表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
フレーム  作者: Monica
1/1

「枠の中で生きるということ」

私たちは皆、何かの枠組みに閉じ込められているからこそ、苦しくなる。

ふとした瞬間に誰かを好きになり、結婚する。そして、もう愛してはいけないと求められる。たとえ心が揺れ動いたとしても。

母親になった私は、今、窓の外は日差しが心地よく、お金も手元にあるというのに、どこにも行けない。息子のために夕食を作らなければならないからだ。

これらの枠組みは一体誰が作ったのか分からない。ただ、それを越えることがとても難しい。


帰国を前に、自分のアパートを徹底的に掃除しようと思い、母に「業者を頼めば楽だよ」と話した。すると母は不機嫌そうに「家は別に汚れていないのに、なぜそんな無駄な出費をするのか」と言う。私は「だって私たちは清潔の定義が違うから」と返した。あなたは自分の家にいればいいし、掃除を強要しない。でも、私自身の家はきれいにしていたい。母は怒って電話を切った。

私たち家族は、まともに会話をすることができない。特に私が枠組みから逃れようとする時、例えば好きな人と結婚し、嫌いな仕事を辞め、好きな都市に住もうとする時だ。

遠くの街へ飛び出してやり直すたび、嫌な枠組みがないと思い込む。でも、生きている限り、そこから逃れるのは難しい。


ふと考える。「こんなに苦しいなら、なぜ生きているのだろう?」と。

きっと、いつか束縛が消えると思い込んでいるのかもしれない。死があまりに予測不可能だからかもしれない。それとも、ただ忙しすぎて「なぜ生きるのか」を考える余裕がないだけなのだろう。

心にはいつも怒りが渦巻いている。でもどうすれば平穏を手に入れられるのか分からない。世界の狡猾さは、全ての選択が「自分で選んだものだ」と突きつけるところにある。周囲を見回すと、真実かは分からないが、皆、今を穏やかに生きているように見える。たまに誰かが発狂する姿を見ても、ただ好奇と同情を抱くだけで、自分も何度も叫び、泣きたかったことを忘れてしまう。


かつて、愛は心の中で最も生き生きとした欲望だった。

かつては、ただ少し近づいただけで燃え上がることができた。それでも、最後には私は私、彼は彼のままだった。何度も何度も、心は強くなり、傷つかなくなった時、悲しいことに、もう愛する力が残っていないことに気づく。目を細めてこの世界を見つめると、もし愛がないのなら、この黄金色の木の葉も、澄み渡る青空も、すべてのラブソングも、何の意味があるのだろう。


それでも私は毎日、きちんと食べ、服を着て外へ出る。そして道端で咲く小さなバラの純粋な色を、スマホで撮る。公園で楽しそうに遊ぶ子供たちを眺め、ベンチに座って泣きたくなる。「いつか、泣くことすらできなくなってしまうのだろうか?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