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第十二話 現実少女の兄弟想い

よろしくお願いします

「え、ここは一体、、」

しかも今までいたところとはまるで違う景色に、それに何よりもその生物の多さに私は戸惑う。

「なんなの、ここは、、」

そう私が辺りを見渡しながら不安げな顔をして咳き込んでいると、

「お姉ちゃん、こんな所で止まってもらっちゃぁ、困るよ、流れっていうものがあるんだしさぁ、、」

「え、、なんで私の言葉が、これはお姉ちゃんとお兄ちゃんとしか話せないはずなのに、、」

なんでこんな変な口元から少し毛が生えた弱そうな生物が話せるの!?

これは私たちとの愛の結晶なのに、、

そういえば聞いたことがあるかも知れない、たまに、ごく稀にこの言葉を話せる生物が生まれると、、

そしてここには何故かその言葉を喋っている奴が沢山いるのだ。

「お姉ちゃん、大丈夫かい?体調でも悪いのかなぁ、それだったらこっちに、、」

と言って変な生物は私の腕を掴んでどこかへと連れていこうとする。

「な!?なにすんの!」

と言って、私はその手を払い落とす。

まるで変なものがついたかのように、

「イタッ!お姉ちゃん、え!?あ、気のせいか、、あー、セクハラとか言われたら嫌だしなぁ、、えっと、、ごめんね、だからおじさんと一緒に救護センターに行こうか、ね!」

と、おじさんと申すものは、最初の方ボソボソと小声でいい、私をまたどこかへと連れて行こうとする。

そして最後の笑顔が気持ち悪い。まるで主人を見ているようだ。

「私は現状把握で忙しいんです!構わないで!」

私がそうあえて怒ったように言うと、おじさんは、面倒そうな顔をしてまた笑顔で言う。

「ここ、マガタマ作る所の列のど真ん中だから、1メートルでいいから横にずれてもらうことはできないかなぁ?ね?」

と言って、また笑顔で言ってくる。

それをやめて欲しいのに、伝わらない奴め

「横にずれると、まぁ、いいでしょう!」

そう、私が舐められないように強めに言って、言われた通りに横にずれると

「ありがとさん、あー面倒」

と言っておじさんはその場から去っていく。

面倒ならしなければいい話なのに、こちらが面倒だ。

そして微かに

「仕事辞めようかな」

と言う声が聞こえたが、わたしにはそれが何の仕事なのかよく分からなかった。

ありがとうございます

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