武十館
「ちょっとそこで待っててくれ」
奥の方に消えていくテンカ
……
「またせて、すまない」
奥から出てきたテンカは道着姿で出てきた
道着か。本気だなぁ。
「では、始めようか。」
向かい合う2人。
「決闘システムを使うよ。使ったことあるかい?」
「いえ、無いです」
「そうかい。それじゃあ私から決闘申請を出すから、承認しておくれ」
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テンカから決闘の申請が来ています。
承認する/拒否する
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承認を押す。
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5秒後にスタートします。
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5
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4
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3
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2
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1
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Fight!!
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開始と同時にフーマが肉薄する。
「フッ!!」
鋭い中段突きを放つ
スルッ
左の外受けで受け流される
「セイッ!!」
受け流せれた反動を活かし、回転して右足での回し蹴りを放つ
スウェーバックで冷静に避けられる
すると
「リャーー!!」
ダンッ!!
素早い踏み込みで左胸に掌底を放たれる
両手をクロスさせて受け止める
ビリビリビリッ
両腕に衝撃が走り腕が痺れる
苦し紛れに上段蹴りを放つ
左手にガードされ、掴まれる
そのまま足を払われ空中に投げ出される
回転して着地しようと藻掻くフーマ
視界からテンカが消えた
どこにいった!?
ドスンッ
胸を上から叩きつけられ床に全身を打ち付け足で押さえつけられた
顔の前に拳を向けられ
「まだやれそうかい?」
「両手を上げて参りました。」
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テンカ Win!!
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立ち上がって向かい合う2人
「「ありがとうございました!!」」
2人の戦いを見ていた3人が口々に感想を言う
「すげぇ闘いだったな!おれじゃあ、あそこまでできないぜ!」
「見てるのは辛かったわ。テンカさん強かったわね。」
「テンカさん。強い。フーマも。惜しい」
「ふぉっふぉっふぉっ。思った通り、筋がいいわい。これは楽しみじゃのぉ」
ん? 何の話だ?
「一体なんの話でしょうか?」
フーマが戸惑って聞いてみると、真剣な顔をしてテンカに迫られた
「フーマ、我がクランに入らないか?」
「えっ? えぇぇぇっ!?」
「おい! マジかよ! ランキング一位の人がいるクランだぞ! すげぇぞ! フーマ!」
ガントが興奮しながらはしゃいでいる。
「我がクランってことは、もしかして……?」
「そうだ! このテンカがクラン【武十館】のクランマスターだ!」
胸を張って凄いだろうとアピールしている。
考え込んでいるフーマ。
「何考え込んでるのよ! 入ればいいじゃない!」
モー二が、入るのを促す。すると
「ちょっと考えさせてください!!」
頭を下げるフーマにテンカは言った。
「いいさ。ゆっくり考えてくれて構わない。……入りたいと思ったら連絡をくれ。その為にも、フレンド登録をお願いしたい。」
「はい。」
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テンカからフレンド申請が来ています。
承認/拒否
――――――――――――――――――
承認を押す
「これで何時でも手合わせができるな!」
「テンカはこう言っておるしの、ワシもお主が気に入った。色々とアドバイスもできると思うのじゃ。考えてみてくれると嬉しいのぉ」
「ありがとうございます。ちょっと考えてみます。」
4人は日本家屋の前にやってきた。
「それじゃ、またな! 4人とも!」
「「「「はい!また!」」」」
光の粒子となって消える
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――
戦闘狂かよテンカさん……。




