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朝焼色の悪魔-第5部-  作者: 黒木 燐
第2章 急転
9/13

1.そして彼は、ため息をつく

 その後の調査で、葛西たちが重症者優先で屋根裏部屋に飛び込んだため,

スルーした二階の部屋からも、半ば腐敗した数体の遺体が発見された。葛西が遠くから感知していた臭いはそこから発生したものだった。その屋敷が『ルビー』の『魔窟』になっていたことは間違いなさそうだった。

 間の悪いことにその遺体を発見したのは青木だった。彼は凹む気持ちを奮い立たせ完全防備に着替え屋内捜索に当たったのだが、その時最初に開けたのが件の死体の部屋だったのだ。

 予期しなかった酷い遺体に遭遇した彼は、悲鳴を上げてドアを背に座り込んでしまった。その拍子にドアが閉まり、青木は完全にパニックに陥ってしまった。葛西が駆けつけすぐに青木を引っ張り出したが、葛西がその時一瞬目にした遺体は残暑の高温で既に膨張をし始めており、彼ですら目をそむけたくなるシロモノだった。

 完全に出鼻をくじかれた上に酷い遺体を目の当たりにした青木のパニックは収まらず、葛西と共に早瀬から撤収を命じられてしまった。屋敷中に悪臭が充満していたために、葛西にも他に遺体があることを予測できなかった。よろける足取りで己が不甲斐なさを謝り続ける青木を支えながら、葛西は自分の思慮の足らなさを悔いた。


 だが、そこまで時間のたった遺体にもかかわらず、例の蟲たちが寄ってきた気配がないのは不思議だった。屋根裏にはそろそろ集まり始めていたのに。その謎はすぐに解けた。屋敷から例の虫よけのボトルが大量に見つかったからだ。その場にいた何者かが撒いたのだろう。おそらく感染リスクのない、恐ろしく冷静で冷酷な誰かが……。末端バイヤーの(きの)ではなく、テロリスト側の人間の可能性が高いと思われた。葛西は自分たちが現着する前にまんまと逃げおおせた、『マキさん』と呼ばれた女性が該当するのではないかと調書に記した。さらに、虫よけを撒いた理由は、おそらく集団発生からアジトが発覚するのを避けたためと思われると付け加えた。

 達人(たつと)少年の証言から、ウイルスはS-シード(ルビー)に元から仕込まれていたわけではなく、マキという女性が後から混入した、あるいは混入済みのV-シードを入れた可能性が高いと思われる。ということは、結城以外にもウイルスを持ち歩いている者がいるということが想定される。いずれにしろそんなものが市場に出回った場合大変なことになる。SV捜査班はS-シード拡散の捜査に尽力することとなった。

 しかし、どんなに捜査しても紀から末端まではたどりつくが、やはりその上層には杳としてたどりつけなかった。しかも、タスクフォース縮小に伴い捜査員も減っており、現場からは不満の声が上がり始めていた。


20XX年9月30日(月)


「僕たち、しばらく部屋のベッドで寝ていないですよね」

 青木が首をコキコキと左右に傾けながら言った。葛西は苦笑いをしながら答えた。

「そうだね」

 それを耳にした富田林が檄を飛ばした。

「何を軟弱なことを言っとるッ! 青木、葛西までなんだ!? 警察官なら家に帰れない日が続いたことは今までもあっただろうが!!」

「でも、いつもと違ってこんな、なんだかわからない雲をつかむような捜査は初めてで、なんていうか五里霧中どころか百里先まで霧の中みたいな……」

 青木が少し不服そうに言った。

「霧はいつか晴れる。泣き言をいうな」

 富田林はそう言い捨てると足音を鳴らして去って行った。葛西はため息をつきながら言った。

「ああいうところはいつもの富田林さんなんだけどなあ」

「あ、そういえばあの人、H駅爆破事件で相棒を……」

「そうなんだ。二人とも真っ先に被害者救出に向かったのに、増岡さんだけが感染して亡くなってしまったんだ。富田林さんもしばらく隔離されてて、発症することなく退院できたんだけど、あれ以来、なんか近寄り難くなっちゃって。周りが気を使いすぎているのかもしれないけど」

