装備完成
あれから数日、クランのことや仲間のことを考えながら過ごしていたら、もう装備の受け取る日になっていた。
ログインした4人はフーマの装備を受け取りに向かう。
「「「「こんにちはー!」」」」
「おっ! 来たね! 待ってたよフーマ君。じゃあ、早速装備を持ってくるから待っててね」
しばらくすると奥から持って来てくれた。
「っこれは! 凄いですね!」
まず、グローブは拳から肘までを覆うのは、シルバーの鉄であった。拳部分は指の関節部毎に鉄が張ってあり、動きを阻害する事は無さそうである。
レガースも同じく足の甲から膝の下までをシルバーの鉄が覆う。
防具は胸と鳩尾の部分はシルバーの鉄で覆われていて、それ以外は革で出来ている。これも動きは阻害しないであろう作りとなっていた。
「フーマ、装備してみろよ! カッコイイじゃんか!」
その場で装備するフーマ
「あら、いいじゃない。これでもう初心者って感じはしないわね」
「うん。いいかんじ」
精悍な見た目となり、熟練のプレイヤーを感じさせる風格となった。
「いいじゃないか。似合っているね」
「ありがとうございます!めちゃくちゃ動きやすいです!それでいて、守られている感じもするし、安心感があって凄くいい感じです。」
「気に入ってもらえて良かったよ。」
「この装備、早速試してきます!」
「あぁ。行ってらっしゃい。」
意気揚々とお店を出たフーマと3人はフィールドに向かい歩いていく。
グリーンウルフを見つけた。
丁度いい。アイツを倒してみよう。
そばに寄っていくと、グリーンウルフは気付き、こちらに身構えた。
フーマも構えてジリジリとにじり寄る。
『ウォォンッ!』
グリーンウルフが飛び掛ってきた。
フーマは右に避けながら中段突きを首筋に放つ。
「フッ!!」
ドスッ!!
バタッ
グリーンウルフは倒れ、光の粒子に変わる。
「おぅ。一撃かぁ。」
「すげぇ!攻撃力メッチャアップしたじゃん!」
これはこの先、大分楽になるぞぉ。




