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柿々論争

 いつもの友達と三題噺的なことをしまして、折角なので冒頭だけ上げることにしました。というか、冒頭しか考えられていない。


 お題は『柿』と『リヒテンシュタイン』。そこ、二題やんとか言わない!


 ではどうぞ。




 始まりは、某T国の国会だった。


 議員の一人が、干し柿を食べながら国会に臨んだのである。どんな小さいことも面白おかしく報道するマスコミである、見逃すはずがない。各新聞社、テレビ局、出版社はこの行動を「あまりに不誠実だ」と批判した。議員は早急に謝罪会見を開き、世間に向けて言い放った。


「今後は干し柿ではなく柿ピーを食べます」


 いやそうじゃない、と誰しもがツッコんだ。世間はこの議員に対する怒りと不信で燃え上がった。だがそんな折、一人の男性がSNSにこんな書き込みをした。


「でも確かに、干し柿より柿ピーの方がうまい」


 たちまち賛同する声が寄せられたが、同時に干し柿こそが至高として批判する書き込みも大量に行われた。初めはSNS上だけで行われたその小さな言い争いは、一か月もしないうちに国中を巻き込んだ論争となった。それを海外メディアが報道したことで論争は他国に飛び火し、終いには国連の議題に上がるまでになった。


 この、『柿々論争』が最も盛り上がった時代。スイスとオーストリアに挟まれた小国リヒテンシュタインに、ある一人の男がいた。


 この男、干し柿派閥のリヒテンシュタインにいながら柿ピー派であるという少々変わった男であった。それを示すように、男は毎日朝昼晩の柿ピーを欠かさず、一日十回以上柿ピージュースを嗜んだ。

 そんななので、男にはいつまで経っても妻ができず、辺鄙な村で一人寂しく暮らしていた。


 こんな男だが、実は柿ピー派でありながら決して干し柿派を憎んでいなかった。男には夢があった。『柿々論争』を終わらせ、どちらの派閥もお互いを認め合う平和な世の中を作るという夢が。


 男は名を、ジャック・ナナシ―ノ・ゴンべーといった。





 こんな話です。書きたいって人がいたら遠慮なくどうぞ!続きを書くことはないので!

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