「まあ、気を使いますよね」

「ところで、青木君は大丈夫なのかい? 少し痩せたみたいだけど」

 葛西は、元気そうに振舞う青木を心配して聞いた。

「大丈夫です。直後は食欲が全くなくて病院にも行きましたが、今はほぼ本調子です」

「ほぼ?」

「実は、まだ焼肉の類や一部の発酵食品が食べれなくて。でも、睡眠導入剤を飲んだら夜は眠れますし」

「って、それまだ……」

「もう五日前の話ですよ。大丈夫ですって。だって、葛西さんもそれを乗り越えたんでしょう。なら僕だって。なので、落ち着いたら今度焼肉に行きましょう」

 と、青木が笑顔で言ったが、

「そんな死亡フラグみたいなこと言わないでくれよ」

 と、葛西の心配は募るばかりだった。


「はあ……」

 由利子を送る車の中で、葛西がため息をついた。それを見て由利子が怪訝そうに尋ねた。

「どうしたん? 盛大な溜息をついて」

「僕の不注意で、青木が精神的に参っているようで……」

 そう言うと、葛西は由利子に事情を話した。由利子は少し表情を曇らせて言った。

「そっか、アレ見ちゃったか」

「しかも、けっこう強烈なやつだったんです」

「そりゃぁ、キッツイな。でも……」

 由利子は笑顔を浮かべながら、真剣な目をして言った。

「葛西君、後輩君が可愛いんだね。だったら信じてあげなよ」

「そうは思うんですが」

「意外と過保護なんだねえ、君」

「僕、過保護ですか?」

「うん。でもさ、ほんの数か月前はさ、葛西君って虫にビビったり遺体見て卒倒しかかったり食欲無くして十秒飯で過ごしたりしてたろ?」

 黒歴史を言われて葛西は焦り気味で言った。

「ちょ、蒸し返さないでくださいよっ。って、なんで知ってるんですか」

「内緒♡」

 と言いながらギルフォードを真似てウインクをした。

「だからさ、それから考えても葛西君だって短期間で随分と成長したじゃない。今はとても頼もしいよ。青木君だって覚悟して警察官になったんだよ。きっと乗り越えるって」

「そうは思うのですが……」

「青木君、もう葛西君の有能な部下だと思うよ。もっと頼ってあげなって」  

「そ、そうですよね」

 そう答えながら、葛西は少し嬉しそうだった。部下を有能と褒められたからか自分を頼もしいと言われたからか、おそらく両方だろう。それで勇気が出たのか、葛西はこの後なりゆきで思い切った行動に出る。


 葛西はいつものように由利子を部屋まで送ると、自然な流れで玄関まで迎えに出た猫たちをしゃがんで撫でた。猫たちもすっかり懐いてしまい、若い方のはるさめは、はっちゃけて葛西の頭にまで登ってしまった。

「こら、はるさめ、葛西君の髪の毛がぐしゃぐしゃになっちゃうよ」

 と、由利子が焦ってはるさめを抱き上げた。

 離しても離しても葛西にまとわりつく二匹に業を煮やした由利子は、二匹を抱えてケージに一時撤収させた。

「あーあ、今日の歓迎はいつも以上だったね。葛西君毛だらけやん」

 由利子は葛西の服の毛をコロコロで取りながら、ふふっと笑って言った。

「二匹とも、すっかり葛西君になついちゃったね。最初の頃からは考えられないよ」

「まあ、送迎を始めてから何か月か経つし、最近はアレクが忙しいので、ほとんど僕が由利子さんを送ってますからね」

「葛西君の猫の扱いもだいぶ板についてきたみたいだし」

「はるさめちゃん、僕を見たらぷーぷー言ってましたからね」

「この子の威嚇って、『シャーッ』じゃなくて『ぷー』だからね。迫力ないったら」

「その後は『やんのかステップ』でお迎えに昇格しましたし」

「あれ、昇格だったのかい。まあ、いまではすっかり慣れちゃったわけだし。あ、今日はちょっと早いし、上がってお茶でも飲んで行く?」

 由利子が珍しく部屋に上がるように誘った。愛猫たちの歓迎に気を良くしたからかもしれない。

「え? でも」

「どうしたん? 滅多にこんなこと言わないよ」

「そうですね。初めて言われたような気がします」

「そうだよ、アレクにも言ったことないんだから。この前お茶出したのは、そうだね、富田林さんと増岡さんが聞き込みに来た時以来かなあ」

 そう言った後、少し遠い目をして言った。

「ほんの四か月ほど前なのに……。増岡さん、もういないんだよね……って、ごめん、こんなこと言ったら余計上がりにくくなるよね」

「そんなことがあったんですね」

「うん」由利子はくすくす笑いながら言った。「ひとしきり話を聞いたら、ふたりとも嬉しそうに猫を愛でて帰って行ったんだよ。増岡さんなんて嬉々として写真も撮ってた。おまえら猫見に来たのかと」

