夏のイベント前
「この前は指導してもらって、よかったよな!フーマは現実でも指導して貰ったんだろ!?」
興奮したように詰め寄るガント。
「あ、あぁ。凄かったよ。かなり扱かれた。けと、その分自分が成長したのがよく分かるよ。」
「フーマはなんか吹っ切れたよな!いい感じに闘志を感じるよ!」
ガントはフーマが強くなっているのを気配で感じで嬉しそうに言った。自分の事のようにフーマが強くなるのが嬉しいのだ。
「有難う。ガントのおかげだよ。」
色々含む言い方をしたフーマに照れるガントは
「何がだよ!俺は何もしてねぇだろ!」
バシッ
肩を叩くガント。二人の様子を見て前より中の深まっている様子を見てモー二が言う。
「何よ。仲良さそうに二人で通じ合っちゃって!指導がそんなに良かったの!?」
「なんだよ!モー二はヤキモチかぁ!?」
バキッ!!
「イデェー!」
「うっさいわね!違うわよ!殴るわよ!」
「言う前に殴ってるじゃん!」
「楽しそう。私も。混ぜて。」
二人がケンカしながらワイワイやっていると。
運営から通知が一斉に入ってきた。
『『『『ビロン』』』』
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今週末の日曜日に夏の大イベントを開催します!
午前9時から午前12時までの午前の部と
午後1時から午後5時までの午後の部で
ファステアをモンスターの大侵攻から防衛してください。
討伐数、討伐レア度のポイント制によるランキング戦になります。
ランキング上位5名には特別報酬があります。
お楽しみに。
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「おぉ!イベントあるんだ!やった!楽しそう!」
はしゃぐガント。
「どうせだから、ランキングにランクインしたいなぁ。」
積極的な発言をするフーマ。
「急に前向きになっちゃって。ホントに何があったんだか」
「絶対。何か。あった。確信。」
モー二とイブが反応するが、本人は何処吹く風。
「まあ、イベントまでレベル上げしてようぜ!」
レベル上げをしたり、スキルを取得したり、イベントまで自分磨きに勤しむのであった。




