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きり様の1日  作者: かい
1/1

カリンの3日間

「足の痛さに嫌気がさしてネット情報を漁って早3年……よし!今日こそ足を治す方法を見つけてやる!……と言うのも3年目…見つかるかな?……否ある!あると思えば絶対ある!」

苗李きりが夢物語を語っている。

「ないよこればっかりは、絶対ない」

私が呟いてもきりは反応しない。きりは私を見ることが出来ない。そんな生活ももう17年……まぁ慣れた。

「これでもない、あれでもない!あ〜!見つからない!」

ブラウザの検索エンジンに様々な検索ワードを入力して出てきた検索結果をスクロールしながら嘆いている。この生活自体は3年くらい続いている。そんな中私はある異変に気付いた。

「あっ!ダメ!」

私は叫んだ。きりにでは無い、きりのスマホに干渉しようとしている見覚えのある侵入者に叫んだ。とっさに身体も動いた私は見覚えのある侵入者、ケリーと向かい合った。

「邪魔」

ケリーは淡々と言葉を発する。

「そんなことはさせない」

私はケリーが手に持っているものを意識しながら言葉を返す。

「ふーんいいんだ?」

ケリーがポケットから銃を取り出し、きりに向けた。ケリーはそのままジリジリときりに近付いて行く。私は飛び道具を前に何もできなくなっている。情けない…するとケリーは滞りなくきりのスマホに干渉し手紙の形をしたリンクをスマホに表示した。その手紙には『足がつってしまうきり様へ』、と書いてある。

「なんだろ…手紙?Kellyって書いてある…足がつってしまうキリ様へ……

誰だろ?」

きりは不思議そうにいきなり現れたリンクを押す

「やめて!」

私もケリーと同じ様にスマホに干渉しリンクを非表示にする。

「消えた」

やった!