「……」

 葛西が無言になったので、彼の方をよく見ると目いっぱいに涙を浮かべていた。由利子は靴箱の上に置いてあるティッシュケースを差し出しながら言った。

「もう、涙もろいところは相変わらずなんだから」

「ゆ、由利子さんだって」

 ティッシュで涙を拭いながら、葛西が言った。気が付くと自分も左目から涙がこぼれていた。由利子は自分も涙を拭きながら言った。

「K署で初めて会った時もこんなことあったよね」 

「デジャブ感ありますね」

 自然と二人の口から笑いが漏れた。泣笑いだった。

 ひとしきり泣笑いをして、落ち着いたころ由利子言った。

「なんか、いつまでも玄関にいると変だよ。緑茶と紅茶、どっちがいい?」

「すみません、今日は帰ります。上がったら本格的に泣いて帰れなくなってしまいそうで……」

「そっか。ごめんよ、水を差すようなこと言っちゃって」

「いえ、むしろ増岡さんの意外なところを知れてよかったです」

「だったらいいけど……」

「ではまた明日!」

 葛西はそう言って背を向けドアノブに手をかけようとしたが、その手をぐっと握って由利子の方に向き直り、まっすぐに見て言った。

「唐突ですが、ずっと言いたかったことがあります」


 葛西が帰ったあと、由利子はさっさとキッチンに入り電気ケトルに水を入れてスイッチを入れた。そのあとやや手荒に椅子を引いてどさっと座ると、テーブルにつっぶした。

「あのバカ、いきなり何を言い出すんだよ……」

 いつもと少し様子が違う飼い主に、にゃにゃ子は足元に座って不思議そうに首を傾げ、はるさめはおかまいなく盛んに足にじゃれつき膝に上がろうとした。


 その頃、美葉はF市郊外にある場末の宿に居た。結城の逃亡資金も底をついてきたのだろうか、そこは昔の所謂連れ込み宿だったが、今は外国人のバックパッカーや訳ありの労働者などが宿泊するような場所だった。

 ここで二・三日潜伏してから市内のアジトに向かう、と結城は言い、夜には帰ると出かけて行った。くれぐれも逃げるなと釘を刺して。もちろん、美葉には逃げる選択肢はなかった。結城が怖かったからではない。逃げる時はあの、おぞましいロケットペンダントを奪ってからだと決めていたからだ。それが結城への一番の復讐になるだろう。さらに、美葉は逃げる希望を持ち始めていた。

 それは、以前アパートの2階に住んでいた時のことだった。

 美葉は毎日のように窓を開けて外を眺めていた。結城がいる時はレースのカーテン越しに、いない時はカーテンを開けて空と雲を眺めていた。

 ある日、ふと下の方を見ると、狭い道路のアパートから遠い方の歩道に男が立っていた。男は美葉のいる窓の方を見上げていた。その顔に美葉は見覚えがあった。確認しようとそっとカーテンを開けた。やはり知った顔だった。

 それは、美葉が結城に誘拐される前まで彼女を見張っていた警察官の一人だった。美葉の脳裏に当時のことが蘇った。数か月前のことなのに、ずいぶんと前だったような、ついこの間のことだったような不思議な感覚に襲われた。美葉が自分を確認したことが判ったのか、男は美葉に両腕で頭の上に大きく丸とバツを描いてみせた。結城の不在の確認だと認識した美葉は首を小さく横に振り、両人差し指でバツを作って男にわかるように見せた。男は頷くと素知らぬ顔で歩き始め、すぐに角を曲がって姿を消した。それを見て美葉はほっと息をついた。

「何をしている?」

 結城は美葉の様子に気づき、足早に近づくとシャッと遮光カーテンごとカーテンをしめてしまった。一瞬部屋が真っ暗になったが、すぐに結城が照明を付けた。古い蛍光灯なので部屋の中は陰気な明るさに変わった。

「なんでもないわ。すこし、疲れただけ……」

「そうか、すまないな」

 結城が珍しく優しい言葉をかけた。

「まだ暑いのにエアコンがないんだからな。だが、待ってろ。もうじきこんなところから抜け出してやるからな」

「うん、ありがとう」

 美葉は力ない笑顔で言った。ひどい目に遭わないためには逆らわず従順にすること。美葉にはすでにそれが身についてしまっていた。だが、それが出来たのは、きっと警察が見つけてくれるという希望を失わないでいたからだった。そして、とうとう警察がかぎつけて来てくれた。美葉は微かな希望に灯がともったような気がした。

 そして、その数日後、家宅捜索が入った。彼が密かにスマートフォンで撮った美葉の写真が決め手になったからだ。しかし、すんでのところでガサ入れの報告を受けた結城は、美葉を連れて逃げた後だった。指揮をとった富田林は地団太を踏んで悔しがったが、急いで逃げたためにさすがの結城も存在の証拠を消す暇がなく、いくつかの遺留品を遺してしまっていた。ふたりの生存が確実となり、結城捜査班はわずかに活気づいた。


