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第十三話 唾液と惨劇

よろしくお願いします

俺たちは永遠に続くかのような廊下を走っていた。

《脱走者!!脱走者!》

と、急に俺の脳内に爆音で流れ込んできた。

「う!?脳が、、痛いハァハァ」

「大丈夫か?、しかしヤバいなぁ私たちが逃げたことが気づかれたようだなぁ、誰かに逃げてるとこ見られたか、、」

「ハァハァ、大丈夫です。一瞬だけだったので、多分倒した敵を隠しもせずにそのまま行っていたからじゃないですか?ハァハァ」

そうして走りながら声を出していると、空腹もあってか横腹が痛くなってきている。

そろそろ限界が近づいてきている証拠か、さっきのアレのせいか、視界がグアングアンして頭と歯が痛い。

今すぐに口から血を吐き出しそうだ。

「すいません、今敵に気づかれたばかりで申し訳ないのですが、2分でいいんで休憩してもいいですか?ハァハァ、疲れてしまって、、」

と、俺が疲れたように言うと、彼女は少し不安げな顔をして

「しょうがない、少し休むか」

2分というのはなんとか通じたようだ。

どうやら彼女達は俺のいうことが知っている言葉に変換されているようにも思える。

あくまでも俺の予想だが、

まぁ、それはともかくこの二分間の貴重な休憩を全力で休もう、でないと死にそうだ。

と、俺たちは少し隠れれそうなところにゆっくりと隠れて休憩した。

その休憩中突如後ろが寒いことに気がつく

「寒!!な、なんですか!?これ」

と俺がその寒さの原因の方を向くと、そこには今開いたばかりのドアがあった。

俺と彼女が前に立ったことにより開いてしまったのだった。

「な!?私もこんなの知らな!」

俺はそこから逃げようと提案するが、丁度俺たちの隠れているところの目の前に敵がぞろぞろとやってくる。

「やべ!さっきのアレで敵が沢山、、」

と、俺がひそひそと彼女にそう言うと彼女はまた俺の手をとり

「とりあえずこの中に隠れよ」

「あ、はい、それが一番良い手ですね、この場合」

と、俺は彼女の手、と、良い手をかけてみた。

咄嗟に思いついた事だったが、案外俺、そういうの上手い?

「こっち!」

と、俺がとてもつまらないく、しょうもない事を考えているのを阻害された。

そして引っ張られるがまま連れて行かれたところには

「こ、これって、、前私が言った、、まさか本当にあるなんて、私も迷信だとばかり、、」

と、彼女のいう先には

「な!?うぇ」

そこには真っ赤血と汚物で染まった地面と鎖に繋がれた巨大な魔獣のようなものがいた。

その魔獣の口からは多分ここの施設にいた生物の器官やジェル状のものがはみ出ていた。

「うぇぇぇえ」

俺は腹の中に何もないせいか、それともそんなにもグロくなかったのか、唾と胃液しか出なかった。

ありがとうございます

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