「そ…」

表情の無い顔でケリーがきりへ発砲した。

「あっ!」

私はとっさにキリの足をつらせる。ごめんなさい。

「いったあ」

きりが叫んでいる。ごめんなさい。ケリーは実際はスマホを狙っていたのか私がきりの足をつらせたからか、何はともあれ銃弾はきりには当たらなかった。

「痛たたた、…あれ?さっきの手紙は?…待って携帯壊れてない!?…携帯壊れてる〜もーなんで〜」

だからといってノーダメージではなかったらしい

「あっ、ごめん…」

つい癖で口を動かしてしまう。しばらくきりがスマホを見つめていると、ピンポーンとインターホンがきりを呼び出した。

「はーい」

きりは何もなかったかのように気持ちを切り替えて玄関に向かう

「あっ!待って!」

不吉なものを感じた私はきりを止めようとしたが、ガチャとドアが開いてしまう、きりを止められなかった…知ってた。

「はい………どちら様で?」

きり様がドアから顔を出すと

「はじめまして、私は霧谷くるみ先生の秘書の雲山みるくです」

怪しい奴がいた。

「雲山さん……」

きりが訝しげに復唱する。

「はい、本日は足のことについてお話にまいりました」

「えっ!なんで足のことを知っているんですか?」

きりが驚く。10年以上出会わなかった理解者に見えるから無理もない。

「霧谷先生は妖術をお使いになるのでこの世の森羅万象を把握されています。」

「森羅万象…」

きりが訝しげに復唱する

「はい、そしてあなたの足が邪悪なものに呪われているので霧谷先生は心を痛め、お祓いを申し出されました。」

「えっ!ほんと!」

きりがここ3年に見ないくらい喜んでいる。信じるものはすくわれるって言うしね。足元を、だけど。

「うそ言うn」

そんな足元を掬いに来た怪しい奴ときりを引き剥がすべくドアに飛びつくがケリーが邪魔する。完全に後手後手だ。

「つきましては霧谷神社へ参上願いたいのですが、いつなら都合が着きますか?」

「すぐにでも!」

「では明後日霧谷神社へいらしてください。詳しい場所とチケットはこちらになります」

きりは怪しい奴からチケットを嬉しそうに受け取っている。

「ありがとうございます」

きりは受け取ったチケットを確認すると

「えっ!食事券まで!?」

驚きの声をあげた。敵ながらあっぱれ太っ腹だね。

「はい、霧谷先生とはそういうお方です」

「ありがとうございます!」

「では明後日」

怪しい奴はいなくなったが大変なことになった。

「ありがとうございました」

きりはまだドアに向かって嬉しそうにお礼を言っている。

「はあ。。」

私は憂鬱なため息を吐いた。


翌日きりは霧谷先生に会うべく霧谷へ向かい、その途中の民泊に向かっていた。

「今の霧谷こんなに開発進んでるんだ〜」

誰かに言ったわけではないが私は呟いた。ここは私が全然で暮らしていた街、しっかり面影もある。

「は〜もう夜だ〜確かこの辺に民泊があるはずなんだよな〜……あったあった」。お邪魔します〜」

きりは部屋に入るとカードでロックを外して入った。受付はなかった。進んでるな〜。

「いよいよ明日だ〜!さらば私の呪われた足!」

きりの嬉しそうな声を背中に感じながら私は道中ずっと考えていた作戦を決行する。ドンドンドンドンドン

「えっ?誰かいるの?…もーしもーし、誰かいるんですかー!貸切のはずなんだけどな、スタッフかな、でもみんな母屋のはずだし…もーしもーし……………え?怖」

効いてる効いてる

「そうでしょ?怖いでしょ?帰ろうよ」

さあ帰るよ!

「こんな心霊現象に惑わされて溜まるもんですか!今日はもう寝る!」

くそ!第2ラウンドだ!コンコンコン

「だれ?」

誰かがノックしたと感じたきりが落ち着いた様子で返事をする。

「私は座敷わらし…この宿に住み着いてるの…一緒に遊ばない?」

「えっ!座敷わらし!?行く!」

引っかかった!私はお土産屋から無償で拝借した人形を動かしてきりを誘導する。

「こっち」

「ま、待って〜」

かかったな!

「あっ!座敷わらしさん!待ってて!」

きりが人形に追いついたところですかさずアイテムをこれまた途中のお土産屋で無償で拝借した怖い系のお面に交換して襲いかかる。

「帰れ!」

「きゃ〜誰〜!」

「帰れ!」

「やだ!」

「帰れと言っている!とっとと出てけ!」

「やだ!」

とうとう私はかりをコーナーに追い詰めた。

「お前は誰に許されてここに来た?」

「霧谷先生!」

叫ぶようにかりが答える。

「誰だそいつは?ここの主では無い!」

「じゃあ座敷わらしさん!」

「は?」

座敷わらし?そんな人いたっけ?

「座敷わらしさん!そこにいるでしょ?」

「こいつか…」

あっ!そういえばそうだった。

「そう!だから通して!」

「ふふふ面白い、こんな奴はこうしてやる!」

私は盗品を攻撃した。

「やめて!座敷童子さんをいじめないで!」

「出てけ!」

ほんとに帰って

「座敷わらしさん!今助けるから!」

「出てけ出てけ出てけ!」

「わかりました出てきます!」

きりは私の脇をすり抜けて私が持ってきた盗品と共に第2ラウンドのリンクから退場した。

その後きりを探していた私はきりの為に霧谷が抑えた部屋を覗いた。

「座敷わらしさん!あなたはいつからここにいるの?」

なんということでしょう。全く効果なし。しかもなんかまったり遊んでいます。

「はあ、また失敗か…」

「座敷わらしさん?」

あっ!いいこと思いついた!第3ラウンドだ!