 深夜の逃避行で検問も間に合わず、結城は悠々と逃げ切ることができた。その頃には夜が明け始めていた。結城は山中に車を捨て、美葉と共に歩いて山を下りJRのローカル線に無人駅から乗り込んだ。そのまま、また結城の足取りは消えたのだった。


 そういうことがあり、美葉はきっとまた警察が動いて探し出してくれる。きっと助けが来てくれると希望の灯を絶やしていなかったのである。


20XX年10月1日(火)


 翌日、由利子は時折キーボードを打つ手が止まったり、ぼうっと窓の外を見ていたりと仕事に身が入らない様子だった。ギルフォードは久しぶりに朝から研究室にいたが、それに気が付いて声をかけた。

「ユリコ、どうしました? 珍しく集中力が欠けてますよ」

「あ、いや、その、昨夜ちょっと寝られなくて……」

 そう言うと、誤魔化すようにコーヒーカップを手に取った。

「ジュンにプロポーズでもされましたか」

 由利子は危うくコーヒーを吹きそうになった。その横で、紗弥が書類の束を落としそうになり、慌てて書類をしっかりと持ち直した。動揺を隠せず、由利子が訊いた。

「な、なんでそれを……」

「おや、カマかけただけですけど、図星くんでしたか」

 ギルフォードは腕組をしながらしてやったりという表情をした。

「だって、君たち最近ちょっといい雰囲気になってたじゃん」

「いい雰囲気って、いやいやいや……」

 由利子はそう言いながら右手を左右にぶんぶんと降った。ギルフォードはニヤリと笑うと興味深そうに聞いてきた。

「で、どう答えたんですか?」

「断ったに決まってるよ。だって私、葛西君より八歳近く上なんだよ。うまく行くわけないじゃん」

「彼は年上がちょうどいいと思いますよ。それに恋愛に年齢も性別も身分も血縁も関係ないです」

「教授、血縁はさすがにダメですわ」

 紗弥がようやく落ち着きを取り戻して突っ込んだ。


 その頃、葛西の方も公用車の中でため息をついていた。運転しながら青木が訊いた。

「葛西さん、さっきからため息ばかりついてますが、篠原さんと喧嘩でもしたんですか?」

 青木はからかうようすもなく至って真面目である。葛西はさらにため息をつき頭を抱えた。

「喧嘩はしてないよ。だけど、僕は馬鹿だ。お調子者の大馬鹿野郎だよ」

「ひょっとしてですけど、……篠原さんに告白とかしました?」

 それを聞いて、葛西は頭から手を放し、顔をそっと青木に向けると言った。

「どうしてそれを……?」

「バレバレです。で、断られたんですね?」

 葛西は無言でうなづいた。

「葛西さんのことだから、直球で言ったんでしょう?」

「……そうみたい」

「そうみたいって……」青木は苦笑しながら言った。「よかったら、僕に相談してくださいよ。その件については僕の方が先輩ですから」

「……うん」

「で、篠原さんはなんて?」

「『急に妙なことを言い出すな馬鹿。年上をからかうんじゃない馬鹿。帰れ馬鹿』って……」

「(三回も馬鹿っていわれてる)……で?」

「言い訳する間もなく追い出された」

「でしょうね」

「で、玄関ドアを叩きながら『由利子さん、もう一度話を』って言ったら、『うるさい馬鹿、夜に騒ぐな馬鹿。近所迷惑だ馬鹿。さっさと帰れ馬鹿』って……」

「(馬鹿追加四回)……でしょうね」

「馬鹿って七回もいわれた」

「(数えてたんだ)なんか、篠原さんらしくて微笑ましいですね」

「はあ? どこが?」

「(めっちゃ照れてるのわからないかなあ)玉砕覚悟でもう一度言ってみたらどうですか?」

「すでに玉砕してるし、そんな勇気残ってない。はあ、こんなことなら素直にお茶飲んで帰ればよかった」

「お茶?」

「うん、上がってお茶でも飲んで行かないかっていわれて……」

「めちゃめちゃ信用されてるじゃないですか」

「うん、それだけに、馬鹿なことを言っちゃった感がすごくて」

 そう言うと、葛西はまた大きなため息をついた。青木は葛西を慰めるように言った。

「まだ望みはあると思いますよ」

「そう……かなあ」

 その時、無線が入った。

「S区のドーソン○○店前で、薬物中毒と思われる男が暴れているという通報在り……」

 それを聞きながら葛西の顔が警察官のそれになった。

「この話は後だ。現場に急ぐぞ」

「了解!」

 青木も笑みが消え、真剣な表情でハンドルを握りかえした。

「A大とは逆方向なので、Uターンします」

 そう言うと、青木は近くに見えたファミレスの駐車場に入り、向きを変えるとそのまま駐車場を後にした。通行人が数人胡散臭そうな表情でそれを見送った。

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