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ミラージュ・ワールド  作者: 林藤ハルト
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始まり①

・・・きて・・・なさい・・・


なんだろう・・・声が聞こえる・・・


「起きなさい!!」


その一言で俺の意識は覚醒した。


「うーん・・・もう朝?」


「何言ってんの!もう7時45分だよ!!」


「へ?」


やっべぇ遅刻だ!!


「いってきまーす」


5分とかけずに準備を済ませた俺は勢いそのまま学校へ走る。


学校に行く中で1番の難関は門の前にある長い坂道だろう。うちの学校の敷地は周囲からその坂を境界線に約10メートルほど高くなっている。


誰がこんな馬鹿な所に学校を作ろうと思ったのやら・・・


そしてうちの学校のおかしな所はもう1つある。

それは幼稚園から大学まで同じ敷地内に揃っているという事だ。


現在の時刻は8時5分。

遅刻になる時間は8時半。

残り25分残っている。

普通の学校なら充分間に合うだろう?だがこの学校は違う。幼稚園、小等部校舎、中等部校舎、高等部校舎、大学・・・合計5つの校舎が存在し、さらにその全てに専用の体育館と武道場、グラウンドまであるのだ。

そんな広い敷地の中で、俺が向かうのは中等部校舎、中等部の校舎は門から最も遠い場所にある校舎だ。


手前にある、1番広い上に入り組んだ大学の校舎を抜け、中等部校舎まで走る。


階段を全力で駆け上がり俺が所属するクラスを確認すると教室まで走る。


何故クラスを確認したのかって?


それは今日が中等部2年の一学期初日だからだ。


「8時29分!!ギリセーフだな!!おつかれー」


そう言ってスポーツドリンクを投げたのは幼稚園からの友人である、神童誠人(しんどう・まさと)だ。


「危なかった・・・」


キーンコーンカーンコーン


「ホントにギリだったな」


「明日からはもう寝坊しねぇ」


「あははは、出来るといいね。」


「お前喧嘩売ってる?」


「まさか?ソンナワケナイジャナイカ」


怪しい・・・怪しすぎる。


「っとそんな事より早く体育館に行こうぜ、始業式が始まるぞ」


「あぁ分かってるよ」

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