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アンジーのために

作者: 秋葉竹



アンジーがみずから


帰り来る月夜の吸血鬼に

その白く細い首を

差し出し

その瞳には歓びの涙が浮かんでも

固く結んだ真っ赤な唇から

甘やかな夜の声が漏れ堕ちたとしても


アンジーのために

云っておかなくてはならないのは


一夜の真夏の夢をみた聖女の口紅の名残

そんな危うい香りや

忘れ去られるべき化生の姫の虚ろな無垢

その胸にみえるちいさな震えがあり

夜を越せないほどのキスの嵐に溺れても


アンジーのために

けっして忘れてはいけないのは


黒く塗り潰された青い空と

吸血の姫の初めて芽生えた青い炎とが

断れるわけのない眩い誘惑に逆らえずに

ただ汚れた純粋のフリで

あふれる熱い涙を我慢するしかない

ただ真っ白で鈍感な罪を

その胸に痛く刻み込んで生きてみてもいい

ただその中でもなんの衒いもなく凄く普通に


アンジーのために

世界は

世界から逃げたりしない姿を全うする


もういいかっていうくらい

そんな顔をしてもその夜も

更けてゆく

その夜を

越えられようが

越えられなかろうが


アンジーのために

世界は

世界の夢でありつづける


アンジーのしあわせと

しあわせの無い世界のために










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― 新着の感想 ―
[一言]  アンジェリーナ・ジョリーさんを思い浮かべます(笑)  ゴシカルで好きですが、私が背景をきっと解釈しきれていないのが悔やまれます。ヴァンパイアものが好きって、雰囲気で読んでしまいました(汗…
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