表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
トップになるのはラクじゃない  作者: ぎんろろ
8/14

#7 背中を押す一言

土手に着くと、優作は川辺に行く為の階段の中心に、シルバーはその少し上の段に腰掛けた。

そして数日前の、シルバーと龍司の戦い後、何があったかを優作は話し始めた。


~~数日前~~

シルバーが足早に階段を登り、土手を走って帰るのを2人は見送っていた。

シルバーが遠くに行ったため、優作も帰ろうとして龍司に声を掛けた。


「ほな、俺も帰るわ」



先に帰ろうとする優作を、龍司は後ろから声を掛け引き留めた。

「お前はこのままで良いのか」


「なにがや?」


「お前と、あいつ(シルバー)のことだ」


その一声は、優作の眉間にしわを寄せさせ、立ち止まらせた。


「お前が戦いから一歩引いてから、あいつ(シルバー)は確実に弱くなった、俺があいつ(シルバー)の力になれれば良かったんだがな、そうはいかないらしい」


「……」


「今のあいつ(シルバー)を鍛えられるのは、同じ師匠から剣術を学んだ、お前だけだ」


「……」


「お前、昔言ってたよな、【仲間の為に、全力になれない奴は、バカだ】と、今のお前は、本当に全力なのか?」


龍司が話しかけていた間、優作は終始無言だった。

龍司は言いたかったことを言い切ると、道具を肩に掛け、帰ろうと歩き始めたが、止まっている優作を少し通り過ぎた所で足を止めた。


「そろそろ下ろしたらどうだ、お前が背負っているもんを」


その一言を告げると、龍司は再び歩き始めた。

帰る龍司の背中を、優作はただただ見つめていた。


そして少ししてから、深い溜息をついて「アホらしい」と呟いたのだった。


至らぬ点も多々あると思いますが、「初心者が頑張ってるな」みたいな感じで今後も読んでいただければ幸いです


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