「あっ!!えっと…なんだっけ?」

私は座敷わらしになりきることにした。

「おーやっぱり喋ってる!えーっと座敷わらしさんはいつからここにいる?」

「えっと…」

いつからだろ…

「えっと?」

「ずっと昔」

「ずっと昔?」

「うん、ずっと昔。キリ様は何しに来たの?」

「様!えへへ…〜照れちゃうな〜座敷わらしさんに様なんてつけられちゃうなー!でもなんで名前知ってるの?」

照れたきりが首を傾げるやっば

「座敷わらしだから」

すいません思いつきです

「へー座敷わらしさんってすごいんだね!私はこの足を治して貰いに来たの」

「えっ!足どうかしたの?」

その答えを待っていた!

「邪悪な物に呪われてるんだって」

「大変だね」

といあえず同情しておく。

「うん、だから明日が楽しみ!」

「ねえ…」

さあ本題に入ろう

「なに?」

「ほんとに足をつらせる人、ほんとに邪悪なのかな?」

「え?邪悪だよ!」

まじか

「ほんとに?」

「だっていつもいつも足を痛くしてくるんだもん!」

「何か事情があるんじゃない?」

「どんな事情があってもそういうことはしちゃいけないと思うな!」

正論言うなし

「そっか、そうだよね」

やばい何とかしないと死ぬってか殺される。

「あーあなんだか眠くなっちゃった…おやすみなさい」

詰んだ

「おやすみなさい」

私の絶望的なんて梅雨知らずきりは眠りについた

さらに翌日

「あーぁ気持ちいいたまには一人旅も乙なものとはよく言ったものだ!霧谷の自然サイコー!」

座敷わらしのことさえ忘れて1人旅を満喫していた。本来の目的忘れてたりしないかな。

「はぁ、ひとりじゃないのに…まぁ…でも確かに懐かしいな…いつぶりだろ…」

でも確かにここの自然は豊かな。

「霧谷くるみ先生か…早く会いたいな〜足が痛くなるのを治してくれるなんて…こんな先生に会いたかった!でもあの手紙の差し出し人……Kellyって書いてあったけど誰なんだろ?」

「だからやめてって!…………はぁ、」

そろそろまずいから無駄な足掻きをしてしまう。

「バスはどこかな〜」

きりは貰い物の地図とにらめっこしながら周りを確認している。

「そのバスは!………今日は大丈夫か…」

嫌なトラウマを思い出してしまったが私は直感的に落ち着くことができた。

「あっ!あったあった」

朽ち果てたバス停の前できりが呟く

「バスまだかな……次いつだろ………えっ!は、廃線!?手紙には霧谷線に乗るって書いてたのにぃ〜」

「だってこのバスはあの日キリが…」

また嫌なことを思い出してしまった。

「仕方ない!あるくか!」

「はぁ」

私は半ば諦めの様なものを感じながらきりに無気力な返事をした。

バス通りをしばらく歩いていると鹿にであった

「あっ鹿さーん!歩いて良かった!」

塞翁が馬的なことを言いながら鹿に絡む。嫌な予感がしてきた。

「あっ!待って!…いや、でもどうしよ…」

なかなか踏ん切りがつかない。

「どんな事情があってもダメって言ってたしな…でも……はぁ、気づけ気づけ気づけっ!……くそっ!」

それでも私はギリギリのタイミングで覚悟を決めた

「ああっ!いったあー!!また足がつった!なんでなの?!」

丁度きりが嘆いた時だった。バーン!バリウムが銃口から飛び出す音がした。もしかしたら鉛かもしれないけどバリウムだと思いたい。

「きゃあ!」

そのバリウムもしくは鉛の弾はしっかりとキリ様には当たらなかった。やば、座敷わらしが抜けてない。

そして、

「新鮮ジビエはくたばったか!」

「この下手くそ!掠ってもない!逃げられたよ!」

2人組のポンコツが遠くで会話しているのが聞こてえきた。

「猟師!?…もしかしてこの足………私を………まさか、まさかね。」

きり様が運命を感じている。

「ふぅ」

とりあえず私はひと仕事を終えて達成感に浸っていた。

その後私は何か大切なことを忘れてるような感覚を思えながらもきりとともに霧谷の自然の中を闊歩していた。

するとちょっとだけ高めの段差に出くわした。なんか道路が隆起している。

それに気付いたきりは

「あれっ?なにこれ出っ張ってる……てか段差!?」

さっき死にかけたのに元気だった。さすが私!

