初の死に戻り
暗闇が広がっている。
「はっ!」
目が覚めたのはセカンテアの教会であった。
死んだのか?
「クソッ!!」
ダンッ
床を叩くフーマであった。
みんなは?
周りを見るフーマ、周りには同じように驚いているガントとモー二、イブがいた。
「みんな!」
駆け寄るフーマ。
「ごめん。俺が調子に乗って先に進もうなんて言ったばっかりに、恐い思いをさせてしまった。」
「ちょっと、フーマのせいでは無いでしょ。みんなで決めて言ったんじゃない!」
「フーマ。悪くない。みんな。悪い。」
モー二もイブも俺を励ましてくれた。
「そうだぞ! 何を言ってんだ! 元はと言えば、俺が先走って先に行っちゃったからだろ!」
「それは、そうね」
モーニがガントに同意する
「扱いがヒドイ!」
「自業自得。でも。ちょっと。かわいそう。」
ヒドイ扱いのガントにイブが同情する。
「いや、俺の攻撃は少しも通用していなかった。力も技術も足りなかったんだ·····。」
「俺も攻撃を捌ききれなかった。」
「私にも何かできていれば。違ったかもしれないわね。」
「私。何も。できなかった。未熟。」
4人で落ち込んで、空気が重くなる。
「そもそもさ、あいつなんなんだ!?」
急にガントが叫んだ。
「ネームがゴールドだったんだ。」
フーマが呟くと
「ゴールドネーム!? それって・・・レアボスじゃないか!」
「何て名前だったのよ? ネームを見たのよね?」
「えっと、たしかエルダーリッチ・・・。」
名前を呟くと、思い出し恐怖が込み上げてきた。
「すごく恐い感じがしたわ。あれがプレッシャーなのかしら」
「そうかもしれない。すごい重圧だった。おれも恐怖に陥って、動き出すのが遅くなって満足に動けなかった。モーニも恐がらせてしまった。すげぇ悔しいよ。」
悔しさを滲ませながら落ち込むフーマをみて3人もなんと声を掛けていいかわからなかった。
しばらくの沈黙の後に、口を開いた。
「俺、もっと強くなりたいよ。スキルを強くするとかじゃない。自分の技術を、気持ちを強くしたいんだ。少し考えがあるんだ。それなんだけど・・・・・・」
フーマが考えていることを話すとみんな驚きながらも賛同してくれた。
テンカさんに会いに行こう。




