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第九話 何してんだよ俺

よろしくお願いします

あっという間に彼女がやってくる時間は訪れた。

いつ何時にやってくるとは知らされていなかったけれど、まぁ、大体昨日と同じ時間帯くらいにくるのであろうと僕は予想をしていたが、その予想は大きくは外れなかったが、外れてしまった。

彼女は昨日よりも少し早くやってきて、何故か少し疲れた顔をしていたのである。

「どしたんですか?」

と、とりあえず、彼女のその疲れた顔の意味を尋ねる。

「あぁ、少し急いだからね、、」

と彼女はまだ少し息を荒げながらそう言う。

息くらい直してから俺の部屋に入ってくれば良かったのに、、

「そんなに急がなくても良かったんですよ?俺的にはもう少し遅くきてもらった方が案外良かったかもしれません」

「そう言うってことは、やっぱり私の予想通り、君はまだ結論を出せずにいるのだね?」

「まぁ、、、そ、そうですね、まぁ、僕の場合は大体結論は出ているのですが、それが正しいのか、どうなのかで迷っていると言う感じに近いですが」

「それって、つまり迷ってるってことだよね?」

「ま、まぁ、そ、そんな風にも言いますね」

と俺は空中に視線を彷徨わせながら、手をアタフタさせて言った。

「考えてることバレバレすぎなんだよ、君は」

「え!?あ、、まぁ、たしかにそう言われることは、多いいですが、、そ、それを俺の目の前で言う必要は、ない気がするんですよねー」

と言って俺は彼女を半目を開いて見つめる。

「まぁ、そ、そうだね、私も場所を弁えるべきだったね、でも、君も今さっき、私の目の前で、目の前で!遅くきた方が良いなんてこといってたじゃないか!目の前で!」

と、彼女は少しヘラヘラと笑いながらそう言う。

なんだか彼女のイメージが最初の頃から大分変わったなぁと、俺は思いながらゆっくりと頭を下げる。

「その件は、申し訳ありませんでした!」

と、ついつい少し大きな声を出してしまう。

それを見て彼女は、急に焦って、俺の口を手で塞ぐ。

やはりだ

やはり、彼女の感触はおかしかった。

と思ったと同時に、僕は彼女に怒られた。

「す、すいません」

と、俺はさっきの反省を生かして、今度は小さくそう言う。


「で、私に協力してくれる?」

「と、突然、、」

「突然で悪かったわね、で、どうしてくれるの?」

「まぁ、俺の考えとしては、きょ、協力する方向で考えてますが、、が」

まだ、俺はそれで正しいか迷っている。

「が?」

「まだ、俺迷ってるんです」

そう俺が言うと、彼女はあからさまに、少しため息をついて口を開く

「迷った時は、直感を信じる、今君は協力方向で考えているなら、そっちが正しいってことじゃない?」

と彼女は言う。

「それを、君に言われても、、」

と俺が言うと彼女は俺の顔をペチンと両方の手で挟むようにして軽く叩く

「な!?、何するんですか」

「お願い、」

「う、うぅ、ん、きょ、協力しますよぉ」

多分この時の俺は泣いた時以上にダサかったであろう。

過去2ダサかった。セグウェイの次に


言ってしまった。何してんだ俺

ありがとうございます

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