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エピローグ
「ほいじゃご主人様、行ってきま~す☆」
彼女は元気にそう言うとメンテナンスと定期報告の為に会社に向かって行った。
メンテナンスと言うと仰々しいが備品であるメイド服や着替えの交換で、あと営業用のロボットなので報告やら点検やらが法律で決められてるらしい。それの都合でたまに会社に顔を出さなければいけないようだ。
あの日以来、彼女の事を疫病神呼ばわりする連中も居なくなったみたい。
それどころか彼女の笑顔のおかげで社内の雰囲気がよくなり業績も上がったとの事。
そのお礼に派遣会社の方から無料貸与の話しが来た。まさに願ったり叶ったなり、私は二つ返事で快諾した。
「ねぇ。ご主人様、こういうのって何か例えみたいなのありましたよね?」
「えーと、コトワザ的な?てかそういう古い事はあなたの方が詳しいんじゃないの?」
「おっとそう来ましたか…。う~ん…解った!!」
「おお!なになに?」
「アメのちハレ!!」
「天気かよ!」