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最強なのは?

 前回に引き続き、上げないことにした小説を紹介。


『最強なのは?』


 国同士の覇権争いが絶えない剣の世界、ドロウズエニア。腕の立つ者が重用されるその世界では、何人もの英雄が生まれ、散っていった。


 そんな中、ある小国の辺境の村に、双子の少年と少女がいた。物心ついた頃から木の棒を振り回し、稽古という名の喧嘩を繰り返してきた二人。その剣の腕前は、村の誰もが認めるものだった。十歳になった時、二人は互いに誓う。

「必ず二人で世界最強の剣士になる」


 十年後。一人の男が、小国アサルセニアの大将軍となった。若いながら、これまで拮抗状態にあった隣国との戦で何度も勝利を収め、稀代の賢将とまで言われるその男。軍を率いた戦いだけでなく、個対個の戦いでもその武勇を知らしめていた。そして、その戦闘スタイルからいつしかこう呼ばれるようになった。九十九つくも使い、と。


 そんなあるとき、アサルセニアに一人の女がやってきた。女は九十九つくも使いに闘いを挑む。誰もが九十九つくも使いの勝利を確信したが、膝をついたのは九十九つくも使いの方だった。

 驚愕する周りを置き去りにして、二人は親しげに話し出す。

「久しぶりだな」


 これは、九十九の武器を操る稀代の賢将と、巨大な一振りの剣を振るう大英雄が、世界を統べるまでの物語。




 と、こんな感じです。また妹かよ、と思ったそこのあなた!実に正しい。まあ上げないけど。

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