第二十三話 再会と殺害
よろしくお願いします
「とは、言ってもお腹すぎましたねぇ」
と俺は鳴くお腹をさすりながらアイカさんにそう話す。
話していないとお腹が空いて堪らないからという理由もあるが、ご飯の話をしているのでそれは無意味となっていたが、、
俺がそういうと彼女はまたまたコクリと頷く。
すると遠くの方から砂煙が向かってきているのを発見した!
「あ!!」
「おー、」
俺達はそれを凝視する。
「やっぱり!あの!」
あの羊のような生物だ!
「〆ましょう!」
「え!?」
と、彼女はそう言うが、俺はそんな命を奪うとかそういう行為について今までどう思っていたのかを、このお腹が空いたという状態からか、忘れていた。
なので、心の底からそう思ったのだった。
「俺に任せてください!」
と言って俺は、ポケットからアノホッチキスを取り出す。
そして羊に向かって走り出しホッチキスで攻撃を仕掛けようとする。
「ちょ!危ないよ!」
と、そんな声が聞こえた気もしたが、今の俺には関係な!
俺はその言葉の通り羊に当たってすっ飛ばされた。
「だ!大丈夫!?」
そう彼女が言う声も聞こえたが俺には聞こえない。
さらにお腹が痛くなった。物理的に
「わわ!?私の方に、!?」
という声が聞こえて
そして羊の断末魔が聞こえた。
そして俺は飛び起きる。
「え!?」
「やったよ」
え!?そこには1匹、死んだ羊がいた。
「お、美味しいのか?」
俺たちはアイカさんがホッチキスをうまーく使っておこした火でその羊を焼いていた。
もちろん裁くのもそして今焼いているのも全てアイカさん、
俺は尊敬の眼差しを向けながら焼けるのを待つ。ひたすらに
「はい!出来たよ多分」
「あ、ありがとうございます」
と、どうやら出来たようで俺に渡してきた。
そして俺は涎を出しながら、香りを楽しむ前に、いや、耐えきれなくてその肉に齧り付く。
「うんめぇぇえ」
久しぶりのご飯だからかめちゃくちゃ美味しかった。
そしてそれと同時に浮かび上がった疑問をぶつける。
「アイカさんってこういうのやり慣れてるんですか?」
「いや、初めてだけど、、どう?上手く出来てる?」
「え、、あ、まぁ」
言われてみるとなんだか、、
俺、食中毒でしんじゃうの?
ありがとうございます