてもいいけど、ちょっと広い感じの家がいいわ」
「私は。自分の。部屋が。欲しい。」
モーニとイブが返答を返すと
「そういう事なら広めの和風の5LDKにしようか。110万マーニだから、残りはオプション付けよう」
「いいじゃん！ そうしようぜ！ 稽古場は欲しいよな！」
ガントが言うとフーマも同意する
「そうだなぁ。やっぱり訓練するところは欲しいよなぁ。」
「私は大きいお風呂がいいわ」
「それ。凄くいい。」
モーニとイブも欲しいものを話す。
「じゃあ、そのオプションも付けよう。 えーっと、訓練場はあるから買って、お風呂は……大浴場、露天風呂があるけど？」
「「どっちも！」」
「あっ、はい」
「じゃあ、大浴場と露天風呂も買って、庭も付けるか。あとはいいよな？」
「あとはいいぜ！」
「「後はない。」」
4人の希望を叶えたクランホームが仮想空間に出来上がっているのである。
「よし。完了っと」
「おっ！ クランホームのアイコンが出たな！ 押してみよう！」
ポチッ
ガントが光の粒子に包まれ消えていく
「「私も」」
「俺も行こう」
残りの3人も光の粒子に変わる
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目を開けると
純和風な瓦屋根も縁側のある平屋が立っていた。
庭も池が合ったり鹿威しもあったり、風情のある日本庭園であった。
平屋と繋がった奥の建物は訓練場になっていて、さらに奥には大浴場と露天風呂が立っていた。
「はははっ！ これはすげぇな！ 良い御屋敷って感じで、ここがクランホームかぁ！ いい！ 凄くいい！」
「いいわねぇ。風情があるっていうのかしらねこれは」
「いい。落ち着く。」
「あぁ。すごくいい景色だ。日本庭園すげぇ綺麗だなぁ」
4人ともこの景色に圧倒されている。普段での都会暮らしでは、まず見られない光景であろう。
このクランホームを拠点にフーマ達はこの世界でトップへ駆け上がっていく。
