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第七話 涙と握手

よろしくお願いします

一体何故僕は泣いてしまったのだろうか、それを僕はずっと考えてしまっていた。

失態だ。

「ごめん、君のこと忘れてしまってた。あ、ハンカチありがとうございます」

と言って俺は丁寧にハンカチを折りたたんで彼女に渡す。

と彼女はニッコリとしてハンカチを受け取って、また開いてたたみ直す。

「で、君は一体、、」

「あ、私ですか?私は主人様にあなたの世話を任されたものです」

あ、なるほど、これで僕は納得した。

「で、お名前は、、あ!自分は(忘れた)です」

と俺はぺこりと頭を下げながら言う。

「私は(    )です」

と、言いながら彼女は手を伸ばしてくる。

「あ!」

と僕は、彼女の手を優しく握る。

彼女の手は、なんとも変な感触だった。

骨があるかどうか疑いたくなるほど、ぐにゃぐにゃで、ひやっと、冷えていた。

「あ、あのぉ」

と彼女に言われて気づく

「あ!すいません、ついつい、握りすぎました」


それから少し話した頃、彼女は突如体を前のめりにして俺に言う。

「私と協力してくれませんか?」

協力とはなんぞ?

「ほう、協力ですか、詳しく話してください」

と俺は、キリッとした目つきで、決めたのだった。

そのキリッとした目も、すぐに崩れる。

「私とここから脱出しましょう」

彼女は真剣な目で僕の方を見ながら、そんなことを言ったのだ。

ここから脱出するなどと

「れ?も、もう一度、お願いします」



ありがとうございます

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