「あっ!待って!これ!きりに見てもらえるかも!くるみもよくこんなパワースポット作ったな!」

そんな中私はこの隆起して出来た段差の先に新たな希望を見出し、ちょっとの間うっかり頭から離れていた事を思い出した。

「よしっ!せーのぴょーん!」

「わたしも!ぴょーん!」

2人で面白おかしく段差を飛び越えると

「ふふふ〜こんな崖なんでもないわ!」

「そんなに誇れる高さじゃないよ?」

「あははやっぱり?…………ってぎゃあああああああ!!だれっ!いつからそこに!」

私たちはやっと出会った。さあ第3ラウンドだ!

「えへへ……これから霧谷神社へ?」

「うんでも……なんで?」

「この先には霧谷神社しかないよ?」

「へーそうなんだ……」

「ねぇ、キリはなんで霧谷神社へ行くの?」

「足がつるのを治して貰いに行くの」

「へぇ、行かない方がいいんじゃないかな?」

「なんでよ、いっも足が痛くて痛くてウザイんだよ!なんなのこの足!」

「え…」

やっぱりか…でもやっぱり私が足をつらせてるなんて言えないよ、こんなに嫌がってるんだもん!でも!でも!………きり様に死んで欲しくないんだもん!今度こそ守りたいもん!なんできり様はこんなにも危ない生活をいているの!?

「ねえねえそんなことよりあなたはだれ?なんでここにいるの?あなたは何をしにきたの?あなたも霧谷神社へいくの?」

「あっ!ごめんごめん私雲山カリンって言うのカリって呼んで!」

申し遅れました私は雲山カリンですの。

「カリって言うの!?なんか名前似てるね」

「そう?」

気にしたことがなかった。

「そう!似てる似てる!でもなんで私の名前知ってたの!?」

あ、えっと…

「それはね、ずっと前から知ってたからだよ」

あっぶねー

「へー私は知らないな〜」

無理もないよ…だって見えてなかったんだから…

「あっ!あれじゃない?霧谷神社!やっと見えた〜」

「っ…ねえ!」

やばいそろそろやばい

「何?」

「私がきりの足をつらせてたの!」

この際嫌がってたとかどうでもいい

「え…」

きりは突然の告白に動揺していた

「だから足は呪われてなんかない!神社へ行くひつようなんかない!」

「えッ…でも…なんで…そんなこと…」

「ほら…自分をビンダして」

百聞は一見にしかず

「自分を?」

「うん!」

「えいっ」

「痛いっ!」

「あっ!うんごめんね痛かった?」

「痛いよ!もう〜」

ごめんなさい

「ほらこんな感じにあなたを危険な目に会わないようにしてたの!」

「えっで……あなたが私の足をいつもつらせてたの!?」

「その………ごめんなさい、で、あの…霧谷先生は私を殺そうとしてるから霧谷神社には行かないで……」

やっと言えた!

「いや謝らないで、いままで助けてくれてたんだねありがとう。わかってあげられなくてごめんなさい。でもなんで霧谷先生に命を狙われているの?」

きりが心配そうに尋ねてくる

「全然いいよ!で、その…………あのね少し複雑でね……私達が1回死んだ幽霊だって言ったら信じる?」

少し驚いた様子を見せたもののちゃんと信じてくれるきり様

「えっ!…あ、あたり前だよ!しんじる!だって普通の人間にはあんなことできないもん!」

「そっか…良かった」

「で、何があったの?」

「それは20年前の事……」

ある日霧谷くるみに1本の電話がかかってきた。

「はい霧谷です。えっ!、はい!はい!わかりました!今行きます!」

「どうしたの?」

それを私は傍で聞いていた

「妹の!ケリーの容態が悪化したの!今から行く!」

「えっ!…早く行こう!」

そしてバス停に向かっていた私たちだったが私は嫌な予感を感じ取ってしまった。

「待って!」

「なんで!」

くるみを助けたい私とケリーに会いたいくるみは言い争いになりかけた。しかし事態は急を要した

「そのバスに乗っちゃダメ!」

「なんで!?ケリーが大変なの!」

バスに乗ろうとするくるみを私は必死に止めようとした。

「ダメ!待って!」

「やめて!」

「霧谷神社経由霧谷病院行き発車します閉まるドアにご注意ください」

バスの運転手が発車のアナウンスをしてドアを閉めた。

「ふぅ…」

私は無事くるみを助けることには成功した。くるみを助けることには。

「なんてことしてくれたの!?…次のバスまでどれくらいあるか知ってる!?私歩いてでもいくから!」

こうしてくるみは助かった。しかし私にはもうひとつやらなければならなかったことがあった。

「あっ!バス待って!」

しかし既に手遅れだった。バスはバスの運転手を乗せたまま事故を起こした。

「うっ!」

私はこの時に死んだ。

「こんなことがあってさ、くるみ、ケリーちゃん看取るのに間に合わなくてなくて私のこと恨んでるの………」

「そうだったんだ…でさカリはなんであそこで死んじゃったの?」

きりは不思議そうに尋ねてくる

「ちょっとね私呪われてて…」

「呪い!?」

そう、私は呪いかおまじないの類の不条理の力を持っている。

「うん…人助けの特殊能力を得たんだけどさ…目の前の人を助けられないと私も死んじゃうの…」

「特殊能力も大変だね…でも力使ってなかったよ?」

ホントだよ

「ほら足痛いの嫌じゃん」

「私はいいの?」

「ずっと無視してたくせに」

「見えなかったから仕方ないじゃん」

「分かってる」

だらか仕方ないの

「…霧谷先生は事故のこと知ってるの?」

「知らないと思う」

くるみはケリーの死体の前で看護師からカリンの死も告げられ、家にも帰らずに都会へ旅立った…復讐の準備の為に…

「じゃあ一緒に霧谷神社いこうよ!」

あれ?

「霧谷先生はカリに残酷なことをされてと思って復讐しようとしているんだよね?」

「まぁ確かに」

そりゃそうだ

「じゃあちゃんと誤解を解いて仲直りしなよ!友達でしょ」

きりの純粋な目に見つめられて、いつからかきり様を帰らせる作戦の名前を帯びてきたきり様を帰らせる作戦の概要を大幅に変更する提案を承諾する返答をした

「…わかった…」

「あとさ………てこの手紙の差出人のKellyって人は誰かわかる?……」

「うん…くるみの妹………」

こいつケリーをけーいーえるえるわいといいやがった。一昨日もそうだったけどこんなんでいいのかキリ様…

「えっ!妹!?死んだんじゃなかったの?それに名前は?」

まぁそこは気になるよね

「親が離婚して海外へ行ってたんだけど…不治の病でねわざわざ日本に病療に来たんだけどね……くるみに看取って貰えなくて成仏できてないみたいで…」

幽霊は私だけでは無い

「そっか…そうなんだ……あっ、そうだ!あのバスの運転手私に似てなかった?」

「まぁね…キリの前世だからね…あの日キリを守ってあげられなかったから現世こそはと思ってずっと守ってあげててんだ」

これが私がきりに絡み続ける理由、今度こそは!

「…そうだったんだね…ありがとう」

「どういたしまして」

こうして私たちは神社へと満場一致で向かうことにした。

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